1章
このお話は世界が人界と魔界のふたつが存在し、
人界にいる冒険者と呼ばれる人達と魔界にいる
魔王軍によって戦争が行われていた時の出来事です
1章
人界にいるアイリスという少女は今日も【ダンジョン】
に潜って冒険者の手伝いをしていた。
「アイリス今日も荷物持ってくれてありがとな。重たかったら俺が持つからな。」
そう言って優しく声をかけてきてくれるのはベテラン冒険者のアルベルトさんです。白髪の髪の毛は短く、目に眼帯をしてちょっぴりお髭を生やした昔からの知り合いで、いつも私にお仕事をくれるおじさんです。
「大丈夫ですよ。いつもやっているのでこのくらいちょちょいのちょいです。それに私ももう10歳ですよ?あと2年もすれば成人するので子供扱いはしないで下さい!」
アルベルトさんは少し心配そうな顔をしながら分かったよと前を向き歩き始めました。アルベルトさんの横を歩いていたいた冒険者仲間のクリフさんが
「もう嬢ちゃんも10歳か〜。そうは見えんな!」
と失礼なことは言ってきました。
「確かに身長はなかなか伸びませんが心は成長してるのですよ!」
そう言うとクリフさんが大きく笑いながら私の頭をポンッポンとして歩き始めました。全く失礼しちゃいます。私も抗議の念を持ちながらもその後を歩き始めました。
あ!そうです!なんでダンジョンに潜っているのかというとですね、この世界は今魔王軍と戦争が起きているのでどんどんダンジョンを開拓して行かなければいけないのです。なんでダンジョン?って思うかも知れませんがそれはこの世界はダンジョンを通じて人界と魔界が繋がっているのです!だから私たちはダンジョンの開拓をしているんです!こんなこと言うと最前線で開拓をしているカッコイイ人みたいですね。しかし残念なことに私たちには最前線で戦うことは出来ないので、最前線で戦った後の安全なダンジョンを探索してお金になるものを探しているんですが。しかしダンジョンの探索といっても既に最前線の人達の戦いの後で魔石とかはほとんど落ちていません。これは仕方ないですね。
元々はダンジョンにはモンスターがいてそれを倒すと魔石が出てくるそうなのですが魔石には価値がありますし、特別な魔石も稀に出てくるそうなのですが非常に価値が高いのでほとんど最前線の人達が持って行ってしまいます。
「ん〜。どこかに魔石落ちていませんかね〜。」
つい言葉に出てしまいました。そこまで大きな声ではなかったので聞こえてなかったと思ったのですが前の2人は聞こえていたようで
「そんなにお金が欲しいのか?」
とクリフさんがからかってきました。
「欲しいですよ!お金もですが私は特別な魔石を見てみたいんです!」
正直に答えました。
「あー。特別な魔石ね。凄い価値が高いらしいし、1個売るだけでで大金持ちになれるもんな。そこまでの価値があるのかは分からんが。」
とクリフさんが言ってきたので
「まだまだ女心が分かっていませんね!特別な魔石はとてもキラキラしていると聞いたことがあります。キラキラしてるものに目がないのが女の子ですよ。」
「さっき10歳で威張ってたのは誰だったか。」
そこにアルベルトさんが突っ込んできておじさん2人でまた笑い始めました。私は頬をぷくーと膨らませ怒っているのをアピールしました。
その時アルベルトさんが何かに気がついて冒険者の2人は戦闘態勢に入りました。この場合は私は戦えないので後ろに隠れます。
本来安全な場所なのにこのような事態になったのは私が生きている中で初めてでしたがいつも2人にダンジョンに入る前に言われていたのでしっかり隠れることができるのです。私えらい。
私がしっかり隠れれていることを確認した2人はアルベルトさんは腰にあった剣を抜き、クリフさんは魔法の準備をしてまだ分からぬ脅威に備えていました。
「クリフ恐らくモンスターの生き残りだ。俺が切り込むから援護頼むぞ。」
