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レアモンスター?それ、ただの害虫ですよ ~知らぬ間にダンジョン化した自宅での日常生活が配信されてバズったんですが~【コミック三巻発売!】  作者: 御手々ぽんた
第四部 覇道

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減衰された不運

「さあ、心行くまでユニークスキルを使用してくださって良いですよ。どこまでも受け止めますから」


 小柄なコボルドにハグされた緑川。身長差もあって、一見、まるで子供が大人に抱きついているかのような微笑ましい光景だ。


「わかりました……」


 緑川がユニークスキル『不運ハードラック』を発動させる。


 相変わらず、ただただ、地面に横たわる妊夫たちの真ん中で、大人の女性と二足歩行のぶちの黒柴が抱き合っているだけにしか見えない。

 そのまま、静かに時間が流れた時だった。


「んんっ! もう、これで、限界です。これ以上は、溢れちゃう……」


 先に音を上げたのは、緑川だった。

 その顔は艶々として、ユウトと関わってから見たことがないぐらい健康そうだった。


 ただその両手は、まるで何かが零れ出さないように自らの体をぎゅっと抱き締めている。


「お疲れ様です。さて、ここだと良くないですね。あ、皆さんも、離れていて下さい」


 一方、イサイサは地面に横たわる妊夫たちに配慮したように、すたすたとその場を離れる。


 次の瞬間だった。


 空が激しく輝く。

 遅れてやってくる破裂音のような轟音。


 一筋の光が、天空の先から落下してくる。

 その光の先にあったイサイサの頭部へと、それが直撃する。


 隕石だ。


 天文学的な確率で降り注いだ隕石が、不運にもイサイサへと当たってしまったのだ。


「イサイサさんっ」


 悶えながら、それでもイサイサを心配するような声をあげる緑川。


「いたた……」


 頭部を直撃し、はね上がった隕石をイサイサが片手でキャッチする。


「結構、痛いですね、これ。コブになりそうです。──大丈夫ですよ、緑川さん。緑川さんは早く大穴に行った方が良いかもですよ?」


 そういって隕石が当たった頭部を擦るイサイサ。そのまま、天を仰ぐ。


「……あと、二、三個は来そうですね」


 空に再び現れる閃光。

 降り注ぐ隕石を背に、緑川は課長へと告げる。


「双竜寺課長。打ち合わせ通りに、()ってまいります」

「緑川。……あとは任せろ。生きてもどれよ」

「はい、必ず」


 緑川は、大穴へと向かって歩き出す。


 大穴の踏破を目指すあだむ。

 美味しい素材に目の眩んだユウト。

 そこへ大穴へと挑む第三の存在として、緑川が参戦することとなる。有らん限りの幸運をその身に詰め込んで。


 愛するオボロのために。





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― 新着の感想 ―
ほう グリーンはともかくミラージュ…
[一言] 愛するオボロのために。 ……これは唐突なNTRですわ〜
[一言] これはてぇてぇでいいのか?
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