ゲームステータス引継ぎ・yesクリックで異世界へ・建国
俺は謎の存在によってゲームのステータスを引き継いで異世界へ。
でも、俺はテイムされたり牢屋行きになったりで・・・
建国したけど人間のほとんどに・・・恐れられてる。
ガルバナイト・ウォーリア・オンライン。
略してGWO。
ガルバナイトという世界の名前が舞台のRPG。
世界に100万人のユーザーがいていまのも伸び続けているとか言われるかなりおもしろいゲームだ。
戦闘はもちろん、建築、商売、芸術、などの方向にも力を入れており、さまざまなプレイができる。
そして何より特徴的なのがモニターを3つ使わないとプレイできないという謎仕様。
一つの画面でステータスなどを表示し続け、一つの画面で操作、もう一つの画面で同時進行中のクエストやマップやらを表示するといった分割がなされている。
3画面設定のおかげで一つの画面に集中するとステータス状態などがおろそかになるから分割思考ができる人が増えた・・・らしい。
俺はもともと分割思考できるからいいんだけども。
俺の特技、分割思考はこのゲーム専用であって、日常生活に生かせるものじゃないけどな!
まぁいい。
なぜ俺がこのゲームについて説明したかと言うと、
ガルバナイト・ウォーリア・オンラインの後継であるデルフィシン・ワールド・エターナル・オンラインをプレイするからだ!
といっても、ガルバナイトはまだまだ終わる気配も掛金制度も微塵もなくてあと何年かは続くことが予想できるんだけども。
まぁいい。俺はそのガルバナイトでレベルカンストをして、ステータスもめちゃくちゃ最強を自負するほどに引き上げたんだ。
そしたら今日、メールフォームにガルバナイトの続編でもあるデルフィシンにβテスターとして参加しないかというお誘いが!ステータス引継ぎで!
即参加することを決めたね。
んで、いま、そのメールに書いてあったように手続きとかを済ませて後五分ほどで出てくる承諾確認書とかに同意すればそこからデルフィシンに接続が開始される。
ラーメン作りながら待っとこ。蓋して三分。
・・・出来ましたー。いただきまーす。
お、ポップが出てきた。えーと、デルフィシンをプレイするに当たって・・・
ん?何か重要なことが書いてあったような気がしなくもないけど、もう同意押して次へ移っちまったぜ!
お、ゲーム開始画面!
おおー。なにこのムービー。かなり良いじゃん。余計楽しみになってきたー!
お、スタート画面。
ここでも同意書?yesyes全部yes!
え、何かパソコン画面が三つとも光り輝いてっ!
そこで俺は意識を失った。
「チュートリアルをはじめますか?」
「え?どゆこと?」
「チュートリアルをはじめますか?」
「ここどこなんだよ」
「チュートリアルをはじめますか?」
「チュートリアル以外しゃべれ!」
「チュートリアルをはじめますか?」
「NPCかよっ!」
「チュートリアルをはじめますか?」
「あーはいはい。はじめてくれ」
「チュートリアルをはじめますか?」
「おいっ!始めろよっ!」
「チュートリアルをはじめますか?」
「なにこの繰り返し・・・」
「チュートリアルを始めさせていただきます」
「どこに始める要素あったよ!何この繰り返しとか言っただけだろ!」
「チュートリアルとしてまずは、あなたはログアウト・デス・掲示板・フレンドチャットの使用が一切出来なくなります」
「え、どういうことだよそれチュートリアルじゃないよな!というか、生身でここにいるんですけどゲーム設定そのまま?」
「いい加減黙れこのゴミクズ。申し上げたとおり、ゴミクズはゲーム設定で異世界へご招待です」
「どこにもそんなこと言ってなかったよな!あと、ゴミクズ言うなし!」
「名前はキモクズでよろしいですね?」
「おい!キモクズとか名前勝手に決めんじゃねーよ!却下だ却下!おまえNPCじゃなかったのかよ!」
「名前はキモゴミに決定されました。それではチュートリアルすっ飛ばしてデルフィシンの世界へようこそ。ちなみにあなたにとってデルフィシンの世界が現実となりますのでご注意を!」
「おいっ!?チュートリアルっ!すっ飛ばすな!キモゴミとか名前にするな!おまえもう死ねぇー!」
わけのわからないチュートリアルとかが果てしなくうざかったりしつつも、俺はこうしてゲームの世界へ入ったんだ。
わけわからん。
どうしたらこうなった。
やるせない現状を嘆きつつ戦闘をこなす。
何と戦ってるかって?ボスに決まってんだろ。
スキルを高速で駆使しつつわずかな隙を縫って敵を攻撃して敵の攻撃はステップとかのスキルによくある無敵時間を使用して避けている。
まぁ、気づいたら真っ裸でボスの前にいたときはこれ異常ないくらいあせった。
そして開幕からの最終技をしかけてくるとかね。
HP1割切ってからの攻撃じゃなかったっけそのブレス。
開幕ブレスはドラゴンとしてあるまじきことなんじゃないか?
