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オトメチカ  作者: 感 嘆詩
第2章 延胡索
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神の座へと至れよ皇子3!!

 魔法少女に召喚されたモンスターは生命点(ヒットポイント)という数字がゼロにならない限りどれだけ傷つき、精神を消耗しようとこの世界で十全に動ける、とオミナエシ領で千日紅(ちかく)師匠はおっしゃっていました。

 今、師匠の契約モンスター、ガムシャラさんのスキルによってそのHPを1にされてる敵方魔法少女さんのモンスターたち。命尽きる前に速攻で攻める方、回復スキルを行使しようとする方、各々方自主的に動いています。主たる魔法少女が軒並み倒れ伏しているため精彩を欠きますが、それでも歴戦の魔法少女のモンスターたち。ナイス判断です!

 それらへ師匠の駆る強化外骨格(リビングアーマー)が光弾を放ち、モンスターを次々消していきました。流石、ナイスエイムです師匠!



「さて、夏都(ザナドゥ)、壁を消すか、君を消すか、選ぶと良い。実質一択かな?ははははははッ」


Gotisc(ゴーティ)Junge(シヨメ) 影踏み鬼(シャドータグ)



 蹲る夏都(ザナドゥ)シダレモモさんのもとへガッションガッション近付く千日紅(ちかく)師匠ライドオン強化外骨格(リビングアーマー)がピタリと動きを止めました。これは!巌窟王ケイブインゴッドホープさんの契約モンスター、Gotisc(ゴーティ)Junge(シヨメ)のスキル!ゴーティさんに影を踏まれて師匠が身動きとれません!うおおおおお這ってでもお救いせねば!



「へぇ動けるんだね巌窟王(ケイブ)


「生まれつき体が弱かったものですから、木瓜さまがおまじないを授けてくださったのです」


「ああ、なるほど。さすがはフォーミュラ木瓜(モッカ)のおまじないだ。効果は弱くとも範囲は広大だね。そうするとむしろ君以外いないのが意外だ」


「頭数が増えると悪用するものもいますから。木瓜さまにとって第一は龍帝様ですので」


「魔法少女としては落第だな。最弱にして最強でも、感性は普通なんだね」



 あ、きっと、巌窟王さんが魔法少女としてだけでなく、鳥葬の魔女としての弟子でもある、ということを遠回しに言っているのですね!魔女、私は存在を見たことも聞いたこともなかったのですが、敵方の御簾の帽額(カーテンヴァランス)の他メンバーもおそらく知らないのですね。

 魔女の存在を気取られないために師匠も巌窟王さんも、健康のための呪文(フォーミュラ)を教えて貰っていてそれがたまたまこの場面で活きた、と周りが誤解するような会話をされてるのか。

 魔法少女としては落第、というのは、魔女としては正しい、という事なのでしょうね!自分を慕う元・孤児の魔法少女たちにすら存在を教えず、唯一の弟子にもそれを徹底させている。忠義の人ですね!あやかりたい!



「「スタンバイ、オトメティカ」」



 師匠と巌窟王さん、二人の口から決闘の合図が放たれ、衣装が魔法少女の戦装束へと置換されていきます!もっと、もっとお側でみなければ!

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