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アルティメイト ~最凶な世界でもエンジョイライフ~  作者: ちょばい


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5.ちょっとお出かけ

【ウィルン視点】


「今日は少し出かけるぞ。一緒に来るか?」

「はい!」

「わたちも着いてく!」


どうやら今日は出かけるらしい。そういえばサインの家に来てから外に出たことなかったな。別に監禁されてるわけじゃないんだけど中が広すぎて不自由がなかったからあんまり気にならなかった…


「サイン荷物作ってー!」

「はいはい、と兄妹も見とくか?荷物造りも大事だぞ?」

「見ます。かなり大きいバッグですね」

「わたちも見る!」

「じゃあまずは…」


サインがバッグに色々説明しながら入れていく。食べ物飲み物、医療品、火をつける道具チェアッカマン。後は外を歩くときに口に装着する防毒フィルター用の替えの布…僕達そんなの付けないで外歩いてたけど…


「後は持ってく銃の弾とかパワーアーマーの予備バッテリーとかだな。物資を拾いに行く時は専用のカゴも入れていく。今回はカゴはいらないな」

「まだ結構すき間が空いてますが他にも何か入れるんですか?」

「そこは自由だ。各々必要なもんを入れればいい。嗜好品や外で泊まる時は簡易拠点製作セットとかな。まあ急に言われても困るか…ウィルンなら予備の銃、ルナなら予備の剣や投げナイフを入れてもいいだろ」


そう、結局僕達が戦う時の陣形はルナが前衛、僕が後衛ということになった。なんだか僕が妹に守られてるみたいでカッコつかないけど、剣はルナのほうが圧倒的に上手いので俺はそのサポートを全力でやることにした。


サインに言われた通り、僕達も自分で隙間を埋め、荷物を背負う。サインが作ってくれたパワーアーマーのおかげで全然重くない。ルナも荷物を背負ってぴょんぴょん飛び跳ねている…ルナよりもバッグの方がデカいので後ろから見たらバッグが跳ねてるようだ…


アミューのバッグはサインが全部作っていた。なんか妙に食べ物が多かった気がする…


「よし、じゃあ車に自分のバッグを積め。あっ、あとパワーアーマーにしっかり戦える武器が装着されてるかの確認だ。俺は前にそれを怠ったせいで調理用の包丁で戦うハメになった…普通に命に関わるから気をつけろよ?」


そう言われ俺とルナで相互チェックすることにした。ルナは俺の銃を、俺はルナの剣を確認していく。ちなみにサインから貰った銃は【ガードル製】の拳銃で、ルナの武器はスカベンジズも使ってる剣と、相手の電磁バリア?を貫ける投げナイフらしい…


どちらも本格的な戦闘では弱いとのこと。今回は護身用のもので、本気の装備はしっかりと探索に向かう時に渡すと言われた。


正直一ヶ月くらい前まで小市民だった僕達にはこれでも過ぎた装備だとは思う。けどこうやって全身を武装していると妹を守る力が少しかもしれないけど付いたと実感できるから嬉しい。


「相互チェックいいね!私達もやろうよサイン!」

「そうだな」

「あの、アミューはパワーアーマーは着なくても大丈夫なんですか?」


ふと疑問に思ったことを聞いてみたら、アミューは凄いしょんぼりした顔で…


「私はね…力が強すぎてサインのパワーアーマー壊しちゃうから着れないの…」


と項垂れていた。


「ハハ、今の俺達の目標はアミューのパワーアーマーを作ることなんだ。それまでは無しなんだよ」

「へ、へぇー?」


パワーアーマーを壊すほどの力があるのなら、そもそもパワーアーマーが要らないのでは?


「お姉ちゃん先生凄い!」


ルナは目をキラキラさせてアミューを見ている…両親を失って満身創痍になってた頃と比べるとホントに元気になったな…


「サイン!そのニン剣エネルギー切れてる!」

「あっ…え?…マジじゃん…」


あと最近思うんだけど、サインってかなり抜けてる気がする。初対面の強そうだった印象は今はもう完全に無くなくなってしまっていた…









そして僕達は車に乗り込み目的地…がどこだか知らないけど移動を始めた。


サインとアミューは…透明になったアミューがサインをおぶり車の横を走っている。どゆこと…?おぶられた形のまま横にスライドするサインを見てたら頭がおかしくなりそうだ。


この車は…2人乗りだった…いや、最初から見て分かってたけど、僕達は足の上にでも乗せられると思ってたんだ。ちなみに車の運転はアミューが遠隔で行っているらしい。運転席にはルナが座り僕は助手席だ。


「…」


ルナは外の景色を眺めながら黙っている。2人で歩いたもんなこの辺…そのことを思い出してるのかもしれない…


唐突にレーダーが警告音を鳴らし始めた。耳に付けた無線からサインの声が入る。


『わかってると思うが敵が来たぞ。初陣だな。俺達もサポートするから好きに戦ってみるといい。頑張れよ』

『人間の気配がたくさんだけど、匂い的にそんなに強くないから安心してね!』


…えっ?冗談でしょ?マジで?いきなり僕達が戦うの?

僕が固まってる中、妹はテキパキと準備していた…


「ン兄ちゃん?ン兄ちゃんも準備しないとだよ?」

「あはい…」


なぁ…僕の妹…まだ3歳なんけど…どっかで魔改造されてない?


僕は車の後ろに付いている銃座に乗り込んだ。

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