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オトメチカ  作者: 感 嘆詩
第2章 延胡索
24/54

罪科裁くその5!!!

「蹂躙しろタタリモッケ 花嵐(イーストテンペスト)


「堪えろゴーティシヨメ 沈思黙考(メディタチオン)



 風と花びらが何処からか生じて、ゴーティシヨメさんに殺到しました。

 豪奢な花嫁の衣装然とした見た目のゴーティシヨメさんの周囲を花びらが包み、舞台の特殊効果のようで素敵です。



沈思黙考(メディタチオン)は、恐らく攻撃スキルへの耐性を上げるスキルだね。似たようなやつに手こずらされた記憶がある」



 千日紅(ちかく)師匠、私にレクチャーしながら戦ってます!さすが師匠。仰げば仰ぐほどに尚、高い!



「復唱しろタタリモッケ 真似っこ(ミミクリー)


『メ ディ タ チ オ ン』


「っ!?スキルを盗んだ。やはり鳥型モンスターは恐ろしい」


「耐えて戦うタイプは、同じ戦法の相手に弱い。少数派なせいで、単純に同類と当たる経験が少ないからだ。更にこうして、機動性で負けると哀れだね。撹乱しろタタリモッケ。ははははは!何もできずに終われよ巌窟(ケイブ)!!」



「まだ!ゴーティシヨメ 影踏み鬼(シャドータグ)



 ゴーティシヨメさんがその場で足踏みをすると、タタリモッケさんが空中で急に静止、いくら羽ばたいてもそこから移動することは出来なくなりました!



「これは踏み込みを起点とするスキル!空中にいるあなたのモンスターでは」


「タタリモッケ 影縫いの術(シャドー・タグ)



 ゴーティシヨメさんの影に、羽根が1枚突き刺さり、どうやらゴーティシヨメさんの動きを制限したようです!



「ゴーティと同じっ、いや、似たような効果(・・・・・・・)をもたらすスキル!」


「そうさ。奇遇だねケイブ。数奇だなケイブ。神に見放されたなええ?ゴッドホープ?」



 師匠!瞳がキラキラと輝き素敵!カッコいい!!



「これでお互いに動けなくなった。後は読み合いの無いただの削り合いだな。どうするケイブ。他に手札(タグ)はあるか?どう盛り返す」


「な、なるほどー!一見、ゴーティシヨメさんの影踏み鬼(シャドータグ)が発動した時点で膠着状態になった様に見えましたが、ゴーティさんがスキルを解除すれば状況が動く。つまり主導権はゴーティさんが握っていた状態だった!そこにタタリモッケさんが影縫いの術(シャドー・タグ)を発動したことでどちらも安易に解除できない、真の膠着状態まで持って行ったのですね!状況が急転直下!な、何て激しい戦いなんだー!すごいです師匠ー!」


「え、あ、うん。ありがとう乙女ちゃん」


「ワタシの」


「…うん。なんだいケイブ」


「ワタシのゴーティは最強なんです」


「そうかい。うちのタタリモッケはルーキーだよ。最強には程遠いかな」


Gotisc(ゴーティ)Junge(シヨメ) 枢機天使(アクシズパワー)


「タタリモッケ 真似っこ(ミミクリー)


『ア ク シ ズ パ ワ ー』



 光の奔流が、ゴーティさんとタタリモッケさんの間を渦巻き、お互いを削り合っています。天使たちの戦争の様な、美しい景色です!



「おおおおおお!」


「なんだ、中身はけっこう熱い子なんだねケイブ。行動が伴えばさぁぁぁぁ」

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