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五話 あの日抱いた夢

 あのあと少しだけ狩りをした三人は街へと戻ってきた。


 首都ルネツェン。【魔法少女おんらいん】最大の都市だ。

 アイテム屋、服屋、巨大な露店広場、銀行、同盟を申請する施設なども揃っている為、この街を拠点にしているPCは非常に多い。

 また通常のクエストも多いが、二週に一度の【首都防衛戦】というモンスターの大群が攻めてくるイベントの舞台でもあり、多くのプレイヤーが参加している。

 他にも私服や変身姿のファッションショーなど、戦闘以外のイベントも行われている。施設の充実振りもあり、戦闘に重きを置いていないプレイヤーたちの人気も高い街だ。

 ルウと人斬り二号もこの街に拠点を置いている。


《スクルたん今どこ?》

 人斬り二号からスクルトへwisが飛ぶ。


《銀行前だね》

《こっちは中央広場 ルウたんもここだった》

《了解。そっち行くね》

 街へ戻ってきた時、三人は各々転移スクロールを使用したのだが、転移場所は街の規模によって何か所かあり、その中からランダムで選ばれる。今回は偶々ルウと人斬り二号が同じ場所だったという事だ。そして何故wisかというと、転移した際にパーティが解散されたからである。


 多くのPCで賑わう中央広場に到着したスクルトは、噴水前で座っているルウの元へと向った。


「あ、お疲れ様でした!」

「お疲れ様ー」

「あれ、二号さんは?」

「あ、えと」

 少し言い淀んだあと、wisに切り換えた。


《呪木の腕輪のストック数見に行きました。あとフリーマーケットも一回りするそうです》

 一応情報を漏らさないようwisにした。


《なるほど。二号さんとパーティ組み直した?》

《あ、してないですね》

 じゃあ組んでおこうか。と言ってスクルトは申請を送った。パーティを組み直した二人はチャットをパーティチャットへ切り換える。


『ふー、やっぱりオープンよりパーティが落ち着く』

『なんとなく分かります。というよりオープンは落ち着かないです』

『だよね』

 周囲には多数のPCが居り、パーティやwisチャットをしているらしきPCも多いが、オープンチャットのPCも多い。範囲内のオープンチャットがログに次々と表示され、流れていっている。


『他人の会話が表示されるのは別にいいんだけど、自分の会話が知らないプレイヤーのログに表示されてるって思うと、すごく、微妙』

『分かります。私なんか始めた当初色々やらかしちゃいましたし。恥ずかしい思い出だらけです……』

『あー』

 魔法少女おんらいんを始めた頃のルウはネットにあまり慣れていなかった様で、個人情報の秘匿も緩く、幸い実名など致命的な情報は漏れていないが、年齢は勿論、リアルで女子中学生である事、住んでいる県なども一部に知られている。

 そんな彼女を危うく感じたとあるプレイヤーによって同盟に保護され、ネット上で気をつける事を教えられた。

 現在はあまり迂闊な発言はしなくなったが、時々ポロリと個人の特定に繋がりそうな発言もするので未だ油断ならなかったりする。


『それにしても今日の二号さんには驚いたね』

 それほど詳しく知っている訳ではないが戸惑ってやらかしたらしい事は聞いているスクルトは、フォローが思い付かず自分でも強引だなあと思うも話を変えた。


『あー、仲良くなりたいって話ですよね。正直驚きました!』

『うん私も。二号さんってリアルの話殆どしないから余計にね。珍しいっていうのもあるし、あとなんだろ、話してる時の雰囲気がいつもと違って』

『なんだか可愛かったです』

『うん、可愛かったよね』

 苦し紛れの話題替えだったが、ルウが同じように思っていた事を知り、紅葉はちょっぴりテンションが上がってきた。本人が居ないところで少し申し訳なく思う気持ちもあるが、話を続ける事にする。


『ちょっと自信なさげっていうか……、ギャップっていうやつかな』

『ですね。あんな感じに来られたら相手の方もコロッていっちゃうんじゃないでしょうか?』

『うんうん』

 暫く人斬り二号の話題で盛り上がっていた二人だが、ルウの会話がピタリと止まった。

 部屋に誰か来たかそれとも飲み物でも零したか。回線は強い印象があるなーなどと、紅葉が考えていると、ルウが再び話しだした。


『あの、スクルトさん……、私の相談に乗ってもらえませんか?』


(!? そ、相談ですって……)

 友だちのいない紅葉、先程の人斬り二号のように二人で聞くならまだしも、一対一というやつである。同年代の少女に一対一で相談などされた事のない紅葉は少々混乱していた。


(あれ、これどうしよう……。正直まともなアドバイスできる自信これっぽっちもないんですけど。二号さん、嗚呼二号さん帰って来て!)

