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オトメチカ  作者: 感 嘆詩
第2章 延胡索
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罪科裁くその4!!!

「いてぇ!死ぬほどいてぇけど無傷!」


「そりゃそうだよ。魔法少女同士の決闘で、ただの礫が致命傷になるわけないだろ」



 なので最初から魔法で傷つけるか、今の師匠のように痛みで身動き取れなくしてから魔法で傷つけるかが魔法少女同士の決闘では定石らしいです。



「ふむ。勝負あったと判断したかな?乙女ちゃんも、殺したくない時はこうやると良いよ」


「はい!参考にします!」



 いえ、絶対に真似できませんけども!


 死人花さんは何か、魔法少女同士の決闘を管理する仕組みの様なものに負けと判断され、この決闘から《外された》ようでした。

 労り、撫でさすっていた至福(マカロン)さんが、死人花さんに触れられなくなって残念そうです。もうこの決闘に再戦できないでしょう。


 本来は、魔法少女同士の訓練が目的のなのかもしれませんね。私達が、決闘に悪用しているだけで。



「次は誰だい?」


詩詠(うた)Gotisc(ゴーティ)Junge(シヨメ)



 召喚魔法が発動し、隙間という隙間からレースの装飾がこぼれる妖精さんが空から降ってきました。こんなに美しくても、魔法少女が契約した恐ろしいモンスターなのですね。



「次はワタシ、巌窟王ケイブインゴッドホープが。どうぞ御指南、お願いします」


「つい……ふむ。服従しろ タタリモッケ」


『服 従 し ろ』



 ゴシック衣装な妖精さんに対して、師匠はタタリモッケさんを召喚。大きなフクロウ型のモンスターが羽ばたいて地に降り立ちました。



「召喚魔法で対決したいのかい。勇気があるねケイブイン。ゴッドホープ(神頼み)したって勝てないけれどもね」


「ええ。ワタシもそう思いますが、敢闘精神で頑張ります。お胸をお借りしますわミニマムお姉ちゃん。あ、お借りした場合、金利も薄いでしょうか?見た目に通りに」


「返さなくていいよ。墓場まで持っていって。冥土の土産さ」


「いえいえ、お返ししますわ。踏み倒したらへし折れそうなので」



 な、なんてウィットに富んだお洒落な言葉の応酬なのでしょうか!私も参加したい!



「ろ、六文は借りないと、川渡れないぜヘイガール。それとも石積みする年頃だったかいベイビー」


「何の話だい乙女ちゃん?」


「ああ、たしか、あの世の、彼岸への渡し賃が六文だとか。石積みは、親不孝にも先に死んだ子供たちが功徳を積む行為だったはずです。三途の川を渡る資格も無いベイビーかと煽っているのだと思います」


「さんず……散ずの川?へえ、勉強になる。流石は乙女ちゃん」



 な、何か思ってていた感じと違う気がしますが、上手く行きました!

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