そういったらドラゴンは怒り出してそのまま戦闘に入ったんだ。
ブレスをステップで避けた直後に防具とか着てなかったらやばかった。
いくらカンストでも裸でドラゴンは無謀すぎるからな。
というか、現実の身体なのにゲームのように動かせる今、この俺にドラゴンを倒せないわけがない!
そんな自信を抱きつつ、ドラゴンに挑んだんだ。そしてドラゴンを圧倒して倒す寸前、やったこともない生身の戦闘は根拠のない自信で覆い隠してたとはいえ誤魔化しきれなかったようで体力とかをがりがり削ってたらしい。
集中力も途切れたりもしながらだったからか、足元の石に躓いたんだ。
ゲームじゃこんなことなかったのに!
その大きな隙を見逃すドラゴンじゃなかった。当然攻撃してきた。
そうして俺は意識を失ったんだ。
気絶から目を覚ますと、俺、ドラゴンにテイムされてました。
なんで!?
ドラゴン、俺の中にあるゲームの法則だとかをいろいろ弄くる事がなんとか出来たらしく、テイムスキルを俺にかけやがった。
ガルバナイトのほうの法則だったからできたっぽい。
デルフィシンのだったらできなかったっぽい。自分がいる世界を壊すとかどうとか。
・・・こいつチートドラゴンだった。
従うしかない今日この頃。
だれかー、たすけてー。
まさかドラゴンが俺をテイムとか・・・
テイムされることを承諾したわけじゃないけどそこはスキル。確立でテイムしやがった。
刃向かう意思は一切おきない。スキルの所為だ。
ないわー・・・
ドラゴンの使いっぱしりを今日もこなしつつ、人間としての健全な生活を目指す!
でもうれしいことが一つ。ステータスで表示されていたキモゴミという名前からドラゴンがくれた名前に変わってた!
ヴェグ・ゴドギアって。何か唯一覚えることにした昔いた人間の名前らしい。1000年前って・・・
もちろん名前笑われた。ドラゴンなのに笑われた。
2つの季節が過ぎてドラゴンは雄だったようで雌を探しに行った。
もしあのドラゴンが雌だったらドラゴンを圧倒した俺はあのドラゴンの伴侶になる運命だったそうだ。あぶねぇー!
いろんな意味であぶねぇ!雄でよかった!ありがとうドラゴン!教えてくれてありがとう!もう雌のドラゴンには絶対挑まない!
まぁ、そのドラゴンとは友達になりました。
料理って偉大だよね。餌付けとも言う。
そんなこんなあって、テイム状態は解除されてないものの呼び出したとき以外は好きに行動してもいいとの事。ついでといわんばかりにドラゴンの加護もくれました。
加護は目に見える形で現れるので人間の町に行ったら英雄視されるとか何とか。
・・・英雄ヒャッホーとか思う俺がいた。
早速人間の町へ向かう。でも、半引きこもりの俺が英雄として多数の人間の前に立てるか、そう考えたら無理だという結論が出ました。
うん、そうぞうしたらちびっちゃってたんだよね。
だから額に有ったドラゴンの加護の証、ドラゴンクリスタルとかいう宝石っぽいのを隠しました。
ついでに言うとナイフで抉っても取れません。骨と一体化してるっぽい。
ある種の角じゃねーかと思った。
痛かった。カンストのおかげですぐにHP回復とともに傷ふさがったけど。ドラゴンとの戦闘中に確認済みだったこともあり傷自体は怖くなかった。
痛みは怖い。
隠したので大丈夫!そうして俺は人間の町へ行ったんだ。
・・・不審者として一晩牢獄へぶち込まれました。シクシク・・・
こんないい装備をしていて村から来たとかいう設定無理だった。
そして国宝にするとか行って装備取り上げられました。
鑑定スキルで装備見られて装備のステータスとか知ったとたん・・・ね。
従わなければ犯罪者として全世界に知れ渡る、とか。
2つの季節も人間を見ることも出来ず、人間が恋しくなっていた俺は従ってしまった。
・・・代わりに白金貨2枚・・・
あの装備があればこんな金4日あれば稼げるっての!
