45/77
第45話 クロミカゲの来訪
■クロミカゲの来訪
深夜、誰もいなくなったリビングに、クロミカゲが姿を現した。「明日か。ついに、その時が来る」クロミカゲは呟いた。
クロミカゲは、窓の外を見つめた。時計塔は激しく光り、もはや限界が近いことを示している。
「カレン。お前の選択に、すべてがかかっている。心して臨め」クロミカゲは姿なき少女に語りかけた。
そして、最後の警告を残した。「覚えておけ。時を操ることは、大きな代償を伴う。その覚悟があるか」
クロミカゲの姿は霧のように消えていった。残されたのは、不吉な予感と、避けられない運命の重さだけだった。クロミカゲの言葉が、カレンの心の奥深くに「写し取られた」。
■決戦前夜
カレンは、ベッドの中で眠れずにいた。明日、すべてが決まる。チヨを救えるか、町を守れるか、そして——みんなが無事でいられるか。
不安が頭をよぎるが、同時に、今日までの経験が勇気を与えてくれた。霧見駅での恐怖、時計塔での試練、神社での修行、温泉での発見、遊園地での告白、そして湖での真実。
すべてが、明日へと繋がっている。
「チヨさん。必ず、助けます」カレンは呟いた。
窓の外で、時計塔の鐘が不協和音を奏でた。まるで、時間そのものが助けを求めているかのように。
決戦の朝は、もうすぐそこまで来ていた。




