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第80話:肥やしになってもらおうか

凄く遅くなってごめんなさい!


12月4日分のお話です。


宜しくお願い致します。

「ちょっと俺も森の様子を見てくるわ。」


「お前がわざわざ偵察に行くのか?」

「ああ、オークの集落とやらを見てみたいし、他の連中の実力を知らんからな。ギルマスからも多少は自由に動いて良いと言われているだろ?」

「確かにそうだが…。」

「暗くなる頃には戻ってくる、じゃあな。」


レグの返事を聞かずに森へ向かった。




◆◆◆◆◆




森へ入り、真っ直ぐに奥へと進んでいく。


途中、脳内マップで魔物を確認すると、オーク以外にも魔物や動物は確認できたが、その数は圧倒的に少ない。


この世界の魔物が産まれるには幾つかのパターンがある。


最も多いのが、魔物が湧き出る事だ。

大気中には魔力の粒子が含まれており、その粒子が一定程度溜まると魔物が産まれる。

何かの原因で粒子が溜まりやすい状況や環境がある場合もあり、この様な条件下では比較的、強い魔物が産まれやすいらしい。


それに、同一の魔物が密集すると、その魔物が放つ魔力に反応し、同種の魔物が周辺で産まれやすくなる。(生き物は全て生きる上で微量の魔物を発している)

今回の異常繁殖の原因はこれではないかと考えられる。


その他にも、魔物同士で子を成したり、普通の動物が粒子の影響で魔物に変化する場合もある。


希にではあるが、ゴブリンやオーク等の一部の魔物に関しては、他種族とも積極的に交配を行ったりもするみたいだ。(あまり想像したくない…)



森を進む事、約30分。


木々が邪魔で、そこまでスピードが出せないので、平地程の距離は進めない。


マップで魔物と遭遇しないように気をつけながら10㎞程進んで、ようやくオークの集落を全てマップ上で確認する事が出来た。


オークの集落は全部で13もあった。


全ての集落が一定間隔で存在し、これらはお互いの縄張りとしてこの距離を維持しているのか、それともこの森に住むオーク達の認識的にこれらの集落が全て仲間のモノと認識しているのかは不明だが、もしも後者であったのなら、何処かの集落に全てのオークを束ねるオークがいるのかもしれない。

生憎と、集落自体にオークが密集していて、オークの正確な数や上位種の存在が確認出来ない。もっと近付けば可能だろう。


集落の数は確かに異常な数ではあるが、俺にかかれば大した数ではない。

他の冒険者達に被害が出ないように立ち回るのが厄介なだけだろう。


オーク達が実際にどのような生活を送っているのか興味があったので、現在地から近い集落に向かう事にする。



5分も進めば視認する事が出来た。


集落と言っても、家や小屋がある訳ではなく、単に森を切り開いたであろう広い更地にオーク達が集まって生活を送っているだけだった。


そろそろ日も傾き始めた頃合だからか、所々で何かを食べている姿を見かけたり、子孫繁栄に勤しむ姿を視界に捉える。(吐き気がしたよ…)


この距離まで近付けば、この集落にいるオークの正確な数も把握できたし、オークリーダー2体とオークジェネラルの存在も確認する事が出来た。


時刻は16時40分。


完全に暗くなるには少し余裕がある。


先走り感はあるが、冒険者達の戦意高揚という大義名分の下に、この集落のオーク達には俺とエリアスの肥やしになってもらおうか。

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