さすがに額を隠してた布は取らないでいてもらえたけど。
カンストの全力抵抗装備取り上げられる前にしとけばよかった、と後悔。
翌日・・・尋問の後、町には入れてもらえた。
でも未だに牢獄の中・・・なぜだし。
ほかの犯罪者と知り合いになりました。
犯罪経歴はそれぞれ税の着服、貴族嫡子への殴打、奴隷売買とか。
悪い人たちかと思ってたら税の着服、全部農業への発達に使ってたらしい。
なんでももうすぐ税が上がりそうだから農民がこれ以上苦しまないように先に収穫量を増やそうと犯罪とかしてでも金を工面する必要があったとか。
しなければ財政破綻で領地全部滅ぶっぽい。もちろん、農民もより貧困になる。
まぁ、それを知らない農民は着服に怒り、この人を殺そうとしたとか。
いい人だった。
次、貴族嫡子への殴打。
教育係としてきちんとしなければならないのに先任は甘やかしていて嫡子が横暴になっていた。
この人がきちんと教育を受けるように叱っても聞き入れなかったっぽい。
だから体罰として殴ったんだ。許可もあったらしいし。
そしたらその嫡子の口が回る回る。
貴族は嫡子の言葉で体罰じゃなくて暴行というように判断したらしい。
そして牢屋へ。話を聞く限り糞貴族に育っているっぽい。
いい人だった。
次、奴隷売買。
濡れ衣だった。他方の農村から雇い入れた子供や大人を労働力として働かせていたら、そのシステムが賃金を払っていて、自由を奪っていなかった以外は奴隷売買とそっくりだったために奴隷売買をしていた貴族のスケープゴートとして利用されたとか。
借金とか貧困とかで苦しんでいる農村から雇っていてきちんとお金払っていたそうだ。
この人が雇っていた人たちは奴隷として見られてその貴族の奴隷に組み込まれたとか。一応証拠は掴んでいて今はとある場所に隠してるとか。
でもつかまった所為で動けないらしい。
いい人だった。
なにこれ、三人ともいい人かよ!
犯罪経歴だけ聞いてたら悪人だと思ってたけど良い人過ぎる!
悪人になっても民のためとか!きちんとした教育とか!濡れ衣とか!
泣きました。俺、感動して泣きました。
もちろん三人には俺のことも話しました。
装備取り上げられたとか。不審者とか。額のことも。
驚かれました。そしてあきれられました。
呆れた眼差しが突き刺さってきて心が痛い。
なんでもその額見せれば装備取り上げられなかったらしい。
でも俺は目立ちたくなかったというと皆さん納得。
ついでに戦争の道具にされるということまで教えてくれました。
そのときは精神操られるとか。心の底から王国に従う形に改造されるとか。
そんな感じで出来上がるのが物語に出てくる戦争の英雄伝。
おい、と思った。奴隷に改造して英雄を作ってるのかと。
英雄と結婚する皇女とかあるけど、それは実は気に入った場合だけで実際に気に入らなかったら別の者と結婚して英雄とは別の者を宛がうんだそうだ。
表向きは結婚したことにしてね・・・。
黒い。黒い汚い王族貴族。
でも、表面は善良な王侯貴族であるから実態は知らない人が多いとか教育係だった人が言ってた。
ふと思った。この人たちで新しい国作ればいいんじゃね?と。
言ってみた。即殴られた。けど痛くない。殴った人たちが痛がってた。
馬鹿にされた。酷い。
でもこの国にはとても不満を抱いているっぽいので気持ちがぐらついてるのが見て取れた。
ドラゴンも協力してくれるかもと言ってみた。
三人とも乗り気になった。なぜだし。
ドラゴンといえば英知の宝庫らしい。
エルフとかがそういうイメージで、ドラゴンは力っていうイメージだったんだけど違うらしい。
ゲームの世界じゃなかったっけここ。どうなってんだ。
あ、チュートリアルのあいつゲームの世界とは言ってなかったな。デフルフィシンへようこそとか言ってたし、異世界とも言ってたような・・・。
納得。
三人が乗り気になったので国作るための問題点とかを洗い出してみた。
武力・経済力・政治力・カリスマ・土地・人員・利益・その他もろもろ。
俺には覚え切れなかった。三人は覚えれたそうだ。
ああ、俺は武力という部類ね。了解。カリスマとか人員のためにドラゴンの加護あること公表してくれといわれた。
国作るといいだしたの俺だし了承。
三人はそれを聞くと俺をほっといて話し始めた。
グスン。俺は壁際で壁をつついていればいいんでしょう。
さみしーなーかなしーなー。
壁をツンツンとつついてたんだ。カンストの力で。突き過ぎて壁崩れたw
隣の牢屋と繋がっちゃった。
えーと、ここは元々脆かったんだ。きっとヒビが入っていてそれを点検していなかったやつが悪いんだ。だから俺は悪くない。
無駄な理論武装をしつつ隣の牢屋を覗く。
俺等よりも状態の悪い人がいた。鎖でつながれてるというより半分宙吊り?
