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スキル【幸運】無双~そのシーフ、ユニークスキルを信じて微妙ステータス幸運に一点張りする~  作者: まんじ(榊与一)


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第81話 種類

日本にあるダンジョンの数は1,000近い。

だがその全てが独立した特徴を持っている訳では無かった。


高ランクはオンリーワンのダンジョンが多いが、低ランクは似た様なダンジョンが大量に存在している。

いや、似ているどころか、同じ魔物が出るタイプのダンジョンは、基本的に形まで全く同じだ。


「まあコピペですからね」


「……手抜きって事か?」


「そりゃそうですよ。日本どころか、世界中合わせたら一万以上ダンジョンがあるんですよ?そんなの1個1個考えながら作ってたら、どんだけ労力がかかるか」


勇気が首を竦める。

ダンジョンを生みだした存在がいるのは疑いようがない。

聞いても答えてはくれないが、当たり前の様にその前提で話を進める勇気のダブルスタンダードっぷりよ。


「まあダンジョンの多くがコピペで、パターンがそれ程多くないってのは分かった。で?それがなんで隠し通路探しに影響するんだ?ひょっとして、隠し通路はその種類毎にあるなしがあるのか?」


「ええ、コピー&ペーストなんで。なので、ある種類には全部あって、ない種類には全部ありません」


「なるほど。種類ごとに探して、あったパターンのダンジョンを巡ればいいって訳か」


全部を回らずに済むのは非常にありがたい。

国内だけで1,000近いのだ。

全部を回り出すと、どれ程の手間がかかるかわかったもんじゃなかったからな。


「残念ながら、同じ種類のダンジョンで大量ゲットってのは出来ません。」


「ん?種類ごとに有る無しは決まってるんだろ?」


「ええ。ですけど……隠し通路のアイテムは基本的に貴重なんで、そんな大量にばら撒く訳にはいかないんですよ。なので、フラグは種類ごとに一括にされてるんです」


「それってつまり……一か所とったら、同種のダンジョンからはもう手に入れられないって事か」


「そういう事です。なので隠し通路を探すのは、国内のダンジョンを種類ごとだけでオッケーです。海外のも連動してますからね」


探すのは日本だけでいい様だ。


「ちょっとけち臭いな……スキルレベルアップの書なんかは確かに強力だとは思うけど」


「まあ、あくまでもおまけの隠し要素ですからねぇ。それだけ漁ってりゃ無敵になれる、みたいなばら撒きはしたくなかったんでしょう。考えてもみてください……例えば、マスターが最初にスキルレベルアップの書を手に入れたカエルダンジョンは、国内だけで50個所ぐらいあるんですよ?全部個人で回収したら、それだけでスキルレベルが50個も上がってしまいます」


「スキルレベルが50個上がったら……まあ確かにエッグい事になりそうだな」


【幸運】のレベルを50個も上げれた日には――


滅茶苦茶倍率の攻撃に。

もう何だったら、反射ダメージだけで敵は死に。

レアアイテムが確変なしに100%状態になる。


世界中から集めた日には、50どころか100や200にだってなる訳で。

そりゃまあ、これがゲームならバランスブレーカー待ったなしである。


まあ、スキルレベルに上限が無ければ、の話ではあるけど。


仮に上限が10だったとしても、怪盗に短剣マスタリー、それと身軽のレベルを上げられるだけでも全然違ってくるはず。


「制限は当然か」


「そういう事です。まあ前向きに考えましょう。日本国内。それも種類ごとにダンジョンを回るだけでいいんですから、探すのが楽になったと」


「楽じゃなくても、数が手に入る方が良かったけどな。ところで、隠し通路の宝箱は一度取ったらもう二度と復活しないのか?ダンジョンにある通常の宝箱みたいに」


隠し通路以外にも宝箱はある。

まあ、ある程度高ランク限定だけど。

そしてそれらの宝箱は、中身をとっても、ランダムに場所を変えて時間湧きしてくれる仕様になっている。


同じ宝箱なら、ひょっとしてと思い、勇気に俺は尋ねてみた。


因みに、俺のダンジョンマップで宝箱は魔物と同じ表示であるため、湧く度にゲットするってのは出来ない。

見分けが付かないからな。


「禁則事項です!」


「そうか。禁則事項か」


再度湧く事は無いとは答えず、そう答えたって事は……時間経過で湧くって事だよな?

どの程度の期間で湧くんだろうか?

結構時間が経ってるし、回収済みの二か所も一度確認してみた方がよさそうだな。

拙作をお読みいただきありがとうございます。


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― 新着の感想 ―
隠し部屋の仕組みはちょっと作為を感じるな
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