表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
祓ノ血族(はらいのけつぞく)  作者: ハルヤ
第1章 「帰してもらえない胡桃」
4/115

冠崎家

通話が切れた後。


冠崎家。


静まり返るリビングに

重い空気が流れていた。


真奈は静かにスマホを置く。


その瞳だけが、

冷えている。


真奈

「……杏奈。」


椅子座っていた杏奈が、

ゆっくり顔を上げた。


杏奈

「はい。」


真奈

「座標はここだ。」


真奈が指先で空間をなぞる。


淡い紫の霊糸が空中へ広がり、

座標式が浮かび上がった。


真奈

「結界を張って、

胡桃を連れ戻して来い。」


真奈

「胡桃が杏奈に触れた瞬間、

こっちへ戻す。」


杏奈

「了解。」


その瞬間。


後ろで胡坐をかいていた陸斗が、

舌打ちした。


陸斗

「はぁ!?

なんで杏奈姉なんだよ!」


隣の隼人も立ち上がる。


隼人

「俺らが行って

ぶち壊して来りゃいいじゃねぇか!」


空気が揺れる。


二人の霊圧だけで、

障子が震えた。


だが真奈は、

溜息をつくだけだった。


真奈

「……馬鹿か脳筋。」


真奈

「だから行かせられんのんだ。」


真奈

「無駄な争いは不要。」


静かな声。


だが逆らえない。


陸斗と隼人が不満そうに黙る。


真奈は杏奈を見る。


真奈

「杏奈。

行くぞ。」


杏奈は微笑んだ。


その笑みは、

優しい。


なのに、

何処か底知れなく不気味だった。


杏奈

「いつでも。」


真奈が、

静かに指を鳴らす。


──パチン。


瞬間。


杏奈の姿が消えた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