第17話:移動を始めた
10月18日17時40分頃に、第12話の文章の訂正を行いました。
訂正の内容としては、12話の文章が変に重なって続いていたので訂正しました。
原因はスマホで文章を作成し、サイトにコピペをする際に起きたものと思われます。
以後、同じ様な事が起きないように気をつけます。
皆様、申し訳ありませんでした。
そして、内容がおかしい事を教えて下さった読者様、ありがとうございました。
これからも宜しくお願い致します。
(眠れそうにないよ)
何度も寝返りを打った。
◆◆◆◆◆
翌朝、眠気の残るなか川で顔を洗う。
時刻は8時過ぎ。
昨夜は寝付きが悪く、起きるのに苦労した。
こっちの世界の朝晩は、気温の低下が激しいのか、そういった時期なのかは不明だが、だいぶ肌寒く感じた。
焚き火を利用して、鍋で湯を沸かし缶コーヒーを温める。
その間に昨日は失敗した、カセットコンロを出した。
思ったよりも消費が激しく、45も減った。ガスボンベは2。
これで調理も楽になった。
早速、フライパンを熱してベーコンを焼く。片面が焼けたらひっくり返して卵を1つ落とす。ベーコンエッグだ。
フライパン用の蓋とフライ返し、それにマヨネーズを追加で出して、軽く蒸し焼きにする。
ちなみに、ベーコンの油を利用したので、油をひかなかった。(油を出すのを忘れてた)
テフロン加工は優秀だ。
食パンにベーコンエッグを載せて、上からマヨネーズをかける。その上にパンを載せたらサンドイッチの完成だ。
本当なら、塩やコショウにバターがあった方が良いのだが、今朝はこれでいい。後で出せばいいのだから。
先ずは飯を食う。
缶コーヒーも温まったので、
「いただきます。」
ある意味、転生して初めて食うまともな飯だ。
豪快にかぶりつく、けっこう美味い。
ベーコンから出た油の旨味を、玉子が吸ってマヨネーズと調和して、なかなかの仕上がりになっている。
今日は1日歩く事を考えれば、朝からこれくらいのカロリーは必用だろう。
モグモグ、モグモグ
普段は別々に食べているモノを、サンドイッチにするのも悪くないね。
レタスでも挟めばよかった……。
サンドイッチで正解だ。手軽に食べられるし、洗い物も少なくて済む。
ゴクッゴクッ
温かいもコーヒー美味いよ。
朝はインスタントコーヒー派だが、缶コーヒーは楽だね。
サンドイッチを半分程食べた頃、気配感知に近づいてくる魔物の反応があった。
サンドイッチを左手に持ち、右手を魔法を放てる様に構えながら魔物の方に向く。
スライムがいた!
それもちっちゃなスライムだ。茶碗サイズだ。
昨日のスライムか?
まさかそんな。
神眼を使う。
スライム(Lv:1)
<スキル>溶解・吸収
昨日の赤ン坊スライムだよ~。
俺を追ってきたのか? まさかな……。
そんな事を思いながら、スライムを観察するすると、ピョコピョコと跳ねながら近づいてきた。
1メートル程の距離まで来たとき、ゆっくりと這うように進み出した。
攻撃してくるのかと、警戒し身構えていると、スライムは俺の足に擦り寄ってきた。
これはアカン。なつかれてもうたわ。
どうしてスライムになつかれた?
俺にはスライムマスターの素質でもあるのか?
コイツは本当に昨夜産まれ、刷り込み的な何かが働いたのか?
単純に調教スキルがはたらいたのか?
いつの間にかテイムしてしまったのか?
わからん……。
ためしにスライムをつついてみる。
つんつん、ぷる!
つんつん、ぷるぷる!
なんか喜んでるっぽい。
マジでなつかれてるぜ……。
しゃあない、飼うか。
スライムと呼ぶのは可哀想だから、名前を付けてやらねば。
水饅頭・葛餅・わらび餅・ゼリー、食いモンの名前しか出て来ない。(スライムの特徴がそうさせる)
よし!
スライムをそっと右手に載せると、小さいので片手で収まる。
全く抵抗しないし、手を溶かそうともしない。
完全になつかれたのか、テイムした様だ。
「お前の名前は【エリアス】だ。一緒に連れってってやるからな」
内容が通じたのか、ポンポンと手の上で跳ねた。
左手のサンドイッチをエリアスに差し出し、
「エリアス、食べるか?」
と、訊くとエリアスは身体を伸ばしてサンドイッチを受け取り、身体に取り込んで吸収し始めた。
こちらの言葉は理解している様だが、犬や猫と違って表情がわからんから、感情が理解出来ん。(本当に理解してるのだろうか?)
ゆっくりとサンドイッチが消えるのを見ながら、コーヒーを飲んだが、俺の朝メシが無くなったよ。
しゃあなしに、食パンを食べた。(トーストにしてバターを塗りたい)
朝食を終え、エリアスをビニールシートにのせ、出発前に幾つか準備をしておく。
先ずは水の確保だ。
最悪、飲み水はどうとでもなるが、他人がいる場所で、万物創造は使いたくない。
いや、ペットボトルなんて見せられない。
目の前を流れる川の水を汲んで、持っていこうと思う。こんな時は、水魔法があれば楽なのに。
アイテムボックスが有るので、荷物の持ち運びには苦労しない。
20リットルサイズの寸胴を1つ出す。消費は70と、なかなかヘビーだ。このサイズなら軽い炊き出しだって出来るぜ!
1つでは足りないので、もう2つ出す。2つで139の消費だった。1少ない、ということは2個単位でマイナス1かもしれない。
寸胴3つで209も魔力を使った。
いくら水の為とはいえ、ごっつい魔力を使った‼
食品関係の魔力消費は少ないのに、調理器具は結構キツいな。
昨日の戦闘の結果、レベルが上がっていたので、今のステータスはこんな感じになっている。
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名前:ヨシタカ・フジワラ
性別:男
年齢:17才
種族:人族
LV:5
体力:314/314(242)
魔力:8/241(186)
攻撃力:247(190)
防御力:211(163)
俊敏性:191(147)
<スキル>
[武器]
剣術(上級)
[魔法]
火魔法(中級)・雷魔法(中級)・聖魔法(中級)
アイテムボックス
[技術]
調教
[強化]
身体強化・魔力強化・魔力回復強化・気配感知
<ギフト>
万物創造(劣化版)・イシュルガーツ言語
神の知識(限定版)・神眼
<特記事項>
女神クラウの加護
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昨晩のシャドーバードの経験値がデカかったな。
1日で5体の魔物を倒してレベルが4つも上がったぜ。
実はここでもチートの恩恵がある。
詳しく説明すると、特記事項の【女神クラウの加護】の恩恵の1つに、【獲得経験値が1,2倍になる】という効果がある。(めっちゃありがたい)
他にも恩恵があるが、おいおい説明しよう。
クラウちゃん、ありがとう!
よーし、フライパンも洗ったし、準備も出来たので出発だ!
エアリスを左肩に載せ、森を抜ける為に移動を始めた。
皆様の朝はコーヒー派ですか?紅茶派ですか?