『あの、ご迷惑でしょうか?』

 ルウと入れ替わる様に硬直したスクルトに、ルウは遠慮がちに尋ねた。


『いや、そういうんじゃなくってね』

 どことなく元気がなくなった気がするルウに、慌てて返事をし、少し恥ずかしいが紅葉は正直に話す事にした。


『一対一で相談ってされた事なくって、私にアドバイスできるのかって思っちゃって……』

『そんな、スクルトさんって落ち着いてるし、すごく頼りになります! 私二号さんにも聞いてもらいたいですけど、スクルトさんにも是非聞いてもらいたいです! よろしくお願いします』

 こうまで言われて、無理だから。と言える紅葉ではない。いずれ二号さんも戻って来るだろうし、それまででも拙いながら頑張ろ、と返事をする。


『うん、私でよければ』

『ありがとうございます!』

 チャットなのに明るい気持ちが伝わってくる気がして、あぁ良かったと紅葉は思う。

 その時wisが届く。


《スクルたん》

 人斬り二号からだ。


《はいはーい》

『ちょっと待ってね。二号さんからwis来た』

 人斬り二号へ返事をし、ルウにはちょっと待ってもらう。


『わかりました!』

 嬉しそうな雰囲気が伝わってくる気がした。彼女の笑顔の為にも早めに人斬り二号には戻ってきてもらおうと思う紅葉。


《ご飯食べてお風呂入っちゃいなさーいって言われたから 一旦落ちるネ》


(え?)


《それってつまり、一旦ログアウトしてご飯食べてお風呂入るって事?》

《え うん そういう事 ダヨ?》

 予想外の事態に、人斬り二号の言った事をほぼそのまま返す紅葉。人斬り二号も返ってきた思わぬリアクションに少し動揺する。


《何時になるか分からないから 待たなくていいよーって言おうと思ったんだけど…… 何かあった?》

 有った。有ったが引き止めるのはどうなんだろうと紅葉は悩んでいた。ちらりと机の上のアナログ時計に目をやる。時刻は十時半前。なるほどこの時間にご飯食べていないんだもの、ご家族の方が食べなさいって言うのも道理だ。というか二号さんもお腹空いてるよね絶対、と納得する。


(嗚呼、しかし何故このタイミング……。神様私に冷たい気がする……、エリ・エリ・レ……なんとかかんとか)

 エリ・エリ・レマ・サバクタニ。どうも紅葉は大分混乱しているようだが、とりあえず返事をした。


《いや、ルウさんのお話聞こうとしてるだけだよ》

《そう? 戻ろうか?》

 リアクションの遅さと不審さから何かあったのかと人斬り二号が尋ねる。正直その優しさに頷きたくなる紅葉だったが、お腹を空かせた人斬り二号の事も気になり断腸の思いで断る。


《んーん大丈夫。ルウさんにも伝えておくね》

《うん 分かった ありがとね》

 そうして人斬り二号とのwisは終わった。


(ルウさんにも戦力不足で申し訳ないけど仕方ないよね……。なんかこう……、頑張ろう、うん)

 相変わらず弱気には違いないが、とにかくできるだけの事はしよう、そう思った。


『お待たせー』

『いえ全然です!』

『あのね、二号さんご飯とお風呂まだだったから落ちちゃって。ルウさんもまたねーって』

 元気よく返事をするルウに、人斬り二号がログアウトした事を伝えた。


『あ、まだ食べていらっしゃらなかったんですね。了解しました!』

『多分あとでまたインすると思うけど、すれ違いになるかな……?』

『多分そうなりますね』

 女子中生活とMMOプレイ日記のブログをやっているルウは、更新の為だいたい十一時頃ログアウトする。今日はもう会わない可能性は高い。その事を確認した紅葉は続ける。


『よし、それじゃあ、力不足かも知れないけど話聞こっか』

『はい! お願いします!』

 こうしてPCたちが行き交う首都の中央広場の噴水前、ルウの悩み相談が始まった。



『二号さんの話と少し似てるんですけど、私以前からもっとお話しできたらって思う方が居まして』

『うん』

『同い年なんですけど、その方は大人っぽくて……、子どもっぽい自分とは全然違って。とにかく格好良くって。今は挨拶くらいしか接点ないんですけど、仲良くなれないかなぁと』

『そうなんだ』

 相槌を打ちながら紅葉は話を聞いていた。そうなんだ、はないかも知れないと思い慌てて続きを打つ。


『その人のその、共通のお友だちとか居ないのかな? そこから仲良くっていうのはどう、かな』

 言って、割と良いアイディアではないだろうかと思った。紅葉にはルウはリアルでも友人の多いイメージがある。ならば共通の友人が居てもおかしくないだろう。そう考え返事を待つ。