えーこの人極悪人か何かですか。まぁ、俺らという前例があるから聞いてみよう。
「誰?」
「ボソボソ」
「聞こえない。ちゃんとしゃべって?」
「ボソボソ」
聞こえないです。何かものすごく衰弱してるのでとりあえず水出そう。
魔法スキル:ウォーター・フォール。
効果は滝が出てくる。水の高さは設定できる、水量はMPに比例。
威力は敵を押し流すとかにしか使えない。
水浸しになったりはしない。制御ミスってないからね。
とりあえず出てきた水を手で受け止めて宙吊りさんに飲ませてみる。
「ありがたい。水を飲んだのは四日ぶりだ」
・・・なんですとー!何で生きてるの。
水四日も飲まないで生きてるこいつ何。
かすれた声もちゃんとした声となって聞こえるし何がどうなってんだ。
あ、そう。魔力が多いほどこういうとき死にづらくなるのね。
HPじゃなくて?あ、HPは怪我などのときに死にづらくするのね。
結論。衰弱はMPによって度合いが変わる。
ファンタジーの裏設定を垣間見た気がする。
スタミナは息切れのしやすさだけだって。あと、筋肉痛のなりやすさ。
あ、この人ね、なんと王族らしいんです。
えーご都合主義にもほどがあるとか思ったソコのあんた。
ちょっとこっち来い。今ならジョブスキル:マリオネッターで操って恥ずかしい姿を衆目の前に晒してやる。
まぁ、人形遣いなんてジョブ取るだけとったやつだからLv低いやつしか操れないけど。
いや、ね?かわいい女の子作れたらとか思ったわけじゃないんだよ?
本ジョブはもちろんソードマスター+魔導師の魔導剣聖とかいう名前の最終ジョブ。
話し戻そう。
王族のこの人。投獄された理由が王家血族の傍流による正統なる王権の簒奪及び貴族権益の不当なる剥奪らしいよ。
よく分からなかったので分かりやすく言ってもらった。
王族の血が薄いのに正統な王族の人たちを差し置いて武力とか政治とかの圧力で地位を奪ったとか。それと、貴族たちの権利とかそれに伴う利益とか正しい理由もなく奪うなー!って事らしい。
分かりづらい。
実際のところ、王族の血が薄いのは嘘。
前王の隠し子で傍流の家に預けられていたらしい。
隠してた理由が貴族たちの争いとか、外国との戦争。
でも、隠し子だって知っていた前王と傍流の家の当主は死んじゃったらしいから、この人しか知らないことらしい。
そして前王はこの人しか子供を作らなかったらしい。
えー。正統なる後継者じゃん。
今、王になってるのは前々王の妾から生まれた人とどこかの貴族が結婚して生まれた子供らしいよ。前々王とその妾の子は死んでるとか。
そしてもう一つの理由。
貴族の権益の剥奪。これ、関税自主権みたいなもの?らしい。
いわば関税の決め方を貴族に一任していたんだけど、あまりにも関税をかける貴族が増えたとかで物の流通が滞ってるらしい。
闇市みたいなものが横行するようになったから関税で上乗せできる税の上限を決めたそうだ。
ただし、そのことに不満を抱いた貴族や現王達によって施行直前に牢屋行き。
・・・えーと、この人も不憫。いい人だった。
話し合ってた三人にこの人も連れて行く。もちろんこの人を繋いでいた鎖はカンストステータスに任せて壊しました。
鉄だろうとドラゴンの鱗だろうとオリハルコンとかアダマンタイトとかだろうと壊して見せる!
言い過ぎました。オリハルコンとかアダマンタイトは正直壊せる気がしません。
俺の装備そんな感じのファンタジー素材で出来てたから・・・。
三人のところへ連れて行きました。
殴られそうになりました。自分にしかダメージ無いの覚えてたんだ。
殴るのをやめたかと思ったら関節技かけられました。
ステータスとかカンストしてても痛い!痛い痛い!
三人がかりでの関節技は卑怯だと思う。
身体のあちこちが痛かった。そしてHPが減ってた。
・・・相手のステータスを見ることの出来るスキル:ステータス・チェックで見たところ三人とのレベル差はダメージ0確定のレベル差でした。
なのにダメージ。
関節技はステータス関係無しにHP減らせるみたい。技能値とか筋力値関係無いっぽい。ダメージばらばらだったし。
ゲーム設定の抜け道こんなところにあったよ。
王様、俺たちの行動面白がってる。関節技を始めたときは何事かと驚いてたけど。
味方はいなかった。
王様がいたから三人の中で悩んでいた部類のこと解決したらしい。
王様も新しい国に乗り気。謎だね。
普通自分の国をどうこうするとか考えるものじゃ?
王様、この国を良くする事諦めたみたい。だって、もうすぐ殺される予定だったとかで逃げてもこの国を再建することは無理だって。
うーん、どうすればいいんだろね。このもやもや感。
そう思ってたらドラゴンに召喚されてた。
なぜ召喚されたのかは何故か分かってる。
でも雌ドラゴンの前。
うそだろー。
俺は料理人じゃないっての・・・
料理スキル、パーティー組んでた奴の所為でカンストしてても!
雌ドラゴンに気に入られました。
雄ドラゴンが言うには、俺は召使だとかパシリだとかそんな感じに取れる事言ってた。
意訳したら便利道具。
おーい、それは無いんじゃないか。
召還されそうになったので慌てて牢屋の中でのことを話してみた。
俺は大したこと知らされてないけどね!
あの三人俺のこと放置だよ、除け者にするんだ。
ドラゴンの夫婦、国設立に興味持った。
つか、夫婦なってたんだよね。なんとも手の早いことで。
雌探しにいってからまだ一月もたってないよな・・・。
ドラゴン夫婦人間国家に向けて飛び立ちました。俺を召還して。
なんでも俺の魔力とか存在感とか分かりやすい目印だとか。
・・・そうなの?ドラゴンとかには分かりやすいの?
