第92話:エ、エリアスなのか?
やっとこの時が来ました。
宜しくお願い致します。
お待ちかねの時だ!
ユインとシュウは早々に毛布にくるまって眠りについた。
よし、始めるか。
「エリアス、おいで」
毛布の上で寛いでいたエリアスに声をかけ、左手に乗せる。
「よく聞いてくれ」
ぴょん
「今からお前に、俺の魔力を与える。解るか?」
うにょーん、うにょーん
「簡単に言うと、エリアスが俺の魔力を取り込むと、何か良い事が起きるらしいんだ」
ふる、ふる
「今から俺の指に魔力を集めるから、その魔力を食べるんだ。出来るか?」
ぴょん!
「よし、良い子だ」
なでなで
ぷるぷる
「いくぞ」
ぴょん
右手の人差し指に、魔力を集める様なイメージをする。
子爵邸の調理場にあった魔道具を操作した際に、魔力の操作方法も覚えたので、出来ると思う。
指の先が温かくなり、うっすらと光るピンポン玉程の魔力の塊が出来上がる。
左手が塞がっているので自分の頬に近付けてみても、少し温かい程度で痛くも何ともない。純粋な魔力の塊なのだろう。
「さあエリアス、これを食べてくれ、俺の魔力だ」
指をエリアスに近付けると、エリアスがその身体で俺の指を包む様に取り込んだ。少しひんやりとするが、痛くはない。
暫くすると、指先に集めた魔力が無くなったので指を引き抜いた。
エリアスには特に変化は見られないが、身体の表面がプルプルと震えているので、何かしらの変化は始まっているのかもしれない。
ジッと見守っていると、表面の震えが止まり、平べったくなった。(終わったのか?)
リラックスしている時の様に平べったくなり、動かなくなったエリアス。
少しの間、そのまま待っていても変化がないので神眼でエリアスの様子を視た。
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名前:エリアス
性別:**
年齢:0才
種族:**
LV:**
体力:**/**
魔力:**/**
攻撃力:**
防御力:**
俊敏性:**
<スキル>
**
ーーーーーーーーーーーーーーー
名前と年齢以外はアスタリスクで表示されている。
取り敢えず成功し、変化している最中なのかもしれないな。
神の知識でも、進化にかかる時間はケースバイケースみたいだ。直ぐに終わるかもしれないし、1週間以上もかかる事もあるそうだ。(進化するなら早めに頼むぞエリアス)
エリアスを胸に抱いて眠ろうとしたその時、いきなり頭を掴まれた!
(何だ! 敵か⁉)
気配感知には敵を知らせる反応等なかった!
なら何だ⁉
頭を掴まれたまま周囲を見ると、レイラインの姿があった。
「ねえ、ヨシタカ」
脅かすなよ……。
「どうした? 夜這いか?」
焦った……。
「お酒が無くなったわ、もっと出して」
はぁ⁉
「も、もう飲みきったのか?」
「だから無くなったと言ったでしょう」
アホか!
この短時間で1升瓶を空けるだと⁉
「情報の対価は支払った。酒を飲みたきゃエールでも買って飲んでろ!」
「今更エールなんて不味い酒を飲んだら、口が腐るわ。早くお酒を出しなさい」
口調は大人しいが、目が据わっているのが分かる。明らかに酔っぱらっている。
「欲しけりゃ売ってやる。あの1瓶で金貨3枚だ」
流石に金貨3枚も払いはしないだろう。さあ寝よう。
「分かったわよ、ハイ」
ハイィ⁉ 払うのかよ‼
結局、レイラインに1本を売って眠りについた。
◆◆◆◆◆
つんつん
ウ~ン、何だ~こんな朝早くに。まだ眠いぞ~。
つんつん
「あと5分……」
つんつん
ウ~ン……。
眠りを妨げる存在を、うっとおしく感じながら目を開けると白い物体が目に入った。
つんつん、!
すりすり
「エ、エリアスなのか?」
短くてすみません……。
この辺で止めないと、エライ事になりそうだったんです……。
このあとはまた、戦闘シーンが多くなりますので、お付き合いくださいませ。(苦手な戦闘シーンですね)
宜しくお願い致します。