『それが、その方学校でほとんど他の方と会話されないんです。あ、でもその姿が自然というか無理をしている風ではないんですけど。ただ、時々ふらっと席を外すからお友だちとお話ししてるのかも知れないんですけど、相手の方はちょっと分からないです。すみません』

『ふむ。なるほどねぇ』

 読んでいて途中まで、ひょっとして自分に似たコミュニケーション能力がアレな人なのかも、と紅葉は考えたが、無理をしている風でもなく友人も居そうとの事なので、その線はなさそうだと考え直す。


『あと、気になる事があって……』

『うん?』

『私って元気だけが取り柄みたいなものなんです。静かで落ち着いたその方に話し掛けるのって、ご迷惑なんじゃって……お話はしたいですけど、ご迷惑は掛けたくないんです』

『そっか』

 ある意味彼女らしい悩みだといえる。そうやって相手の事を考えられるルウだから、姿の見えないMMOでも色々な人に可愛がられるのだろう。

 紅葉はそんなルウに好感を覚え、同時に肩の力が抜ける。


『ルウさんさ』

『はい』

『私は当たり前の話だけど、リアルのルウさんの事はあまり、少なくともゲーム程知らないけど、私の知ってるルウさんならきっと大丈夫だと思う』

『そう、でしょうか……』

『うん、ルウさんみたいな子に好意を見せられて嫌だって反応する方が珍しいと思うよ。もう少しだけ自信持ってさ、話し掛けてみると良いと思うよ』

『スクルトさん……、ありがとうございます!』

『あ、なんだか偉そうな事言っちゃってゴメンね』

 ルウの反応に、紅葉はハッと我に返った。急に恥ずかしくなりモニターの前で顔を真っ赤にする。


『全然そんな事ないです! とても嬉しかったです!』

 ルウから感じる感謝の気持ちに、嬉しく感じると同時に益々恥ずかしくなり、話を進める事にする。


『あとはアレ、切っ掛けなのかな。挨拶するならその時にそのまま会話続ける、とか?』

『ふむふむ、なるほど』

『話のネタになる小道具用意しておくとか。自分で書いてて小道具ってなんだろうって思っちゃったけど、一応うん』

『いえ、十分参考になりました!』

 思い付くままに言っていった紅葉だが、ルウに喜んでもらえた様でほっと一安心する。


 その後はルウの所属する同盟の話や、スクルトがどういった素材が欲しくて、どんなゴーレムを新たに作る予定かなどといった、ゲームの話題に終始し、十一時になる迄いつもより二人はまったりとして過ごした。


『ルウさん、頑張って。応援してる』

『はい!』

 ルウは元気良く返事をしてログアウトしたのだった。



 翌日、いつも通りの時間に、いつも通り駅のターミナルでバスを乗り継ぎ、いつも通り紅葉は学園へと向かっていた。

 昨日はそれほど狩りは出来なかったが、他の面で満たされた紅葉は、ルウのログアウトを見送ったあと、拠点に戻るとアイテム整理をして早めにログアウト。歯を磨き、リビングでスポーツニュースを見ていた兄の葉月と少し雑談してから就寝した。

 パソコンの電源を落とす前に日課のルウのブログ覗きに行ったが更新されていなかった。元々二三日に一度の更新ペースなので、今日は更新なしか、と電源を落した。

 当たり前の事だがルウにもリアルがある。宿題でもしてるのかもしれないし、単に早めに寝ただけかも知れない。なので特に気にはしなかった。



 バスが学園前へと到着し、降りようとする生徒の列に紅葉も並んだ。バスから降りる同時に欠伸が出そうになり、口元に手を当てて隠しながら噛み殺した。昨日は十分に睡眠を取ったのだが、今日も春らしい朗らかな青空が広がっている。うたた寝しない様気を付けよう、紅葉はそう思いながら正門を抜け校舎までの並木道をゆっくりと歩いて行く。



「おはようございます」

「平島さんおはよう」

「おはようございます、平島さん」

 教室に入ると、クラスメイトたちが紅葉へ挨拶し、紅葉も軽く会釈しながら、おはようございますと丁寧に挨拶していく。中等部三年四組のいつもの風景だ。

 だがしかし、いつもの風景に少しだけ足りないものがあった。クラスメイトたちに混じり元気良く挨拶をしてくる真希の姿がない。少し不安になった紅葉は席へと歩みを進めながら、横目でちらりと真希の席を確認する。


(休み、という訳ではない、のね……。何か捜してるのかしら)

 少し盗み見た限り、真希は席に座り通学鞄の中を漁っているようだった。日々の楽しみのひとつである、真希の朝の挨拶がなく少々残念に思うが、休みというわけでもないし、帰りはいつも通り挨拶してくれる筈、と今から帰りの事かと思わなくもないが、紅葉なりに前向きに考えた。


「あ、あの!」

 席に座り通学鞄を机に掛け一息吐いた時声を掛けられ、紅葉は振り返った。


「…………」

 そこに居たのは真希。両手を後ろに回し、なんだかモジモジしながら視線を彷徨わせている。


(――え、うん? ど、どうしたの?)

