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何でだ?

 押忍!!男の中の漢。名は学。意外にもこの世界には異世界の方たちがたくさんいるそうです。


 今日も俺は荷台にいる。


 手綱はサラが握ってくれています。ごめんね。本当にありがとうございます。


 ガガとペルモッツも俺とサラの上下関係を勘違いしているのか、俺にメッチャ甘えてくる。

 上下関係もないし、あっても俺は完全なる下で俺はサラがいないと駄目なヤツだからね?


 それはさておき、昨日の《初心者に親切な掲示板》で少してすぐにやめてしまったから何か悪い事をしてしまった。

 スミスさんの一言が無かったらずっと掲示板に書き込んでたけど、帰った時に怖い事がありそうだからレベル上げしましたよ。


 おかげで〈魔法スキル〉のレベルが十三になりました!!


 特に恩恵とかはまだ付かないですけどね。


 俺は昨日の失敗を繰り返さない為に、時間を決めてやらなくては!! 誰だ!! 今、子供かよ……フッ。とか思った奴は!!


 大人でも時間管理って言葉を使ってるがやってる事は一緒なんだよ!!


 さてさて、午前中はレベル上げをしましょうかね。

 〈魔法スキル〉はやっぱりレベルが上がりずらいスキルかもしれない。結構な時間をかけてるが、上りが他のスキルより遅い。単に俺の集中力不足って感じもするけど、これでもやる時はやってるんだよ?


 強くなってサラを守りたいしね。


 という訳で今日も目を瞑り身体の魔力を循環させる。


 集中すると時間が速く感じるね!

 もうお昼だよ。イヤ~ビックリ。


「ガクさん、荷台で寝てませんでしたか?」

「……そんな事な……」

「ジ~~~~~」

「すいません。寝てました」

「正直でよろしいです」


 寝てました。ごめんなさい。


 暖かくて馬車の揺れがちょうど眠くなるんだよ。

 良い訳だね。すいません。


 お昼を食べながらサラの説教タイムが始まってしまった。


「ガクさん、良いですか?継続する事と集中する事は重要なんですよ」

「……はい」

「いかに強くなれる才能があっても努力しなければ無意味です」

「……その通りです」

「手を抜いたり怠けたりしたら大事な場面で失敗したり力が及ばなかったりしてしまうんですよ?」

「……はい」

「そうなったら……ガクさんは死んでしまう可能性が……グスン」

「!!……ちょ!!サラ?大丈夫だよ!俺はまだ死んでないから!全然元気だからね?泣いたら駄目だよ?」

「……はい。すいません。感情的になってしまいました」


 説教中にいきなりサラが泣きだすとは……。正直に言ってマジでビックリ。

 

「でも、サラの言う通りだね。真面目にやらないとね」

「そうです。頑張ってくださいね!」

「あぁ!!」


 こういう会話をした後にスマホで掲示板を見る事が出来る奴はスゴイよね。


 俺は出来ねーよ。


 馬車の荷台に乗って一目散に瞑想を始めたよ……。


 掲示板やりたい……。何だかネット依存者みたいだな。

 でも、今の俺の状態はスマホ依存だよね。


 スマホを肌身離さずに一日中スマホを操作する人々。……俺かな?


 おっと。邪念が……。


 ……今、思ったんだけど上級者の方たちから意見や相談に乗ってもらえるのってすごい貴重なんじゃないか?

 これも強くなる為の一環じゃね?


 サラに相談しよう。


「サラ、ちょっと良い?」

「何ですか?」

「スマホの機能で転生者の上級者と意見を交換できるんだけど、その機能で強くなる為の方法とか聞きたいんだけどちょっとだけいいかな?」

「……ちょっと何を言ってるのか分かりません」


 分かんないか~~。


 俺はサラの横に移動した。


 あぁ~仮面を着けてる。こっちも可愛いけど。


「この《掲示板アプリ》って前に話したじゃん?」

「えっと。あぁ、これですね。はい。情報交換できると言っていましたね」

「そうなんだけど、昨日この機能を確認してたんだけど初心者に優しい人達が何でも聞いて~って言ってくれたんだ」

「その優しい人たちはガクさんと同じ転生者って事ですか?」

「そうなるね。しかも俺より強いと思う」

「そんな方と情報を交換できるんですか!?」

「そうだよ?どんな感じだと思ってたの?」

「ある情報をお金で買ったり、売ったりする感じだと……」


 それは情報屋的なヤツじゃありません?


