プロローグ
工藤菜々瀬side
突然だか私はオタクだ。極度のオタク。
とはいえ陰キャな訳ではなく現在もクラスの中心で推しへの愛を叫んでいる。
「神代類様かっこいいー!」
「それ何回言うんだよ!彰人くんのがかっこいいだろ!」
と叫んだのはまさに私、工藤菜々瀬である。
そしてそれに反論したのは友達の佐々木瑠美である。
私たちはよく類くん、彰人のどっちがかっこいいか争っている。
ちなみに類くん、彰人とはプロセカという音ゲーのキャラである。
作者「実際にあるゲームだよ!私の他の小説にそれについてあるから見てみてね!私の推しは類くんだぜ⭐️」
プロセカはもともと友達がみんなやっているんでやってみたら、これがまた面白い。一瞬でプロセカオタクになってしまったわけだ。今はプロセカを進めてくれた友達に引かれるくらいのオタク度だ。
そんな私が最近思うことは、彼氏よりも類くんのほうが好きになってしまったということ。
私にはもともと彼氏がいる。現在中学1年生だが私たちは小学3年生のときから付き合っていて、今年で4年目だ。そんな彼氏に最近私は冷めてきている。そんなとき出会った(出会ってない)のが類くんだった。彼のよさは語ると日が暮れるので今度にするが、とにかく最近彼に対して好き、付き合いたいなどの感情が芽生えてきた。
そんなことは無理だと、彼氏に申し訳ないと思っているのだか気持ちは変わらなかった。この世界に類くんがいればいいのにと、いつも思う。
……そんなことを思っているうちに、学校が終わった。今日は部活もないのでまっすぐ家に帰る。友達に別れを告げ、家が近い瑠美と一緒に帰るべく学校を後にした。