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オトメチカ  作者: 感 嘆詩
第2章 延胡索
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神の座へと至れよ皇子7!!

 タタリモッケさんの登場で決着するかと思ってましたが、流石はメカフォーミュラ木瓜(モッカ)さん。魔法の重ね掛けで急加速する千日紅(ちかく)師匠with強化外骨格(リビングアーマー)の猛攻を次々対処していきます。



「見える見える見えるぞよ!肉体が科学であるからぁ!」


「ち、不快だな。引退魔法少女なんて初めて相手するよ。解釈違いだ。老兵は去るな。最後まで死ね」


「ハーハッハッハッ!敗北をしりたいなぁぁ!?」



 くっ。師匠をお救いしたいのに、珊瑚蛇コーラルコブラ殿下の量産型、人工珊瑚(コーラルコピー)たちが私と珊瑚蛇さんを徐々に包囲しつつあり、とてもそれどころではありません。突破口は、これしかない!



「え?余、余が魔法少女に!?ありえないだろ。少女じゃないし」



 確かに、私も会ったことはありません。男性の魔法少女。しかし今、私たちを囲む人工珊瑚さんたちをご覧ください!



「どう見ても二十歳過ぎのお姉さんです!とてもローティーンの少年には見えません!いけます!」


「どっちみち少女じゃないじゃない!」



 いけるいける!魔法を信じてください殿下!



「で、殿下がいっぱい!?儂また夢の中に迷い混んだのか!?」



 殿下との押し問答に割って入るような声。私たちやタタリモッケさんが通ってきた通路から、何やら新手が!甲高い音でキャンキャン鳴く犬獣人の少年です!何ものですか!?いやそれよりも



「わ、儂が魔法少女にー!?」


「う、うーん、頑張れば、ギリ、魔法少女に」


「無理だよ乙女殿。褌一枚で魔法少女は」



 素質がありそうなので声かけしてみました!珊瑚蛇殿下に否定されましたが、踊り子さんみたいな布切れの殿下が何言っても説得力がないですね!



「キャインッ」


「退け。お弟子殿、助太刀に参りました。ああ、ヴィタです。そこの子犬は柴舟雁金ですよ」



 エルフの美少年が子犬獣人を足で押し出し通路を越えて来ました。ヴィタヴィクティム公だと言うのですか?変装にしても無理がありますよ!年齢とか体積とか!



「入り口が狭かったもので、胞体に実体を(アバターの)移して虚像を(設定を弄)現世に写しました(りました)



 よくわかりませんが、流石はエルフ!



「獣人の遺跡ながら、通用口は女子供しか入れないスケール。体格に優れる獣人ならば女人すら不可能か。不可解な場所だなここは」


「龍帝陛下なら余裕だし、避難所(Ark)だったんじゃないか。陛下の一族みんなちっちゃかわいいから」


方舟(Ark)。なるほど。潜んでいたのか。オリーブの枝を拾うその日まで」


「何をごちゃごちゃと!行きなさい人工珊瑚(コーラルコピー)!魔法少女も獣人もエルフも!侵入者をまとめて倒すのです」



 夏都(ザナドゥ)シダレモモさんの号令一下、人工珊瑚さんたちの腕が展開!必殺の珊瑚銃(サンゴガン)からブレード状のエネルギーを放出しました。準備が完了次第、切りかかる気ですね!



「お弟子殿、珊瑚蛇殿!千日紅殿の下へ。柴公、その大段平は飾りじゃないな?我らでここは食い止めるぞ」


「食い破るの間違いだぞヴィタ公。飾りかと?柴舟の家訓は質実剛健。実用的な人斬り庖丁しか持っとらん!さあゆくぞ!」

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