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〖証明〗

沈黙。


杏奈が前へ出る。


杏奈


「じゃあ。」


杏奈


「証明する?」


全員止まる。


杏奈は静かに黒崎一樹の元へ行く。


一樹


「……?」


杏奈


「少し失礼。」


縫合箇所へ指を添える。


次の瞬間。


淡い紫色の光。


ふわり。


小さな残滓が浮かび上がる。


そして。


消えた。


一樹


「……。」


数秒。


次の瞬間。


一樹


「っ……!!」


全員止まる。


海斗


「おい!?」



「何だ!?」


一樹が傷口を押さえる。


一樹


「ツッ……!」


一樹


「なんだ……この痛み……!?」


杏奈は微笑んだ。


杏奈


「それが。」


杏奈


「本来の傷の痛みよ。」


病室沈黙。


杏奈


「どう?」


杏奈


「血流。」


杏奈


「ドクドクしてるの分かるでしょ?」


一樹が止まる。


確かに。


違う。


今までの重い痛みじゃない。


傷そのもの。


生きた痛み。


一樹


「……。」


一樹


「本当だ。」


全員止まる。


杏奈


「残滓が傷へ入り込んでたの。」


杏奈


「だから治りも悪かった。」


海斗


「マジかよ……。」


鷹臣


「嘘だろ。」

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