目立ってる。ドラゴンとかの超越種族にはかなり目立ってるって言われた。
コソコソしてても結局は目立たない事は出来ないって。
ショック受けた。
檻の片隅で角に向かって膝を抱えて三角座り。
ブツブツ。
檻が盛大な破壊音とともにその役目を終えました。
といっても、ドラゴンが地中の檻を穿り返したからなんだけど。
俺?そのときに突っ込んできたドラゴンの手の餌食になりました。
痛い。
精神カンストのおかげで我慢できる。本当だったら痛みで死んでるだろ。
腹をドラゴンの太い爪で貫かれて、内蔵かき乱しながら引っこ抜かれたら。
痛い。俺の状態を一切視界に入れることなくドラゴンを見ている四人。
気付いてー。俺死にそうなんだけどー!
気付かれないので魔法スキル:ヒールとパッシブスキル:超回復とアクティブスキル:MP変換の3コンボでHP回復させました。
ヒール連発しなかったのはクールタイムの所為。
傷もふさがった。ゲーム設定便利。
でも、MP変換使わなければいけないほどの傷だったことも確か。
だってHP2割切っててどんどん減っていってたし、ヒールと超回復だけじゃ継続ダメージに回復が間に合わなかった。
ドラゴン、俺、友達じゃなかったのか・・・?
貫いたの、雌の方でした。
文句言えねぇ。雌のほうはさっき知り合ったばっかだし。
ドラゴンに俺の常識が通用するとは思えねぇ。
訊いてみた。
・・・わざとだったらしい。
あの雌ドラゴン殺してやる!こっち来いやー!
雄ドラゴンに睨まれました。ブレス用意しながら。
装備無しでブレスは無理です。確殺になります。
ごめんなさい。ナマ言いました。マジすんません。
王様含める四人とドラゴン話し合ってる。
空の旅しながら。
他の四人は二匹のドラゴンの手の上でドラゴンに防風障壁を張ってもらいながら話し合ってる。
俺?尻尾の先に必死で掴まってんだよ。
落ちるー。せめて障壁プリーズ。
背に乗ったら殺すとか言われたので掴まってるんだけど、風のっイテ!所為でこいのぼり状態。
たまに飛んでくる小さなごみがバチバチと肌に当たって痛いし痒い。
ずっと掴んでるから手に汗が出てきて滑り落ちそう。
後三割ほどの道程で見事に振り落とされました。
なんでも俺が何度も握りなおしたりしてちょこちょことやってたから尻尾が痒かったとか。
地面にクレーター出来た時に落とされたのを気付くらいの速さで振り落とされた。
いや、これって振り落とされたというより、叩き落されたと思ったほうが正しい気がする。
走って追った。
ドラゴン達とともに話し合っていくこと半年。
四人とも具体的な道筋がはっきりと浮かんできたということで建国しました。
守護とかにはドラゴンも力を貸してくれるとか。
言わばドラゴンの守る国。
もちろん公表したときはドラゴンの名声使ったよ。俺のも使われたけど、ドラゴンのほうが注目されるばかり。
一応言っとくけど俺、あそこで躓かなかったらドラゴンに勝てたからな。
強さ的に俺>ドラゴンなんだけど、ドラゴン>俺という認識で広がってるっぽい。
最近忘れてたけどテイムされてるからだと思う。
泣きたい。
建国発表したら移民も当然あったけど、それ以上に王様の居たあの国が反応を示した。
我が国の現王家に対する反逆であるとともに、低俗かつ穢れし思想を持って国を陥れようとした罪人達である。
尚且つ、その下劣なる思想をもってして浅ましくも彼の神聖なるドラゴンを欺き、我が国のみならず数多の国を混乱に陥れんとする卑しき者達である。
彼の者達は卑怯卑劣な手段を用いて民を騙し、己が欲を満たさんとする者達である!
彼の者達の甘言は全てまやかしであり、我が国は世界の平和のために彼の者達を討つことを誓う!
神聖なるドラゴンを正道に帰すためにも我こそはと思う国は武器を掲げて彼の者達の討伐に力を入れて欲しい!
とか言ってた。
これでも言ってたことを掻い摘んで分かりやすくした。
もっと複雑な事言ってたけど分からなかった。
王様は憤慨してた。他の三人も同じ。
最初聞いた時俺は何の事だかさっぱりだったから、?ってなってたんだけど。
王様達から説明されて納得した。
自分を棚に上げて勝手なこと言って、犯罪者扱いしてると。
それでも大国に位置するだけはある。周りの国も武器を手に取り戦争の準備してた。
たった四人を討ち取ればその国の発言力は他の国が無視できないものになるとか王様が説明してくれた。
脳筋ポジションすみません。ちっともわからん。
溜息付かれた。
最近さらに扱いが酷くなってきた気がする。いや、最初からか?
