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第17話 レベルが低いと……

近場のダンジョンを三つほど巡ったが、隠し通路があったのは1つだけだった。

じゃあ早速それを取りに行こう。

とは、残念ながらならない。


何故か?

Cランクのダンジョンだったからだ。


今の俺がそんなとこに乗り込んだら確実に死ぬ。

【幸運】が超大当たりスキルだとは言え、所詮レベル13のシーフである俺に、40以上レベルが上の魔物など狩れる訳もない。

最初に遭遇した奴に蹂躙されて終わるのがオチである。


「まあ結局レベル上げかな」


国内だけで相当な数のダンジョンがある。

そこを巡って隠し通路行脚しても、今の俺のレベルではどうしようもない場所が多くなる。


見つけた!

でもレベルが……


なんて事を繰り返す可能性を考えると、先にある程度レベルを上げた方が効率はよくなるはず。

という訳で、地味なレベル上げ作業に戻るとする。


「今の俺なら、ちょっとぐらい格上でも行けるよな?」


通常のノーマルクラスソロは、まず格上を狙わない。

なんなら、ある程度レベルが上がって魔物も強いのが出てくるようになったら、そこからは経験値が入るギリギリを狙うのがセオリーになっていく。


ゲームではなく、最悪命を落とすダンジョン探索では慎重に慎重を期すぐらいでないと。

『油断して足を掬われてしまった』なんて状況、笑い話にもならないからな。


だが、俺には【幸運】がある。

現状でも、幸運にふって他ステータスを上げられない分を補って余りある効果を発揮しているので、今の俺なら少々強い魔物でもどうにでもなるはず。


態々なぜ強い相手を狙うのか?


簡単な事である。

敵から貰える経験値が、跳ね上がるからだ。


数値上では計測されていないが、魔物は1レベル違えば、経験値が倍近くなると言われている。

そのため、レベル4つ下を30匹狩るのと、レベルが1つ上の魔物を1匹狩った際の経験値に殆ど差異がない。

なので狩れるのなら、よりレベルの高い敵を勝った方が効率は劇的に上がるのだ。


なにせ、索敵時間が圧倒的に短くなるわけだからな。


「そうなると、装備も変えた方がいいよな?」


装備は優れた物であればある程良い。

格上狩りなら猶更だ。


「けどなぁ……」


金に関しては、両親が残してくれたものがある。

それを使えば、シーカーとしてそこそこレベルの装備を購入する事も出来るだろう。

だが気が進まない。


両親が俺に残してくれた金を武器防具にするのって、死ぬほど親不孝な事してないか?

そう思えて仕方ないからだ。


とは言え、しょぼい装備で行って若い身空で死にましたってなると、もっと親不孝な気もするが……


「まあとりあえず少し試してみて、それで駄目なら使わせて貰うとしようか」


まずはやってみる。

それで駄目そうなら、その時は装備の更新だ。

拙作をお読みいただきありがとうございます。


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