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アルティメイト ~最凶な世界でもエンジョイライフ~  作者: ちょばい


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7.カモ

【ウィルン視点】


盗賊ウォーカーを殺したとこで少し休憩することになった…血の匂いがプンプンしてくるけど…


ルナはアミューに連れられ携帯シャワーで返り血を流している。


その間にサインと2人で話すことにした。


「サイン…」


僕の悩み、妹の幸せのために選んだこの道が本当に正しかったのか…と聞こうとしたらサインが食い気味に被せてきた。


「わかるぞ。俺も弱いからな…妹の方が格好良く切った張ったで活躍して悔しいんだろ?人にはできることとできないことがあんだ。任せられるとこは任しときゃいいんだよ」

「…え?」

「…ん?」


サイン…勘違いしてない?


「え?違うのか?」

「……違います。そんな小さなことで僕は悩んでません」

「……違うのか」

「…」

「…」


どうすんのこの空気!とりあえず話題を変えよう。もう悩みを聞いてもらう空気じゃないよ…


「あの…こういう襲撃ってよくあるものなんですか?」

「あるぞ。ってかお前らが俺の家にいる時も3回くらい襲撃があったな。全員ウチの罠で塵になってたけど」

「!」


そんなことがあったの!それは僕にも教えてほしかったかもしれない。サインは頭をボリボリかきながら…


「まあアレだ。何考えてんだか知らんが、生きて好きなことやって自由に生活できりゃ勝ちなんだよ。だから今回は死んだこいつらが負けで生き残ったお前らの勝ちだ。それ以外に何が必要なんだ?」

「…そうですね」


この人の生き方ってそんな単純な……ああもう!色々ブチブチ考えてたのがアホみたいになってきた…気にするのはやめよう!僕だってもう好きに生きりゃいいんだ!ルナも楽しそうだし!なんか殺戮マシンみたいになってるけど!


「でもはっちゃけ過ぎてシェルター出禁になったり、高額の賞金をかけられたりするやつもいるからそこは気をつけろよ?少し助言するなら、外の世界は自分に武器を向けてきた敵を殺すのは何も問題はない」

「…はい」


…賞金かけられるのは嫌だな。とりあえず正当防衛はセーフと。ルナが無闇矢鱈に人間に斬りかからないようにブレーキ役になるべきか…あれ?迷走してないか僕。


サインと雑談していたらルナとアミューが携帯シャワーの仕切りから出てきた。


「きれいになたー!」

「終わったよー」


血まみれだったルナがいつも通りの姿で出てきた。怪我とかはやっぱりなかったみたいだ。


「おー、こっちも終わったぞ。やっぱ金と車以外はゴミだったわ。パワーアーマーも出力が弱すぎだぜ。こんなに金があるんだからマシなやつ買えたろうに」

「わたちよりも力弱かったあの大人達!」

「…あの、参考までに俺達の装備ってどのくらいの強さなんですか?」

「そうだな…」


まず、僕が使った機関銃は【レッドセントリー】というものらしく、これはかなり強い部類に入るらしい…自動で敵を狙ってくれたもんねそりゃそうだよ…


他の武器は一般的なもので弱め、そして僕達の着ているパワーアーマーは中の上くらいの強さだと。これでも小さいからサインのやつよりもかなり力が落ちているらしい…


「で、わかってると思うがこいつらの装備は下の下だ。シェルターにあるゲームの最弱粘液モンスターと同じと思っとけ」

「…さすがに無理があると思いますよ」


そうなるとこの人達に捕まったかもしれない人達が粘液モンスター以下になってしまいます…


「サイン!シャワー片付けたよ?」

「ありがとな、じゃあ出発するか。兄妹も車に戻れ」

「はい」「はーい」


…あの盗賊ウォーカーの血まみれの車はどうやって運ぶんだろうと思っていたら勝手に動き出した。


(こわ…)


きっとアミューが操作しているんだろうけど、血まみれの車に追いかけられてるみたいだ…






そこから目的地までは平和に…とはいかなった。


『大人しく投降しろー』

『止まれ!荷物を寄越せ!』

『ひゃっはー!』


3回も襲撃された…なんで?


『そりゃ車に子供だけが車に乗ってたら盗賊ウォーカー共もカモだと思うだろうよ』

「サインも横にいるのに…」

「アミューは透明だし俺は影薄いからな」

「ええー…」


結局僕達はこの移動だけで30人くらい人間を殺した…サインが死体漁りをめっちゃ楽しんでた。





【???】


「こいつら…満足にお使いもできないのかよ…」

「兄貴!まだ息のあるヤツが!」

「紫を使え、死なすなよ?俺達の車をパクったやつの情報を少しでも絞り出せ」


部下が死にかけ野郎に注射を打つ。傷がみるみるうちに塞がりそいつは助かった。


「兄貴…すんまへん…」

「いいんだ、何があったのか教えろ」

「人を売った金を運んでる最中にガキが2人乗っただけの車を見かけてカモだと思って襲撃したっす…そしたらそいつらがとんでもなく強くて…」


話を聞くと戦闘ログにあった通りの情報しか出てこなかった。クソ使えねぇ。


「なあ、そのガキ2人に保護者はいなかったか?」

「え?さ、さあ…どうなんでしょう…」


戦闘痕を見るにここには大人が最低でも2人はいたはずだ。しかしその情報はコイツから得られそうにないな…


「わかった…わかったからもうこれ以上喋らなくていい」

「兄っ!(パァンッ!)」


無様に負けたそいつに銃を向けさっさと殺す。

別の部下が気楽な感じで話しかけてきた。


「あーあ、紫はたけぇのに殺しちゃうんですかい?」

「今の俺達の資金からすれば端金さ。それに運搬の仕事中にケンカ吹っかけて負けるゴミはさっさと捨てるに限る」

「そりゃそうっすね〜」

「さあお前ら。車を取り返しに行くぞ!敵は移動痕を消しちゃいねぇ!今ならまだ追いつけるはずだ!」

「うぃっす!」

「あと念のため【リベンジャー】に連絡しとけ。敵はいい装備付けてるみたいだしな」

「マジすか…アイツ雇うもかなり高いっすよ…」

「車と金さえ取り返せば問題ないさ」


盗賊ウォーカー達は15台の車と共に、金と車を盗んだ奴らを追いかけていく…





しばらく走ると同業者の死体がちょくちょく目に入ってきた。


「…同じように襲撃して返り討ちにあってる奴が多いな」

「貴重品だけをきっちり抜き取ってるようですね…常習的に死体剥ぎをやってる奴の仕業でしょう」

「ホントにどんな奴らなんだよ…」

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