んで、結局連合軍といった形で攻めてきた。
一応仮にもドラゴンがこっちに付いているのだから一国の軍程度では太刀打ちできないと判断し協議の上で連合を結んだとか。
我先にといった感じで攻めてきてるからあまり連携取れてないんだけどね。
それでも討伐に参加してる小国は俺達の首をとっても発言力が増す事は無いからと連携してる。
何故かって?大国に目をつけられたらいくら発言力が増したからって潰されるのが目に見えてるとか。
ああ、潰すってのは戦争だけでなく暗殺、流通、政治、諜報などの方法でもあるとか。
怖いね。大国。んー前世で言うとどこだろーなー。
国のことなんて興味なくて一切のニュース聞いてなかったから結構忘れてるや。
こんなこと考えてても迫ってくる連合軍。右はドラゴン左もドラゴン。
二匹とも無双中。
俺は正面受け持ってる。
もう数百メートルの位置まで来た。相変わらず大砲だとか魔法は飛んできてるけども俺だけだもんなー低威力のばかり。カンスト舐めんなよ?
装備が無くたってそれくらい楽なもんだ。
さて、俺も無双しますか。
俺の殺人とかに対する忌避感なんて物は無い。
いろいろ調べた結果、あの国は根本から腐ってる。
比較的いい人ですら汚職してるという。
あの四人のみがまともな人物だった。
他のまともな人物はもう全員投獄されて処刑されてる。
だからあの国に手加減も温情も要らない。民ですら少し考えれば分かる矛盾を矛盾と思うことなく俺達に剣を向けている。
王国の精神操作の魔法も多少は作用し続けているんだろうけど。
長年かけて侵し続けてきたやつがね。
だから俺は人形みたいなやつらには殺しも厭わない。
殺し自体は盗賊相手にしたことあったしね。半年の間に。
そろそろか。ジョブのアクティブスキル起動!
ソードマンスキル:無謀特攻!
フェンサースキル:単身戦舞!
ブレイダースキル:一騎当千!
ソードマスタースキル:孤軍奮闘!
全部剣士系ジョブがパーティーに一人の時に一番効果を発揮するという・・・。
説明にはぼっち野朗の最後の綱。僕ちゃんさみしーのー。
とかいうふざけた文章が入っているとはいえこれらはかなり強い。
ま、まぁ、俺のプレイスタイルが剣士系一人のときに得られるジョブスキルを集める戦い方をしてきたんだけども。
それから、
メイジスキル:魔法砲台!
マジシャンスキル:魔法理論!
ウィザードスキル:魔法の理!
魔導師スキル:魔導の極地!
これは魔法攻撃力以外を全て捨てたプレイスタイルで手に入れたジョブスキル。ちなみにガルバナイトでは回復魔法の回復力は魔法攻撃力に依存する。
魔導剣聖用ソロスキル:孤立無援!
一応、魔導剣聖になってからはソロでやってたからこのジョブスキルを手に入れた。ソロじゃなかったら別スキル取れたんだけども。
ソードマンから4次職にして最終ジョブのソードマスターになり、キャラメイクし直し。
そこからメイジになって4次職にして最終ジョブの魔導師になってキャラメイクし直し。
キャラ毎にジョブレベルや基礎レベルなどをカンストさせた上で再びキャラメイクをすると出てくる魔導剣聖のジョブ。
その圧倒的強さはドラゴンにも引けを取らない。
何せソロで回復アイテム無しでドラゴンと互角以上の勝負できるからね。
さすがに裸装備は互角以下だけど。
それでもHP6割は削ることは出来る。もちろん裸装備の俺は確実に死ぬ。
そして準備完了。
ここからは制限時間のあるスキルで一気に行く。
アクティブスキル群。
興奮、ブースト、精神統一、明鏡止水、衒耀|(自らを誇示する効果)
ハイエンド、属性剣、ステップアップ、ムーブアップ、シフトライド、
エントマジック、裂刃、リングサーチ、フルバースト、
ガードアップ、ラックシンフォ、キングスレイド、零落、逆境、トリプルドライブ、
ワンドアップ、コアリベレイト、ワールドリフト、ステートブースト、
その他いろいろ。
適当に響きのいい名前を付けたものもあるらしい。どうでもいいが。
それらの多すぎるほどあるスキルをショートカットにより一斉に起動する。
そして敵軍に突っ込んでいく。ドラゴン戦でも使っていなかった俺の最強状態。
使う暇が無かったともいう。10分以上の静止状態からしか発動はできないが。
