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御都合主義は物語を薄くする・過程は消し飛び結果だけ・神様家

御都合主義なんてするんじゃなかった。

それは書き手の為の言葉で主人公が決して使ってはならない禁断の法則――


  皆さんも、御都合主義なんて主人公に使わせないでください。

物語が迷走・失踪・錯誤などなど大変なことになります。

チートすぎた・・・



御都合主義。これは恐ろしくも頼もしく、望ましいけれども忌避したい、そんな事象を起こってもおかしくないことを表す言葉である。

言い換えればやりたい放題されど問題山積み。

私が最近覚えなおした意味をもつ言葉だ。経験者は語る?


手帳の力によって叶えられた“御都合主義”とは、世界の法則は当然のことながら私の常識ですらも軽く超えるものだったようで・・・

いや、常識なんてものは世界法則超えた時点で投げ捨てるものだけども・・・。


両親は、今日3時の診察結果が良好であれば退院していいらしいです。

手術から3日しか経ってないのにそれでいいのか世界の修正力よ。

物理法則も凌駕した私が言えることじゃない気もするけれども?(二度目)




閑話休題




まぁ、そんなわけでこんなわけで帰ってきました懐かしの我が家。

・・・あれ。我が家ってコンナニモ異界っぽかったっけー。

なんで禍々しい雰囲気やら神聖な雰囲気やらが敷地内を蹂躙してるのか。

そう、蹂躙。雰囲気がするとか満ちているだとか言うレベルではなくまさしく蹂躙。

ナンデー。


『うっひょ~ぅ!仲間いっぱい敵いっぱい!』

『あ、“白に染まる闇”や“黒く輝く光”“双一の割符”達がいるじゃないですかー!久しぶりー!まだ低能活動してるんですかーww』


・・・キキョウ手帳さん、私の家がこうなっている原因とか何をお知りになっているので?手帳が言ってた内容はスルー。そうしないと・・・ねぇ?



『混沌たる私の意志じゃないですよー。ですがソコに劣情や加虐的思いをはちきれんばかりに注ぎ込み混ぜ込んだのには変わり無いんですけどねーw』


誰の意思だ。というか、お前の思想やらを混ぜ込むな。悪い事になる予感しか出来ない。いや、悪い予感しかしない。


『あ、ちゃっちゃとこの家の倉庫に向かいましょうよー。そしてあなたはさまざまな世界の神となるのです!あ、もちろん私が変わりに神でもいいですよ。二次元嫁獲得のチャーンス!なんて!ハァハァ。さぁ、倉庫を開けるのです!倉庫の扉と一緒に新たな世界の扉を開けちゃいましょう!常識の密室から脱出し、新たなる世界を!新たなる境地へ踏み込むのです!悟りは小五とロリの真理を表す!この言葉は私の奥底まで染み込んできた言葉ですがこの扉を開けることはそれ以上の高みに至るのです!』


あ、あれ?何か手帳が物凄く催促してる。

というか、新たな世界の扉って・・・うん、この手帳からはアレの意味しか読み取れない。文字が変態的なんですけど。・・・さすが手帳だ。


というか、一度スルーしておきたかった文字もある。

けれど私のスルースキルはレベルが足りなかったっぽい。

神って・・・しかもさまざまな世界って複数形。

どういうことでしょう?

神ってGODしか居ないですよね。

私の中の神のイメージとしては、何かのことに対して特化していてそれ専門に力を持つ神。特化した力じゃなくて物事全般に力を持つ、神。

全てを手繰り、全てを司る絶対神。

この三種類。

簡単に言えば、八百万の神(九十九神含む)、調整の神、創造神。

そんな感じかな?


『Let's open a door!あっけーろ!ハイ!あっけーろ!ホイ!その手を扉のくぼみにそっと差し入れ、そのまま外側へゆっくりと力をこめるのです!乱暴はダメですよ?そっと、壊れ物を扱うようにするんです。撫でるような這わせるような動きがあれば尚のことエロさが増してgoodですから!』


もう手帳は生物じゃなくても無機物でもそこにエロを見出してるんじゃないかと。

その辺の石でも僅かな角ばりと、丸みがあればそれだけで萌えるんじゃないかと。

そういえば異世界行った時に萌えてたような気が・・・気にしない事にする。


まぁ、そんなことを考えていてもこの敷地内を蹂躙するこの手帳が好きそうな混沌とした雰囲気をどうにかしないといけないので倉庫を開けることにする。

私の手が倉庫の扉を開く―――瞬間に、勝手に扉が開いた。


は?手帳・・・。


『いえ!わたしではございませんですのことよー。私は書かれなければ力を発揮できませんから!』


なら、なんで――


【〔[{クォルアァァァァ!}]〕】


私の疑問に帰ってきたのは怒声の嵐。それだけで私の身体は倉庫の前から吹っ飛び、茂みに突っ込む。

倉庫からは禍々しい黒い靄と神々しい光が溢れ出てきた。


『やっほー!みんな元気ー?この人今の私のオーナー!現在茂みにけつを突っ込んでふんぞり返ってみてる人でっす!』


【〔[{テメェがっ!死に腐れ!呪い苦しめ!}]〕】


倉庫から出てきたのは木の槌やお札のような大きさの紙、人型をしたナニカ、装飾の入った杯、逆三角形の穴が開いた金色の正三角形。星の入ったオレンジのガラス球、グルグルと回っている光っているナニカ。

他にも銀の炎を放つ巨大な蛇やふざけんじゃないわよ!といった目で睨んでくる黄色リボンを頭につけた水色学生服の少女。

それらが言葉を発し、私に強烈な憎悪とかの負の感情をぶつけてくる。

ちなみに、括弧の中のは一番聞き取りやすかったものだ。


・・・何この状況。怖いんですけど。助けて。

突然の出来事のせいで働いていない頭でそんなことを考える。



『はいはーい!なぜなに手帳様の時間ですよー!ここの皆様は私の力で強制的に連れ去っ…ごほん。…もとい!存在の自由を掌握させていただいた捕虜d…ではなく、私の引力にひかれてきたみなさまでっす!あぁ、私の魅力はこんなにも強い引力となって連れて来る事になるとはさすがわたし!』



説明になってない説明を聞きながらもただただ目の前の存在たちに圧倒されるのみ。


というか、見たこと有るようなものもあるんですがー?