 どうしたの? 口に出せばいいのだが、驚きに固まり真希を無言で見詰める形になっていた。

 真希は無言で見詰めてくる紅葉に、意を決したように口を開いた。


「ひひ、ひらしまさん! お、おはよっ、おはようございます!」

「――おはようございます、長谷部さん」

 目の前で、腰を六十度ほど勢いよく曲げて頭を下げる真希に一瞬言葉を失うも、素早く再起動し返事をする。紅葉は正直驚いたが、どうもわざわざ挨拶しに来てくれたらしい、と嬉しくなった。


「そ、それであのー……きょ、今日は良い天気ですね!」

 なんだか珍しい事が続いている。挨拶だけに止どまらず話を続ける真希にびっくりするも、悪い事ではない。むしろ良い事だ。自然笑みが零れ返事をした。


「そうね。過ごし易い陽気で……、私の席窓際だから眠らないように気を付けないと」

 真希の珍しい行動に乗せられたのか、紅葉も珍しく冗談を言う。そんないつもより話し易い雰囲気の紅葉に、真希も少しだけ緊張がほぐれ、二人は二三会話を交わしてゆく。

 その様子を遠巻きに見ていた少女たちは、紅葉の事を思ったより気さくな人間なのかも知れない、と少しばかり評価を変え、一生懸命に言葉を重ねる真希の姿も相俟って教室に穏やかな空気が流れていた。


「あのー……、それで、ですね……」

「? うん」

 少しだけ緊張のほぐれた真希だったが、再び視線を彷徨わせ始め、言葉もとぎれとぎれになる。紅葉はその事を不思議に思いながらも相槌を打った。

 真希は一度小さく深呼吸して息を整えると、後ろに回していた両手を前に出しながら一気に言った。


「これ昨日の夜作ったんですけど良かったら貰ってください!」

 差し出されたのは透明なフィルム袋に入った十数枚のシンプルなクッキーだ。

 差し出された紅葉は思いがけない事態に一瞬フリーズ。がしかし、再起動。少し考える。即答出来なかったものの短い間に二度素早い再起動。今日は本当に調子が良いのかも知れない。二度フリーズしたという事実はこの際置いておく。


(何故だろう? なんで私に?)

 考えてみても紅葉には分からない。分からないが嬉しいという気持ちが強く、深く考える事はやめ、素直に受け止める事にした。


「あっ……」

 手から数十グラムの重みが消え、真希は顔を上げた。


「ありがとう……」

 素直に礼を言う。


「食べてみても良い?」

「あ……、はい! 是非!!」

 とても明るい笑顔を浮べる真希に、これだけでも受け取って良かったと紅葉は思った。可愛らしいピンクのリボンを解き、取り出した一枚のクッキーを口へ運んだ。甘みはそれほど強くなく、ほんのりとバターの風味が口の中に広がった。美味しい、素直に思い口にする。


「美味しい。うん、とても美味しいです」

 そう口にした紅葉の表情は、いつもの、本来の紅葉とは違って固い外用のものではなく、とても素直で美しい微笑みで、向けられた真希だけでなく、二人の動向をハラハラしながら見守っていた周囲の少女たちの心も掴んだのだった。



 時刻は八時二十分過ぎ。朝のHRまで十分を切ったところ。あの後二三枚クッキーを食べる姿を見届けた真希は夢うつつといった表情で、授業の準備をしますと言って席へ戻って行った。

 その様子を紅葉は可愛らしく首を傾げ不思議そうに見送る。それを見ていた少女たちは、ああ平島さんって意外と天然なのかも、と思った。


(何かこう――)

 席に座り、ぼーっと前に視線をやり考える。


(よく分からないけど、日常が変わりそう……)

 いつも通り緩いパーマの掛かった、緩い三つ編みを弄りながら考える。


(そんな気が、する)

 少しだけ未来の事を考え、視線口元に笑みを浮べる。


(なんだか、良いかも――)


「――あの……、すみません……」

 幸せな妄想をしていた紅葉は、当然掛けられた声に驚いて少し慌てながら振り返り、声の主を見て硬直した。


「今ちょっと……、よろしいですか……?」

 その少女は昨日のバスの、ダウナー系少女だったのだ。


(嗚呼……、良いかもって思ったけど、ちょっと急過ぎじゃないかしら……)


 友だちのいないヘタレ少女、平島紅葉。

 彼女の日常は確かに変わり始めた。

1章終了です。

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