その剣はその魔法は一回の攻撃でドラゴンのHPですら2割以上削ることができる。
この状態で裸装備状態なんだ。装備をすればいわずとも分かるだろう。
言うけども。装備状態なら計算上ドラゴン2撃確殺できるほどだと。
そんな大技は一発しか放てず、しかもスキルとか解除されるから実際は二発撃てないけど。今回はその大技は使わない。
そんなことを考えながら敵軍を殺していく。
「ハイエッジ、ステップ、サークルスライス、ジャンプ、ダウンスラッシュ!」
「エアステップ、ストレートスタブ、キック、シフトソード、バーニング!」
「スラッシュ、サンダーグランド、ドームバリア、フェンシングダンス!」
「レーザー、フライソード、ホールスペース、チャージソード、縮地、ボム!」
わずか10秒。敵軍の前方にいるうちの5割を殺した。
俺の担当場所から見える軍隊の25%ほどになるだろうか。
といっても、俺が殺したのはあの国の兵ばかりだ。
手柄は我が国がとかいう思惑が透けて見える。
建前は我が国から出た敵なので我が国が率先して討伐を行うとかだったはず。
ドラゴンたちはそういう所属国関係無しに殺してるらしいけども。
わずかな間に一国の軍隊が殲滅されたのを見て逃げるやつがほとんどを占めている。
だけどな、俺は腐ってるといわれる奴は逃がすつもりはねぇんだよ。
スキル:固定砲台、スキル:ピンポイントショット、スキル:マルチキャスト
スキル:ホークアイ、スキル:集中、スキル:命中強化。
魔法:追尾、魔法:捕捉、魔法:魔力練成。
スキル:無詠唱。
「お前らは逃がさん。ショット!」
スキル:並列思考、スキル:同時制御。
この2つのスキルは使用中使用後かかわらずに頭にかなりの疲労がくる。
使用時間によっても戦闘が継続できるかどうか変わるので後から使ったほうが得だ。
完全に捕捉して追尾する最低級に位置する攻撃魔法の魔力弾は俺のジョブやステータスでこの軍隊の奴らならば問題なく殺せる威力を持つ。
「あ、あいつ!俺の装備使ってやがる!」
そう。一人だけ俺の魔力弾をレジストした奴がいた。
俺の装備の効果はたくさんある。例えば一定以下のダメージ無効、スタン無効、衝撃9割カット、魔法分解など。
といっても魔法効かないわけじゃないし、ドラゴンだったらダメージは通る。
ドラゴンだったら・・・な。
だてに強化や鍛錬を繰り返してきたわけじゃない。
「スキル:ホークアイ、スキル:集中、魔法:捕捉。我を望みし地へ導けテレポート!」
テレポートの魔法は無詠唱はしない。ゲーム設定では無詠唱にするといしのなかにいる状態になることがあったからな。
しかも継続ダメージ、全行動不可という死を待つだけの状態。
現実になった今、無詠唱なんてするわけが無い。
ゲームでは視点は動かせたから壁透視の方法として有名だった。
主にローラレイの湯浴みというクエストで覗きに使われてた。
スタッフご褒美ありがとうございます!と言って死ぬのが礼儀とか。
俺がテレポート取得したときにはとっくに修正入ってた。
ほっといても良かったのに・・・。
それは置いといて、装備を勝手に使ってるこいつ。ドウシテクレヨウカ。
あの国の現国王にして傀儡野朗。
軍隊壊滅の惨状にちびってる。俺の装備を・・・。
ジョブ:人形遣いのスキルで操って自分の身体を刻ませました。
精神は保てるように保護はかけた。
ある程度したら回復した後気絶させて王様に引き渡す。
なんでも、国を認めさせたりあの国を滅ぼすのに必要だとか。
そして戦争自体は軍を壊滅させたし、敗走もしたので誰の目にも明らかとなる形で終結した。
事実の公表とその裏付けとか戦争理由、戦後補償などを含めて、あの四人がいろいろやってたら国として認めてくれた。移民ももちろん居る。
そして俺を積極的に殺そうとする奴とか勝負を挑んでくるものとか毎日来るようになった。来るなうざい。
そして俺達の国なんだけど、魔の国って呼ばれ始めた。
一応神聖らしいドラゴンが守護につく国なんだけど。
ついでに俺は神に仇なす者とか、悪魔、魔王、死神、死の使い、死と滅びを齎す者とかいう厨二病な二つ名で呼ばれ始めた。
そして恐れられてる。出会ったら気絶する奴も居る。
俺の顔が顔だからあっけに取られる奴のほうが多いんだけど。
平凡すぎてどこにでも居そうな覇気の無い顔で悪かったな!