「情報ではないけど武器の交換を中心にしてるヤツもあったな~」

「それは良いですね」

「そうだね。何かレアな武器とかがあったらやってみたいね」

「そうですね」

「そんな感じで、しばらく後ろでスマホを操作してるけど、怠けてる訳じゃないからね?」

「フフフ。お昼の事を気にしてるんですか?」

「えっと。……うん」

「気にしないでください。少し感情的になってしまっただけですから。それに……」

「それに?」

「強くなるまでは私がガクさんをお守りします。絶対に死なせたりしませんからね!」

「あ、ありがとう。サラ……」


 何だろう。


 あなたは死なないわ。私が守るもの。


 を言われたのに、戦慄しか感じない。

 おかしい。何を間違えた?


 とりあえず、サラに許しも出たから掲示板を見ますか~。


 ……アレ?

 昨日、五百番台だったのにもう八百になってる。


 活発なスレですな。


 レッツ書き込み!!


————————


821 ミンミン

 私にはペットの太郎くんがいるもん!!


822 カケル

 止せ!!

 言ってて悲しくなるのは自分だぞ!!


823 ミンミン

 クソがーーーー!!

 こうなったら湖に魔法ぶつけて湖の数倍のクレーターを作ってやる!!


824 カケル

 ……それ、自分家大丈夫か?


825 匿名で

 前回も言いましたが、憂さ晴らしで自然を破壊するのは良くないと思います。


826 ミンミン

 すべて消し炭となれば良い!!

 ハッハッハッハッハッハッハ~~~~~~!!


827 カエル

 ≫825

 おぉ!!

 ボスの到着だ!!


828

 ≫825

 ごめんなさい!ボス!


829 匿名で

 ……ボスって誰の事ですか?


830 カケル

 ≫829

 匿名さんの事ですが何か?


831 ミンミン

 上に同じ。


832 匿名で

 ごめんなさい。

 何を言ってんのか分かりません。


833 カケル

 昨日、ボスがお帰りになった後に副団長……ミンミンと話し合った結果、ボスになりました。


834 ミンミン

 よろしくお願いします!!ボス!!


835 匿名で

 やっぱりよく分かんない……

 ペッチンさん!!

 ヘルプ!!助けて!!


836 カケル

 奴は来ませんよ?

 忙しいと思いますし。


837 ミンミン

 ≫835

 人妻に助けを求めるとは……。

 やはり、ボスはスゴイ!!


838 ペッチン

 ≫836

 と、思うじゃん?


 ≫835

 ミンミン。ちょっとそこを動くな……。


839 カケル

 何故だ!!

 何故、お前がここに!!


840 匿名で

 よかった。話が通じる人が来た……。


841 ペッチン

 ≫839

 何度でも蘇るさ!!

 ……何をやらせんだよ。


 ≫340

 やっはろー!!

 心配でチョコチョコ見てたからね。


842 カケル

 ≫841

 ありがとうございます。

 俺のノリに乗ってくれて、最近じゃスルーされる事が多くて……。グスン。


843 匿名で

 ペッチンさん。なんか俺がボスって呼ばれてるんですけど、何か知ってます?


844 ペッチン

 ≫842

 そうか。団長も大変なんだね。

 まぁ、頑張って。

 見守ってるからね。


 ≫843

 う~ん。

 過去の書き込みを見るのが早いんだけど……。


845 カケル

 時に強さは虚しいって言葉が今、分かりました……。

 若かりし時に戻りたい。


 あ、過去の書き込みは前のスレになりますね。

 消しちゃったかな?


846 匿名で

 えぇ……。


847 ペッチン

 ≫845

 団長ってまだ二十代だよね?


 ≫846

 一スレ使い潰すって本当にドン引きだよね。


848 匿名で

 あれ?

 ミンミンさんがいない?


849 カケル

 ≫847

 二十代でもこの世界ではおじさんなんですよ。


850 ペッチン

 ≫848

 ミンミンは今現在、私の足で踏んでるから書き込みはできないかな~。

 ついでに聞き込みしてるから~。


 ≫849

 団長は年上好きだったか。

 難儀だな。


851 匿名で

 え?団長って二十代?


852 ミンミン

 hdfしううおあいい8えううgふぃしい


853 カケル

 二十四だよ!!

 ちなみに男ね。


854 ペッチン

 あ、852は気にしないで。


 私は二十八歳。

 分かってるとは思うけど女だよ。

 子供が最近生まれました。


854 カケル

 俺はこのスレヌシで初心者応援団団長ね。

 ミンミンは副団長。


855 匿名で

 踏んでる?どういう事?ん?


