第24話:掃除してくるわ
今回も少し残酷?エグい?です。
苦手な方はお気をつけ下さい。
宜しくお願い致します。
「次は誰に聴こうか」
俺の一言に、残る盗賊の3人の顔が青ざめる。
仲間がスライムに頭を溶かされ、死ぬのを間近で見たのだ。次は自分かも、と思えばビビりもするさ。
「エリアスは偉いなぁ。次も頼んだぞ~。」
エリアスを抱き上げながら撫でる俺。エリアスは掌でぷるんぷるん、と喜ぶ。
盗賊にしてみれば残忍なスライムに見えただろう。
「次はお前だ。正直に話してくれよ」
「お、俺?」
リーダーらしき男の隣にいる盗賊(盗賊B)にエアリスを乗せる。
「エリアス、やっちゃって」
ぴょん!
「痛い痛い痛い!」
「お前らのリーダーは誰だ? 名前は? どこにいる?」
「痛いっ痛いっ! 頭が熱い! 助けて!」
「質問に答えろ! リーダーは誰だ? 名前は? どこにいる?」
「言う! 言うからっ! 隣にいるのがお頭だ! 名前はゼル! 助けてくれ! 死にたくないっ!」
「エリアス、ストップ」
盗賊Bは顔面を涙や鼻水で汚し、全身から滝の様な汗を流していた。
エアリスを回収したが、そんなに溶けてなかった。
痛みよりも、仲間が苦しみ死んだ姿に恐怖感を煽られたのだろう。(毛根は死んだと思うが)
俺の尋問方法は間違ってなかった。
盗賊のリーダーの前に立ち尋問を始める。
「お前の名前はゼルか?」
「ちっ、違ぅ」
ビビって声が小さくなっている。
刀を抜き、正座しているゼルの左の太股に突き刺す。
たいした力も込めず、地面まで貫通した。流石はクラウちゃんがくれた刀だ。
「ぎゃぃやぁー!」
「声が小さい。それぐらいでかい声で喋れよ」
極めて冷静に言い放つ。
「お前の名前はゼルか?」
「あぁ、そうだ……」
「なんでさっきは嘘ついたんだ? 舐めてんのか? アァン?」
刺したままの刀をグリグリする。
「グアァァ! 悪かった! 俺が悪かった!」
「おい、どうしてこの馬車を襲ったんだ?」
「3日前にニードラングの酒場で聞いたんだよ」
「何を?」
グリグリ
「グアァッ! し、し、子爵家の馬車がエスタから向かってるってい、言われた! 馬車で貴重なお宝を運んでて、それを持ってきたら高く買い取ってくれるって、持ちかけられたんだ!」
「護衛がいるとは思わなかったのか?」
「貴重なモンで、他に知られたくないから、少ない護衛で運んでるって言われたんだ!」
「誰に? 名前は?」
グリグリ
「わからねぇ! ハァ、ハァ、ただ、ソイツは気前が良くて、俺達の飲み代を払ってくれたから、金は持ってる様だった……」
「ソイツの特徴は? その宝を手に入れたら、どうやってソイツに渡すんだ?」
「フードを被ってて、どんな顔かはわからない。酒場に行けばあ、会えるって言われてる」
「よくもそんな怪しいヤツの言葉を信用したな。何処の酒場だ?」
「闇ギルドがや、やってるニードラングの酒場だ。場所が場所だったから信用した。それに、本当に宝が手に入ったら、違うヤツに売ればいいだけだからな」
よくもまあ、そんな怪しい情報で貴族の馬車を襲ったもんだ。
「ベルハルト、他に訊く事はあるか?」
「いえ、大丈夫です。それだけわかれば十分でしょう。ヨシタカさんを相手に嘘を言っているとは思えませんから」
「そうか、ガランは?」
「大丈夫だ。多分だが、そのゼルという男は懸賞金がかけられていると思うが、その傷では街まで歩けまい。この場で殺すか?」
「いや、懸賞金が付く程の盗賊なら、生きたまま街に連れて行きたい。これしきの傷なら治せばいいだけだからな」
「そうか。勿論、お前も我等と一緒に街に来てもらうぞ」
「だろうな。ところで、直ぐに移動を始めるのか?」
「ああ。馬車が1台ダメになり、馬も何頭か逃げたから移動速度が落ちる。本来は今日中に街に戻る予定だったから、早く移動を始めたい。街に帰れるのは明後日の午後だろう」
「なるほど、コイツらのアジトを潰そうかと思うがどうする? そんなに時間はかからないが」
「そうですね。お願い出来ますか? 違う盗賊が住み着いても困りますし、どうせ予定よりも帰りが遅くなるなら、この場で多少の時間を使っても、後始末をしておいた方が後の為です」
「わかった。コイツを借りていくぞ。後の2人は帰ってから治すから、そのままにしといてくれ。直ぐには死なんだろう」
「そうですね、逃げられる心配が無くて助かります」
「んじゃ、掃除してくるわ」