一応国として認められたとはいえ歴史も始まったばかり。
今はドラゴンと俺の武力を背景に不当な条約とかを防いでる。
王様は誠実でそこらへんはキチンとしてるから相手の国に不利益すぎる条約は結んでいない。
精々、職人とかの援助とかをお願いしてるだけだ。もちろん対価は払う形で。
戦争に負けた国だからといって従わせる気は無いらしい。
そしてドラゴンの知識もあって、俺達の国は戦争前よりもすばらしく、豊かで、笑顔の多い国になった。
笑顔あふれない理由?俺だよ。怖がられてる。
戦争から5年たってるのに・・・やっぱり怖がられないの無理だよな。
ついでに言うと俺、なまはげ的な扱いされてます。
良い子にしないと悪魔が来るぞーって。
そんな感じで子供達に言い聞かせてる親続出。現実に居る存在だからかより話す内容がスプラッタでグロくて恐ろしいものになっているという。
そのおかげで子供に会うと思いっきり泣かれる。
魔の国の悪魔は今日も国に仕える兵士達の訓練をしながら怯えられてます。
「おい、ヴェグ。今日は建国から丁度5年目だ。何かやるか」
「はっ!王様、今は職務中でありますゆえ私語は慎ませて戴きたい|(意訳:面倒臭い)」
「おいおい俺とお前の仲だろう?それに王の命令だ。畏まるな」
「えー。その命令卑怯だー。権力悪用はんたーい」
「そういうお前はさっきの言葉とは反対にすぐに崩してるけどな」
この王様、俺のしゃべり方に影響受けて馴れ馴れしいしゃべり方できるようになった。
というよりそっちが基本になった。
逆に俺は畏まったしゃべり方が出来るようになった。
例の三人に恐育されました。関節はやめて!ギブギブ!
それより、王様が何かするとか言ってるので案を出してみる。
「建国祭でも開催するか?」
「それだけだと面白みがないから他にも何かやりたいんだよな」
この国、わずか5年で豊かになった。今ではこんなことを開催しても問題ないくらいになっている。
ゼロから創めて五年で大国の一つになったんだ。
ドラゴン知識とかドラゴンの存在とかって異世界ではこんなにも影響力あるんだもんな。ドラゴンすげぇ。
ちなみに、ドラゴン夫婦の間に子供も生まれて元気に成長中。俺のことかじるのはやめて欲しい。今はダメージ無いけども・・・。
「ドラゴンの奴」が俺をかじるように仕向けているのだ。うざったい。
あの子供に攻撃できない俺を見てにやにやしてる。
あいつの顔をとてつもなく「ボコボコにしたい」
「ドラゴンをボコボコか・・・それも良いな。良し!ドラゴンとお前の戦闘をしよう!」
「え?」
国王様はそういうとすぐに準備とかを手配し始めた。
戦闘の余波が来る間近では見れないから遠くから魔法によって見れるようにするらしい。
え、決定事項ですか。
どうしてそうなった。 ← 一部口に出てたから。
そして戦うことになりました。
俺が勝ったらいけないらしい。
なんでもドラゴンの絶対不可侵性とかのイメージを保つためとか。
でも負けるのも面白さのためにいけないらしい。引き分け限定?
なにそれムズイ。
「まぁ、俺はお前にテイムされてるから攻撃できないんだが?」
「そこは攻撃できるように改変しておいた。問題ないだろう?」
ドラゴンのやつ、さらにチートになってた。テイムスキルは細かい操作まで出来るとか。
「問題ないな。んじゃ、やりますか」
「前のようにはいかないぞ?」
「それはこっちの台詞だ。前はほとんどスキル使ってなかったからな」
「それは楽しみだ」
こいつ一度俺に勝ってるからって調子に乗ってやがる。
決めた。王様が言ってた勝ち負けなんて関係ない。ボコボコにする。
「それでは、試合開始!」
「スキル:ショートカット!ショートカットスペル!」
俺は戦争のときにやった全力をすぐに出せるようにいろいろと頑張ってその方法を取得したんだ。
ドラゴンの今は大気とかが渦巻いてる。地面が割れて石が浮かび上がってるし。
それって大技のときとか第二形態とかに良くあるエフェクトだよな。
え、それ通常状態ですか、本気出したらそーなるんですか。
それは良い。簡単に倒れられても困るしなっ!
そうして俺とドラゴンは戦ったんだ。文字通り三日三晩。
お互いに引き下がらずに最後に最大の大技をお互いに使って引き分けた・・・んだけども、引き分けて倒れたところにドラゴンの子供が飛んできて倒れた俺で遊び始めたんだ。
そしたらドラゴンとの戦いでいろいろ消耗したりしてた俺はその遊びで気絶させられた。ボーリングの玉と同じサイズで普段は俺にダメージ無いとはいえ、腹への飛び乗りは凶器。
それを見た国の人たち大爆笑。ドラゴンとの戦いでその様に見とれてた人とかその力に恐れていた人たちを含めて。
子竜が最強ってことにされた。そして俺を恐れてた人たちもそれからはあまり恐れなくなった。
めっちゃ恥ずかしいんですけど!国中に見られたんだけど!怖がられなくなったのは嬉しいけども!
ドラゴンとの死闘が引き分けになったのは伝説となってもおかしくないって言われた。
伝説になってもおかしくない死闘を演じた俺は子竜の飛び乗りに敗れた。
これが恥ずかしくないわけあるか!って王様とかに言ったら、笑わずにいられるか!って声を合わせて言われた。
HP減ったら防御低下する仕様が無ければこんな恥ずかしい思いしなくてすんだのに!
これが異世界での新しい国家を創ってその近衛騎士となった俺のハッピーエンド。
グロとか描写無ければタグ入れないでいいよね。
そしてハッピーエンド。