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オトメチカ  作者: 感 嘆詩
第2章 延胡索
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神の座へと至れよ皇子6!!

「獣人マシンガン!」


「獣人の古代技術(かがく)ごときに遅れを取るとは」



 若い肉体を得たモカ姐さんことメカフォーミュラ木瓜(モッカ)さん、意識だけが別の肉体に移ってるからか魔法少女同士の決闘が発生せず、つまり魔法少女対一般人の一方的な戦いになる、師匠の圧勝!と思っていたのですが予想に反し互角の戦いを繰り広げています!



「魔法が使えなくともな、魔法がどういうものか知っている、よくよく知っているのだ我は!」


「つまり現状は、魔法少女と一般人じゃなくて、無級の魔法少女と失格の魔法少女の対決なのか。0と1には大きな隔たりがあるけれど、私、経験の差でそこをモカ姐に埋められているんだね。プライドが傷つくなぁ」


「ババア相手にプライドとは!不遜なやつよの!」


「魔法を捨てた人に、魔法少女が負けるわけにはいかないよ」


「魔法も科学も所詮は手段!アプローチの違いにすぎん!大事なのはセンス!世界平和のために何でも使ってやるわ!」


「カチンときたけど共感もするね。世界平和が一番大事だ」


「ならば此処で果てよ!龍帝の懐で、名誉ある死じゃぁぁぁ!獣人拡散ビーム!」


「お言葉とビームをお返しするよ熨斗(のし)つけて束ねてさ。反射板(リフレクター)展開。収束ビーム!」



 メカフォーミュラ木瓜さんから光が飛び出し、千日紅(ちかく)師匠がスタイリッシュな強化外骨格(リビングアーマー)の背中から板を数枚展開、板が光を吸い込んでメカモカ姐さんへ弾き返しました。ヒョイと簡単に避けるメカモカ姐さん。速くて眩しくて目まぐるしいです。



「私たちも戦いますか?ダレモちゃんさん」


「決闘が始まったら困るから、戦わないよ」



 くっ!私が決闘で夏都(ザナドゥ)シダレモモさんを束縛し、その隙に珊瑚蛇(コーラルコブラ)さんが金属に繋がれ眠るフォーミュラ木瓜ジオリジンさんを拐う作戦が破綻しました!



「確かに。珊瑚蛇殿下に動かれると厄介か。手駒を増やさせてもらう。出合え!人工珊瑚(コーラルコピー)


「そんな!余が、たくさんいる!」



 ダレモちゃんさんの掛け声に、床、天井、壁からガラスの筒がにょきにょきと沢山生えてきて、内部の液体が抜けるのをちゃんと待ってから珊瑚蛇さんのそっくりさんがいっぱい出てきました!ガラス筒ぶっ壊してたメカフォーミュラ木瓜さんとの性格の差が出てますね!



「そうだ、思い出した。余は、余はここで造られて、ではお父様お母様は全部、あばばばば」



 何か、珊瑚蛇さんの大事なものが崩れた様子です!表情とか精神とか、崩れちゃいけないものが崩れてますね!!



千日紅(ちかく)!あの夢の中で制限時間があることはバレてるぞ!どうするのじゃオヌシ」


「こうするんだよ。復唱しろ タタリモッケ」


『ひ ら け シ ン キ ロ ー』



 私たちがやってきた通路からひょっこり顔をだした師匠の契約モンスター、タタリモッケさん。追いかけて来たのですね!そしてタタリモッケさんのスキルによって新たな強化外骨格(リビングアーマー)が出現。古い鎧が崩壊し、新しい鎧が師匠を包む!



「うふふふふ。あはははは。ずっとネックだった。シンキローのスキルのリキャスト。よい拾いものだよタタリモッケ。ほら、一緒に復讐しようぜ」


「獣人ッアンチマテリアルライフルッ!」


「文明が後退してるよメカモカ姐!復唱しろ タタリモッケッ《ブースト》」


『ブ ー ス ト』

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