神の座へと至れよ皇子4!!
紅白の チカチカ映る ゼラニウム
この手に持つは お花か銃か
「歪めろ BarockenBlume」
「へぇ、2体目を出せるんだ。結構努力してるんだね巌窟王」
巌窟王さんがGotiscJungeさんに続きもう一体、全身が豪華な花束の様なモンスターさんを召喚しました。契約モンスターと魔法少女は似てるものなのでしょうか?天竺葵意匠の衣装を着た巌窟王さんを中心に並ぶその姿はとても派手でカッコ良いです。ウチのカエルさんにも何かアクセサリーとか付けてあげようかな?
「付き合ってやれ ガムシャラ」
「で、出たー!千日紅師匠最狂の手札、ガムシャラさんだぁー!さあさあ巌窟王さん、どこまで保つかぁー!」
「うぉ、いつの間に。ガムシャラの虎口同等、発動したままなんだけど」
這ってきました!ちょっと声はもうでないですが!
「危な、くはないけど、端の方に寄ってなよ」
イエス、マム!です!せっかくなのでシダレモモさんのとこへ向かいましょう。
「BarockenBlume 神秘の霧」
巌窟王さんの名により花束の妖精さんがスキルを発動。概念的なもので区切られた魔法少女の決闘場が霧に包まれました。師匠のお姿がみえない!
「秘せよ シンキロー」
おお。霧が晴れて決闘の場が良く見えるように!流石は師匠。
「蜃気楼を前にして、霧で勝負するなんて良い根性してるよ巌窟王」
未だに影踏み鬼の効果で身動きの取れないはすの師匠。些かもその事を感じさせない、強烈なプレッシャーを放っています。
「GotiscJunge、BarockenBlumeふたりとも! 沈思黙考」
「ガムシャラにそれは悪手だよ。つらぬけ ガムシャラぁ」
ガムシャラさんの猛攻をしばらく耐えていましたが、小さな小鳥のガムシャラさんに翻弄され少しずつ削られ、ああいっぺんに!二枚抜き!ガムシャラさんが胴体を貫いて、巌窟王さんのモンスターが2体とも倒されました。わずか5分ほどの短い攻防。師匠を相手にしては仕方のないことです。梟臭城の城門で描写もされずにフェードアウトした死人花ジーパングッドさんの方がずっと可哀想ですからね!精鋭部隊を壊滅させてたのに!
「あっさりし過ぎだよ。まだ何か企んでるのかい?巌窟王」
「……ただただ、技量不足なだけです。参りました」
魔法少女の決闘が解除。お二人がこちら側に戻ってきます。師匠の契約モンスター、タタリモッケさんが巌窟王さんを後ろから拘束し、もう身動きのとれる方は一人もいません!
「世間話も出来ない様な時間稼ぎだったけど、夏都の作戦通りなのかな?この短時間に何か仕込めたかい?ほら、この集会のリーダーなんだろ。無名のままダラダラ続けて、無名のまま消滅しちゃうよ御簾帽額。傷んだ布みたいに簡単に引き裂いてやろうか」
「十分な、時間稼ぎで、したよ。森田千日紅。《鎌足不動》」
地に伏す夏都シダレモモさんの両腕が変形、師匠を強化外骨格ごと固定しました!そんな、ダレモさんの契約モンスターさんは珊瑚蛇さんの偽物に姿を変えていたはずでは!?
「《鎌首もげた》」
金属のようにギンギラに輝く脚が、毒蛇の様に師匠に迫る!
「良い。君もストックしておきたいな夏都」




