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カレン─0か1か、139センチの超純粋合理主義者の女特務執行官——感情を「未実装」のまま、世界の膿を裁く

作者: 作者あ
掲載日:2026/04/20

「――不一致。」


カレンは画面を見たまま、短く言った。

139センチの身体は椅子に深く沈み、視線は1ミリも動かない。


「え、何がですか?」


メテウスが覗き込む。水晶板には、抉り取られた女神像の顔が映っている。


「影の角度。0.04度。右。……偽造。」


「はあ……。まあ、そうでしょうね。こんなの現実なわけが――」


「感想は不要。削除対象(NG)。」


カレンは、メテウスの言葉を物理的に遮断するように、小さな指で「排除」の紋章を叩いた。

感情の起伏はない。ただの選別作業。


「……腹、減った。」


「今、焼きそばパン買ってきましたよ。」


カレンは無言で手を伸ばす。

視線は画面に固定したまま。手探りで受け取ったパンを、袋のまま噛みちぎろうとする。


「カレンさん。袋、開いてない。」


「…………。」


カレンは動きを止め、パンをメテウスに突き出した。

『開けろ』という無言の命令。


「はいはい……。はい、どうぞ。あと『青いやつ』も。」


「……ん。」


青い球体を口に放り込む。

頬が膨らみ、咀嚼の音だけが部屋に響く。

唇の端が青く汚れるが、彼女はそれを拭おうともしない。


「カレンさん、口元。青いですよ。」


「…………。」


カレンはメテウスを見ない。ただ、顎を少しだけ彼の方へ向けた。

『拭け』という指示だ。


「……ほんと、俺がいなきゃどうするんですか、あんた。」


メテウスが雑巾に近いハンカチで拭う。

カレンはその間も、画面の中の地獄を瞬き一つせずに凝視し続けている。

かつての親友(犯人)がそこに映っていても、彼女の心拍数は1拍も上がらない。


「メテウス。次。」


「現場ですか?」


「…………。」


カレンは答えず、ただ立ち上がった。

地面に届かない高さから飛び降り、着地と同時に歩き出す。


彼女にとって、会話は「情報の伝達」でしかない。

用件が終われば、そこに言葉が残る余地はなかった。

https://ncode.syosetu.com/n4044mb/1/


良かったら感想や評価いただけると幸いです。

よければ連載中の本編見ていいただけると嬉しいです!


【筆業神綴勇者】——なくした君を、僕の綴る物語にルールという神として描き続けその手順で魔王討伐の為共闘す——【神綴禍録】カミコレ



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