『皆さんの説明に移りますねー?簡単に言うと私と同じ神さまでっす!』


回転したり宙を飛んだりしている手帳の文字は見づらくて読むのに苦労したが、何とか読んだときには私は混乱の極みから脱していた。とはいっても、極みから脱しただけで混乱は続いているのだけれど。

神…様…?え?

訳のわからなくなった私はただ呆然とするだけだった。

目の前の神様(?)達から感じる威圧感も私の限界を超えたものとなり・・・

めのまえがまっくらになった。





【起きろ。さもなくば死ね。つか、倉庫から出せ。殺してやるから】


そんな声で目覚めた私。意識は混乱したまま。気絶を許されないってどういうこと。


『はいはーい。御都合主義御都合主義。あなたの一番良い結果になるように目覚めただけですよー』


手帳はそんなことを言いつつ、膨らんでいる。…って膨らんでる!?


『気絶短すぎですよー。カウント3いけなかったじゃないですか。後一秒あればマスターも私の混沌仲間だったんですけどねー…っち、折角の友神が増えるかと思ったのに』


手帳は気にしないことにする。それよりも倉庫。前に感じていた威圧感はそれほどまで感じていない。御都合主義万歳。


【さて―お前さん、どうしてくれる?まずは肉体、次に精神そして魂、それから存在、そして関係性、最後に○○を消せば許してやらんこともないけど】


ぶ、物騒な、最後聞き取れなかったんですが?それと今どういう状況ですか?

手帳に書き記す。正直に、曲解せず、正確に、省略せず、真実だけを、分かりやすく。


『神様達あるいは願望器達の収集、及び封印中です。あなたの父上の書き記した文章を私が叶えたが為にこの方達はここに居て、それに伴う世界崩壊等々を引き起こしたと思われているマスターを憎んでいます』


・・・正直理解追いつきません。父は一体何を書いた。


『この手帳に類する力を有する物の自動収集、並びにそれらの佐藤家倉庫への厳重保管です』


父ー!何かいてるの!大事件どころか世界滅ぼす魔王超えた事成しちゃってるじゃないですか!

手帳、父を呼べ。説教だ。いや、O☆HA☆NA☆死、だ。


「んなっ!」


父よ。説教しt・・・オハナシしてやる。手帳、事態の強制理解を父に!


『Yes my master!!』


((((((゜Д゜;)))))ガクガクブルブル

そんな感じに手帳も父も私から顔を背けて震えている。ナンデカナー、カナー?

オハナシ。ダヨー。大丈夫。問題無いよー。死ぬわけじゃないから問題なんて♪



キング・クリムゾン!過程の文は消し飛び―――結果だけを記す!



てなわけで、解決。神様方や願望器達には誠心誠意謝って戻ってもらいました。一部の方は記憶消させていただきましたが。




まぁ、その前にあったことを少し。

滅んだ世界は時を戻しても滅びから戻らなかったので、神様方や願望器達に手伝ってもらって滅びを消しました。

簡単なように思えるけれども根源と再定に恐ろしく労力を使いました。神々が居るのに。世界ってこんなにも重かったんですね。私の自我を消し飛ばして世界を戻すためにロボット以上の単純作業や複雑すぎる作業を繰り返したりしてーI am 不老不死。

もちろん、終ったら自我は戻しました。

それでも500年って・・・もちろん、直った時には私も神様の仲間入り。手帳使わなくても世界を超えるくらいどうってこと無いくらいになってました。

何故。


いや、滅んだ世界が多すぎるからなんですけども。そして500年で全てを終らせたのは神々の中でも偉業らしい。一つの世界でも10年くらいかかる計算だったとか。

神様方に私は目をつけられました。滅んだ世界を戻す事だけに特化した神として。


神達の中で滅びそうな世界には私が行って滅びそうな状態から戻すことをしています。それが今の私の職業です。


父は崩壊神になりました。意図せず。居るだけで世界崩壊に導くって・・・

どうしろと。

え、母を神にしてくれれば問題解決?わかりましたしてやりましょう!

もうどうにでもなーれ!

母よ。早いよ。何でそんなすぐに力使いこなせているんですか。


「えっとね、私の権能はお父さんの力を封じて縛って捕らえてとかに特化してる対お父さん専用だから使いこなしてるわけじゃないのよー?ただ、こうすれば良いなーってお父さんの事はよく分かってるからね。これでもね」



そんなこんなで神様家族。成りました。




あ、あと、手帳の正確な名前教えてもらいました。

キキョウ手帳を漢字にしたら、記叶手帳だって。そのまま過ぎ!

何でそんな如何にも重要そうな事がそんな単純―――


『これでこの話しは終わりです。が、本当にこれで終ると御思いで?混沌たる私が読者の事を察知して無いとでも?ふふふ、待ってますよ?あなたが仲間になる日を――』


こら!変態仲間か!誰に向けて電波発信してるのこの手帳は!

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