ヘイトスピーチ解消法の続き
実は私は、ヘイトスピーチとかをしている団体の活動を街中で見たことがないです。
どこにいるのだろうか……。
さて、前回はヘイトスピーチ解消法の是非について議論したわけですが、今回は、そもそもなぜ今ヘイトスピーチ解消法という法律を作ったのかを考察していこう、というわけです。これには、主に二つの理由があると私は考察しています。
まず、第一の理由を先に述べます。
"グローバル化"
ズバリこれです。最近よくテレビや本などでも目にする機会が多い言葉で、なんとなく意味はわかる方が多いと思われますが、きっちり意味を押さえておきましょう。
"文化や経済や社会が、国家や国境という枠組みを越えて世界規模に広がっていくこと"
このくらいでしょうか。ポイントは、国境とかを越えた世界規模というところです。つまりグローバル化が進むと、国家や国境といった枠組みがなくなってくるわけですから、今までその枠組みの中で存在していた独自の文化とか宗教とか価値観とかがそれぞれぶつかり合うわけです。
そうなったとき、もちろんうまく共存できたり、融合したりする可能性もあるでしょう。しかし、反発してしまう可能性も十分考えられるわけです。そして反発してしまうと、争いが起きてしまい、それは戦争などにも繋がりかねないので、非常に危険です。だから、そうならないようにお互いうまく折り合いをつけましょうね、というのが世界の共通認識なわけです。
しかし、うまく折り合いをつけるときに、人種とか民族とか宗教とかによる違いが差別を生み、それが大きな障害となってしまうんですね。実際、歴史を見ても、人種だとか、宗教だとかでたくさん戦争していますし、現在も、不当な差別が問題となっています。そして、この不当な差別を煽るような発言をしたり、また差別的発言そのものをするのがヘイトスピーチなわけです。なので世界では、不当な差別や、ヘイトスピーチをやめましょうという意見が大きくなってきて、それが日本でも唱えられるようになってきたんです。
もちろん、日本でもこの不当な差別やヘイトスピーチは大きな問題となっています。なぜなら、年々日本に在留する外国人の数は増えていて、そのぶんいろいろと摩擦が生じることも増えてきましたから。特に、2014年に日本は国連の人種差別撤廃委員会から是正勧告をうけるほど、大きな問題になっているんですね。
さらに、この摩擦はこれからも生まれ続けると予測されています。なぜなら、グローバル化はこれからどんどん進んでいく可能性が高いからです。では、グローバル化が進むというのはなぜでしょうか。
まず、情報化社会の発展です。現在、インターネットは世界中で繋がっていますし、SNSやTwitterやFacebook、Youtubeなどで簡単に世界中の人びとの情報を知り、また交流することができます。そして、これらが存在する情報化社会は非常に便利な社会ですから、これからもどんどん発展していくでしょう。
次に、技術の発展です。例えば交通手段などは、10年前に比べたら格段に発展しています。つまり、以前よりも簡単に、素早く外国にいくことができるようになってきているんです。しかも、技術の発展は、エネルギー効率も改善していきますから、移動にかかるコストも下がってきます。そしてコストが低下すれば、新しい団体が市場に参入しやすくなりますから、市場の競争原理でさらに効率化が進みます。従って、これからどんどん外国に行きやすくなるわけです。
主にこの二つの理由により、世界ではグローバル化が進んでいくと思われます。なので、日本はまずグローバル化を見越して、今のうちにヘイトスピーチに対して制限をかけていこうと動き出したわけです。
第二の理由は、政策上の都合です。つまりは日本政府の都合ですね。その都合は主に三つあると私は考察しています。それらをこれから説明していきます。
一つ目の都合は、外国人労働者の積極的受け入れです。この政策の是非に関しては様々あるかとは思いますが、それに関してはまた日を改めて議論していきたいと思っておりますので、まずはこの政策を実行するという仮定の下で話を進めていきます。外国人労働者の積極的な受け入れは、すなわち日本に在留する外国人が増えることを意味しますから、先程グローバル化のところで説明したことがそのまま当てはまります。むしろ、職場という限られた空間の中に外国人が増えるわけですから、より様々な摩擦が生じそうなことは容易に想像ができます。
二つ目の都合は、観光政策です。安部内閣は、2016年3月に「明日の日本を支える観光ビジョン」を策定しました。副題は「世界が訪れたくなる日本」だそうです。安部内閣は、「観光は、地方創生への切り札、GDP600兆円達成への成長戦略の柱」であるとし、「観光先進国を目指す」と宣言しました。つまり、もっと外国人旅行者を増やして、日本にお金を落としてもらおう、と政府は考えているわけです。そのときに問題となるのが、差別だとかヘイトスピーチなんですね。確かに、差別とかが問題になっている国に来たいと思う人はなかなかいないですよね。なので、観光政策の目標を達成するために、そしてその達成が他の政策の目標達成にも影響してきますから、ヘイトスピーチ解消法を作ったのではないでしょうか。
最後に三つ目の都合は、観光にも少し絡むかもしれませんが、2020年の東京オリンピック開催だと思います。オリンピックが始まれば、ものすごい数の外国人が日本にやって来ます。たぶん過去最高となるでしょう。そんなときに、差別だとかヘイトスピーチだとかをされると、政府としては非常に困るわけです。オリンピックの失敗はそのまま日本の世界的地位や経済に直結しますから、政府はなんとしてでも成功させたい。そのためには、障害となりそうなものは積極的に排除していきたいわけですから、今のうちに法律で制限をかけておこう、ということでヘイトスピーチ解消法が作られたのではないでしょうか。
ここまでの話が、ヘイトスピーチ解消法が作られた理由です。グローバル化と政府の都合、という主に二つの理由でした。これらについては、様々なご意見があると思いますので、是非指摘していただきたいと思っております。可能な限り拝見して考察を深めていきたいと考えておりますので。
実はここから某エッセイの批判をしようかと考えていたのですが、某作者のエッセイで関連がありそうなところをさらっと読んでみたら、批判するところが多すぎて、まとまりがなくなってしまいそうです。そして、これから取り上げる様々な問題でもそういうことが起こる可能性が高いです。なので、某エッセイで取り上げられている話題について、私なりの解釈をするだけにして、某エッセイの批判はあまりしないようにしようかなと考えています。あとは、みなさんの判断に委ねようかと。論理的に正しいからといって、それがそのまま現実の正しさになるかといえば、そうでないこともあるだろうからです。実際、社会の様々な問題は、正解がただ一つだけあるようなものはむしろ少ないわけですし。
なので、取り上げられた話題について、みなさんのご意見をどのような形でもいいので聞きたいと思っていますので、是非よろしくお願いいたします。積極的に拝見させて頂きます。
某エッセイの作者は、論文を書いているらしいですね。すごく読んでみたいです。
高校生が書く小論文とどっちの出来がいいのかわくわくしますね^p^
ちなみに私は、一般的な高校生が書く論文の方が出来がいい方に百万ペリカ賭けます。




