ぷろろーぐ 現実逃避していたら
今回2作目です。
まだ書いて全然ダメなので稚拙な文章ですが、良かったら見てやって下さい。
道を歩く何人かの中学生。
学校の帰り道を3.4人の学生は普通の会話をしながらコンビニに寄ったり、皆受験勉強の事や、彼女の事など普通の会話を話しながらに帰り道を進んで行く。
少しづつ人数は減って行き、最後の一人になると同時にその少年はこう呟いた。
「全くくだらない会話だ。あの低脳共め。もう少しマシな話題は無いのか! 毎日、毎日同じ事ばかり喋りやがって!」
そうだ。大体どいつもこいつも受験だの、女だの同じような話題の繰り返し。何が楽しいっていうんだ。吐き気がする。一緒に居たくている訳では無い。
そんなに喋るのが嫌なら喋らなければいい。そう反論されるかも知れない。そうだな、俺だって出来ればそうしていたい。
けれど、そんな事は馬鹿のする事だ。孤立する者はどうなるか。
簡単だ。いじめられる。
そうじゃないにせよ、少なくとも居心地がいいとは言えないだろう。
この世界は多数決の世界。少数派には居心地がいい様には作られていない。
周りの為に一人を切り捨て、そいつ一人を周りで叩くことにより団結する。群れない者の居心地の悪さ、そんな経験は小学生で知った。
だから学んだ。
頭の良い人間は周りに合わせるのだと。無理やりにでも合わせておくのが一番楽に過ごす手段だと分かった。その為には最低限の会話も必要なのだ。
柳相太は毎日が嫌で仕方なかった。
ソウタは学校では普通の中学生を演じ続けなければならないからだ。
毎日楽しく友達と会話し、何事にも熱心、勉強も出来ない方では無い。むしろ出来る方である。
そんな彼がここまでやってるよも普通の中学生としての学園生活を送っているように見せなければならないからだ。
家も決して居心地が良いとは言えないが、偽りを演じ続ける必要が無いだけマシかも知れない。
家族との会話もする必要は無い、ただ自分の部屋へ向かい寝るだけでいい。
そんな安息も母と祖母の喧嘩の怒鳴り声と罵声により束の間の安息なのだが、ここ以外に居場所も無いから仕方が無い。
最初からそうだったわけでは無いのだ。
彼も普通の少年だった。家には普通の家族、父と母がいて夜には母の手料理が並び父と喋り、貧乏だったわけでもない。
少年の身に変化をもたらした出来事。
そのキッカケになったのは 小学生の時に父と母が別居し始めた事からだ。
詳しい理由その頃わからないし、今でも母は詳しく語ろうとしない。覚えているのは父と母の怒鳴り声だけだ。
優しかった母はそれが原因だろうか、ストレスからくる病気で変わってしまい普通に生活するのが困難になった。
そして、俺と母は祖母の家に”厄介”になった。
祖母は自分の事を良く思っていなかったようで、 小さい頃に特に悪いことをしたわけでもないのに殴られたり、 嫌味な言葉を浴びせられ、邪魔者扱いされた。
友人との話では祖母というのは優しい存在らしい。
それが理解できなかったし友人にそんな事を相談する事もできなかった。した所でどうにもならない事が分かっていたからだ。
あんなのが自分の祖母だとは認めたくなかった。
祖母は自分の娘も嫌いなようで母とは毎日喧嘩ばかりをしている。
言い争いが絶えない家「死ね」、「出て行け」呪いのように繰り返される言葉が耳に残り続け、頭の中で反響し続ける。
蓄積されて行くストレスで気が狂いそうになる毎日。
少年は嫌で仕方なかった。
そんな祖母には”憎しみ”という感情だけが渦巻いて行った。
祖母は邪魔者でしか無い。
ならどうするか。
殺せばいい。
殺せばいいのに、殺せればいいのに自分の中の”普通”が邪魔をする。殺したいのに殺せない。他人には相談出来なくて、理解すらしてもられない感情。
周りからすれば頭がおかしい奴だろう。けれど、おかしいとは何か。普通の定義は何か。
まあ、おかしいの定義は世間一般の考えとは違うという所か、変わった部分を持っているって感じだろうか。
なら違うな。テレビには毎日のように殺人のニュースが流れている。虐待、死体遺棄、そんな物が溢れている時点で俺のような考えの人間は多勢いるんだ。なら俺はおかしい訳では無いんだろう。
むしろ、言い換えるならよくいる殺人衝動に駆られる青年だ。
結局、どっちにもなれなかった。
普通の殺人者にも、普通の学生にも。そんな毎日は退屈だった。
死んだ方がましなんじゃないかとすら思った。
人を殺す事も出来ない、何気ない会話で笑う事も出来ない。出来るのはただの現状維持、現実逃避だけだった。
早くこんな家は出たかった。
家を出れば全ては解決するのだろうか?
殺人衝動すら湧くこの気持ちは消えるのか? 消えないだろうな。どこで読んだか殺人鬼ってのは大体幼少期の頃に虐待だのストレスを受けてるらしい。
つまりこの殺人衝動は一生消えないんだろう。心の傷は一生癒えず苦しむんだろうこの世界にいる限りは。
「もう全部嫌だなぁ。こんな日常じゃない、全て忘れて生きれるような場所無いものかぁ」
思わず口から溜息混じりに漏れた一言。生きていくのが苦しい。そんな事を毎晩考えるしか出来ない。
「まあ、そんな事考えてもしょうがないか。何とか勉強して留学でもしてみようかな」
ここから逃げれるならいくらでも勉強しよう。それかバイトでもして金を貯めて精神科でカウンセリングでもしてもらおうかな。
ケータイの時計はもう11時を指している。明日も明後日も特に予定も無い。
もうベットに入ろうかと思ったその直後、急に地面に大きな穴が空く。
音も無く、いきなりの出来事に何もできず落ちて行く体、上を見上げると天井がどんどん小さくなってゆく。
「うおぉぉぉぉー何なんだぁ?」
底は見えず、暗闇が広がっていて出口が見てない。
だんだんと落ちているという感覚がなくたなっていき、五感が消えて行く。
つぎに目に入って来たのは古ぼけた西洋風の部屋と魔女のような格好をした少女だった。
読んでくださってる方本当にありがとうございます。
まだ高校生で走り出しなのでとても恥ずかしい文章になってると思ってます。
夏休みだと言うのに勉強や部活でとても忙しく小さい暇を使って書いてます
前から小説が好きで高校に入りラノベにはまってしまい、じぶんで書いてみたいなーと、思い書き始めました。
まだこのあとがきを書いている今はラストや構成が最後まで決まってなくて、迷うなら書いてしまえ精神で書いてるので何回か投稿してからも改定が入ると思います笑
どんな風に仕上がるのか、まだちゃんと書くのはこれが初めてなので分かりませんが、今の出来る限りをやってみたいと思ってます!
よろしくお願いします