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第92話 Sランク装備

「おお、似合ってますよ。歴戦のやり手って感じです」


新装備に着替えた俺を、勇気が褒める。


「まあ変身したら、ただの不審人物な訳ですけどね」


ちゃんとオチ付きで。


今の俺の装備は、武器がSランク短剣の月光。

防具はSランク装備であるフェザースーツ、フェザーサークレット、フェザーグローブと、フェザーブーツの4つに。

そしてボスから手に入れたAランク装備である、ハイミスリルの軽鎧上下。

更に、タリスマンである幸運のペンダントと、同じくタリスマンで、Aランクボスからドロップしたオーガリングで全てだ。


防具はオールSランクが理想だけど、聖用にキャッスルギルドに売ったスキルブックのお金と、Aランクボス数体からの儲けでは4つが限界だった。

なので、残り2パーツはおいおいって感じになる。


さっくりSランクやタリスマンの効果を説明しとこう。


フェザー装備は、スピードが一パーツにつき1%上がるオプション付きの装備だ。

なので4か所装備している現在は4%アップ。

え?

しょぼい?


いやいや、1%を笑う物は1%に泣く事になるぞ。

ギリギリの攻撃なんかは、スピードがほんの数%違うだけで躱せる躱せないが変わって来るからな。

なので、4%も違えば全然違ってくるというもの。


後、この状態から、ハイミスリルの上下をフェザーアーマーの上下に変えれば更に2%アップするし。

しかもこの装備は6種揃えるとセット効果が10%つくので、全て揃えば最大16%もスピードが上がる事になる。

そこまで行くと結構なもんだぞ。


因みに、フェザーアーマーの上はボスのレア枠なのでくっそ高かったりする。

なので、手に入れるのはだいぶん先になるだろう。


あー、早くセット揃えたいぜ。


で、タリスマンだけど……幸運のペンダントの説明はいらないな。

なのでオーガリングをば。

これは指に装備すると攻撃力が5%アップする素敵装備だ。

火力不足に悩む俺にはもってこいの装備と言えるだろう。


これを6つ集めて付ければ攻撃力が30%アップ!


と言いたいと事だが、同名タリスマンは最初に付けた一つしか効果を発揮しない。

なので、オーガリングを6つ装備する様な事は出来ない。

まあ出来るけど、無意味だからする意味がない。

というのが正解だな。


最後は短剣の月光。

これは光属性の短剣だ。


光属性固定で、今までの短剣の様に魔石を変更して属性を切り替える事が出来ないが、それが気にならないぐらい攻撃力は高くなっている。

更に月光の属性部分は使用者の魔力の影響を受けるので、怪盗化で大きな魔力補正を受ける俺とも相性が良く、その火力は――


勇気曰く『今までの2倍以上は期待できますよ』だそうだ。


火力2倍って事は、これまで倒して来た魔物を半分の時間で倒せるって事である。

Aランクダンジョンで狩りをすれば、さぞかしサクサク狩れる事だろう。


……ま、Sランクに移る訳だが。


取得できる経験値が10倍ぐらい違うらしいからな。

89と90レベルの魔物を比較したら。

そりゃ狩りが成立するなら、10倍貰えるSランク狩場に行くに決まってる。


え?

そんなに急いでレベルあげてどうするんだ?


もちろんRTAだ!


というのは冗談だが。

グーベルバトルはレベルが高ければ高い程、貰えるポイントが増える仕様だからな。

良い報酬を貰おうと思うと、レベルは高ければ高い程良い。

なのでさっさとレベルを上げてしまおうという算段だ。


あと、勇気が期待していてくださいって言っていたレベル70スキルを早く手に入れたいってのもある。


なので急がば急げである。


「じゃあ行くか」


俺は怪盗化を使って不審者に変身。

そして神出鬼没で、事前にマーキングしていたダンジョンのホールへと飛ぶ。


ホールにマーキングしているのは、Sランクダンジョンは魔物の密度が高く、しかも広範囲に徘徊している仕様のためだ。

飛んだ瞬間魔物に襲われる可能性があるからな。

なので、まずは一旦ホールに飛び、鑑定でマップを表示してから内部に飛ぶ感じにする。


Sランクダンジョンに飛ぶと、そこには―—


「おお!変な人が急に目の前に!」


―—天魔輪廻とそのお仲間の姿があった。


「……」


思わず『久しぶり』と声を掛けそうになったが、言葉を飲み込む。

何故なら今の俺は怪盗Gだからだ。


あぶないあぶない。

拙作をお読みいただきありがとうございます。


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