クリフさんは分かったと言ってから光属性の魔法で前を照らしました。モンスターの正体を知らないと弱点も分からないので暗いままでは危険ということが分かっているのでしょう。すごいです。
その後にアルベルトさんが自身に身体強化をしたのかアルベルトさんの周りが光って戦いが始まるのだと緊張してきました。
光に照らされたところには人らしきものが倒れていました。
「人が倒れていますよ!すぐに助けないと!」
倒れていたのは女の人で私がおじさん達を抜いてその人の元に近づいて頭を持ち上げようとした時に
「ピカッッッ」
と光が放たれ何かが私の中に入ってくる感じがしました。強い光がおさまったときにはそこにいたはずの人がいなくなり、虹色に光る魔石のようなものが落ちていました。
「アイリス大丈夫か!」
アルベルトさん達がすぐに駆け寄ってきて
「大丈夫です。私はなんともありませんがここにいた人が消えてしまってこんなものが落ちていました。」
アルベルトさんがそれを見ると何やら不思議そうな顔をして
「これは魔石だよな。でも普通の魔石ではないな。普通の魔石は赤色だし。」
「では特別な魔石なのでは!」
私が興奮しながら言うと
「いや、これは違うと思う。特別な魔石ってのは青い色をしていてその魔石が輝いているんだ。でもこれは色が違うし。」
アルベルトさんが答えるとクリフさんが魔石をとって私に投げてきました。
「別にそんな気にすることないだろ。ほれっ。嬢ちゃんが拾ったんだ。嬢ちゃんのもんだ。欲しかったんだろ。」
と言われたので
「ありがとうございます。これが何でも綺麗なので嬉しいです。」
「じゃあ、今日はこの辺で帰るか。」
とクリフさんが言ったのでアルベルトさんも私もそこまで気にしないようにして帰ることにしました。
ダンジョンから出ると行ってきた時より早く帰れたなと時間を確認して思いそれに荷物も軽く感じたな〜と思いました。
そこからおじさん達とお別れをして家に帰ってきました。今日はさっきの出来事があったので早めに上がったので何もお金は得られなかったのですが私は虹色の魔石を手に入れることが出来たのでとても満足です。
「さて気分転換にお風呂にでもはいりますか。」
まだ日も落ちていないけどもう誰とも会うわけでないのでお風呂にでも入ろうと思い、浴室に向かいました。服を脱ぎ魔石をもって浴室に入り体を洗ってから浴槽に入りました。
魔石を見ながら今日のダンジョンでの出来事を思い出しながら、この前おじさん達に歌って笑われた歌を口ずさんでいると魔石が突然光り始めたのです。
「なんですかこれは!何かとてもやばい気がします!」
何をすることもできずにあわあわとしていると魔石が突然割れてしまって天井に魔法陣のようなものが浮かんできました。
「これはなんですか!?私魔法なんて使えないのに〜!」
浴槽で1人で慌てていると魔法陣のようなものから何か出てきます。それは人の足みたいなもので段々と召喚されてきます。しかし途中で翼のようなものも人についていて、結局召喚されたのは一糸まとわぬ姿の女の子でした。金色の腰くらいの髪の毛をし、顔はまだ幼く私と同じくらいでしょうか。背中には漆黒の美しい翼が生え、額には私が拾った虹色の魔石がありました。数秒ほど見つめ合い幼くとても可愛らしい声で
「お前がわれを呼んだのか?われは魔王ぞ!」
言葉の意味が全く理解するにはもっと冷静でいなければいけなかったようで私は本能的に
「カワイーーーーー!!」
と叫びながら飛びついてしまいました。
あとがき
初めて書いたものだと思って下さい。まだまだ技術もなく素人同然な者なのでご指摘等よろしくお願い致します。
これが初めて書いたものでまだまだ技術も無く分からないままかいた、自分の書きたいなって思ったものをかいたものです。アドバイスご指摘くれたら幸いです。どうぞよろしくお願い致します。