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スキル【幸運】無双~そのシーフ、ユニークスキルを信じて微妙ステータス幸運に一点張りする~  作者: まんじ(榊与一)


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第46話 失敬な

―—ラッキースケベ纏め。


自分への強化バフは重複する。

なので掛ければ掛ける程強くなれる訳だが、そもそもそれをしようとすると大量の魔物に囲まれてしまうので、大量強化というのは現実的とは言えない。


倒すと消えるし、まあ良くて数匹って所だな。

重複は。


それと、強制パイ揉みの射程なんだが……これは視界の範囲と全く同じだと思われる。

つまり見えてさえいれば、変質者(おれ)からは逃げられないという事だ。


残念なのは、鑑定で出て来るマップ上の相手を引き寄せてもみもみ出来ない点かな。

これが出来たら、ベルトコンベアーならぬパイ揉みコンベアー方式で狩り効率が爆上げだっただけに惜しまれる。


最後に、一度揉んだ相手への連続使用は無理だった。


制限がかかっている訳だ。

ただし1分ほど待てば再使用は可能だったので、二度と使えないって事はない。

ま、要は、同一対象に一定期間使用不可って事である。


おっと、一つ抜けてた。

まあこれは確定してないんだが……ラッキースケベの効果時間は、最低でも30分以上である。


アルマジロ相手に30分ほど逃げまくって確認したのだが、そこから先は疲れて計測を放り投げたので、正確な効果時間は分かっていない。


最後まできっちり測れ?


いやいや、敵一体に対して30分以上戦うことってまずないからさ。

疲れるだけで無意味としか言いようがない訳だ。

その計測は。


まあ大型ボス戦なら話は変わって来るんだろうけど、ソロの拙者には縁もゆかりもない事で御座る。

なので30分続く事が分かってれば十分。


◇◆◇


「むう……」


狩り中、自分以外のシーカーは出来るだけ避ける様に俺は動いていた。

胡散臭い姿を見られるメリットはないからな。

下手したら攻撃されかねないし。


なので可能な限り避けてる感じだ。

とは言え、である。


避けると魔物から無駄に遠ざかったりする様な時は、揉めない程度の距離を開けて近くを通り過る事にしていた。

避けてばっかりだと、効率が悪くなるからな。


で、さっき他パーティーの側を俺は通った訳だが……

通り過ぎる際、俺に気づいたそのパーティーの奴らがこう叫んだ。


「うわ!ゴキブリだ!」


「ゴキだ!」


「ゴキが出た!」

 

と。


「まったく……誰がゴキブリじゃい!」


ダンジョンに俺の魂の叫びが木霊する。


「確かに黒い恰好をしてるから、遠くから見たら見分けはつかないんだろうけど……ほんと失敬な話だ」


迷惑系のゴキブリ野郎と間違えられ、憤慨極まりない。

こっちは真面目にコツコツと、人様に後ろ指刺される様な事なく堅実なシーカー活動をしてるってのに。


まあ格好は不審者そのもので。

しかも魔物の胸を揉み倒してるけども……


だがそれを除けばまさに健全そのもの!


そう、健全そのものである!


「はぁ……まあ気にしても仕方ない。迷惑系何て早々続くもんじゃないから、まあそのうち消えるだろう」


そう思う事にして、俺は狩りを続けるのだった。



◇◆◇


【シーカーを】ダンジョンで見つけた凄い奴、頭のおかしい奴について語ろう122【晒せ】


532 この名無し野郎!


「おい、さっきゴキブリを見たぞ!」


533 この名無し野郎!


「もうそんな季節か。つか、家が汚いから出るんだぞ。ちゃんと掃除しとけ」


534 この名無し野郎!


「違う違う。俺はタワマン高層階住みだから、Gとかでねーし。出たのは3プリの動画のあのゴキ野郎だよ」


535 この名無し野郎!


「タワマンねぇ。Eランク如きがよく言うぜ」


536 この名無し野郎!


「俺はCランクだっての」


537 この名無し野郎!


「ウソ乙。ゴキブリの動画はEランクダンジョンだろうが。まだ何日も経ってないのにCランクダンジョンにいる訳ねーじゃん」


538 この名無し野郎!


「お、にわかか?あの動画のゴキブリの飛行能力とスピードから、ランクは最低でもC以上だってここで結論出たの知らねーのか?これだから情弱はよう」


539 この名無し野郎!


「はは?俺はお前らみたいにずっと掲示板に張り付ける程暇人じゃねーんだよ」


540 この名無し野郎!


「良く分かってないのに口出すとかもっと駄目だろうに」



541 この名無し野郎!


「くだらない煽り合いは置いといて……で?どこのダンジョン?」


542 この名無し野郎!


「アニマルダンジョンの、南側のカバゾーン辺り」


543 この名無し野郎!


「カバゾーンか。やっぱ飛んでた?」


544 この名無し野郎!


「飛んでた飛んでたwマジゴキブリみたいだったぞw」


545 この名無し野郎!


「ほーん。俺もまだカバは適正レベルだから、暫くはその辺りで狩りでもするかな」


546 この名無し野郎!


「お、じゃあ俺も行くわ。映像撮って来てやるから期待しとけ」


547 この名無し野郎!


「おお、頼むわ。最近面白い話題あんまりないから、ゴキブリには期待」


548 この名無し野郎!


「じゃあ俺も行こうかな。折角だし、俺は見つけたらインタビューしてみるわ」


549 この名無し野郎!


「接触する気かよ!」


550 この名無し野郎!


「ゴキブリに自ら進んで接触とか、お前勇気あるな」


551 この名無し野郎!


「今日明日は予定があるから明後日以降になるけど、まあ期待しててくれ。あ、因みにチャンネル名は昆布チャンネルな」


552 この名無し野郎!


「昆布……めちゃくちゃ齧られそうな名前してるな。なんにせよ期待してるぞ」

拙作をお読みいただきありがとうございます。


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