856 ペッチン

 私は初心者応援団総部隊長だよ。


857 カケル

 で、俺とミンミンのボスが匿名くんになりました!!

 おめでとう!!


858 匿名で

 ミンミンさんはスルーの方向なのね。


 えっと。このスレって三人だけじゃないんですか?


859 カケル

 書き込みをするのは基本は俺たちぐらいかな?

 初心者さんが警戒しないようにしたいし。


860 ペッチン

 なんで匿名くんがボスになったのか分かったけど……。


861 カケル

 口を割ったか……。


862 ミンミン

 真の恐怖とは恐怖の先の先にあるんだよ(意味深)


863 匿名で

 どうでしたか?


864 ペッチン

 ≫862

 ネットは怖いよね~~w


 ≫863

 う~ん。

 ゴメン。言えないや。


865 カケル

 ミンミン。

 今度、飲みに行こうな……。

 みんな誘って行こうな……。


866 匿名で

 何故ですか?

 

867 ミンミン

 うん……。(カケルの奢り!!)

 今日は寝る。(人数集めよう!!)

 お休み~~。(ヒャホ~~!!)


868 ペッチン

 ≫866

 ごめん!気を悪くしないでね!!

 ミンミンが話すけど、君には伝えないで欲しいって言ってて……。


869 カケル

 ≫868

 あ、待て!!

 クソ!!逃げられた!!

 ちゃっかり俺の奢りにしやがった!!


870 匿名で

 あ、すいません!!

 気を悪くとかしてないですよ!!


 どうしよう……。


871 ペッチン

 ポジティブに考えて良いんじゃないかな?

 他のメンバーがどうか分かんないけど、二人は君をボスと言ってくれてる訳で、その二人は最高幹部とその次席。

 中々なメンバーだと思うけど?


872 カケル

 ボス!!一生付いて行きますよ!!


873 ミンミン

 私も付いて行きますよ!!

 (離脱!!)


874 ペッチン

 凄いね……。

 ネタじゃない方でこの二人がここまで言うとは……。


875 匿名で

 えっと。

 じゃ~最初は友達からお願いします?


876 ミンミン

 私が一番!!


877 カケル

 俺が一番!!


878 ミンミン

 シャーーーー!!(歓喜)


879 カケル

 お前、卑怯だぞ!!

 魔法使っただろう!!

 空間が歪んだぞ!!


880 ペッチン

 どこまで本気なんだよ……。


881 匿名で

 えっと……。

 どうしよう……。


882 ミンミン

 敗者が何を言っても無意味。

 勝者こそ正義。


883 カケル

 クッソーーーー!!

 奢ってやらん!!


884 ペッチン

 ≫881

 こんな二人だけど悪い人じゃないんだよ。

 仲間思いだいし、優しいしね。


 徐々に分かると思うから、焦らないで大丈夫だよ。

 

885 ミンミン

 ガ~~ン(勝者の余裕)


886 カケル

 ……。

 ペッチン。この前、ミンミンが……。


887 ミンミン

 ぐおいあぽうぃsぱphvじゃ!!


888 ペッチン

 うん?

 言ってごらん?


889 ミンミン

 団長様!!私が調子に乗っていました。

 どうかその件は言わないで頂けますでしょうか?(最上級の反省)


890 匿名で

 悪い人じゃないのは何となく?分かるような気がしますが、もう少し様子を見ますね。すいません。


891 カケル

 許す!!

 これにて不問に致す!!


892 ミンミン

 ハハァーーーー!!(土下座)


893 ペッチン

 ねぇ~。ちょっとそこの二人?

 聞きたい事あるんだけど、少し時間あるかな?

 大丈夫。怖い者じゃないよ?

 質問を二、三するだけだから。


 ≫890

 すぐに人を信用しない方が良いよ。この世界はゲームじゃない。リアルなんだから慎重ぐらいがちょうど良い。

 私たちはちゃんと分かってるから、強要もしないし催促もしない。匿名くんに合わせるから大丈夫。


894 カケル

 ガクガク(真の恐怖)


895 ミンミン

 ガクガク(トラウマがフラッシュバック中)


896 匿名で

 よかった。よろしくお願いします。


 質問いいですか?


897 ペッチン

 どうぞ、どうぞ!!


898 カケル

 もちろん!!


899 ミンミン

 私の年は内緒よ?


900 匿名で

 強くなる為にはどうすればいいですか?


901 カケル

 おぅ……。


902 ペッチン

 あぁ……。


903 ミンミン

 えぇ……。(スルーされた)


————————


 あれ?何かみんなが一斉に凍り付いたけど……。


 何か間違ったかな?

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