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第121話:じゃあ一緒に来て手伝ってくれ

明けましておめでとうと御座います。


今年最初の投稿です。

本年もどうぞ、宜しくお願い致します。

誰にって、わかるだろ?



「変なバーコード頭に捕まってたんだよ」

「何訳のわからない事を言っているのよ」

「で、どうしたレイライン?」

「貴方を待ってたに決まってるじゃない。ウイスキー無くなちゃったわ〜」


(………ウソ、何訳のわからない事を言ってるの?)


ホンマや……。


ダルマのボトルが空やし、俺の飲みさしのグラスも空になっとるやん…。

俺がテントを離れてたのって15分くらいだぞ?

レグなんて気持ち良さそうにイビキかきながら寝てんじゃねーか。まだ飲み足りんのか?


「ババァ、テメェこのヤロー!このウイスキーはキツイ酒だつったろうが! どうしてガバガバ飲むんだよ!」

「だって美味しかったんだもん」

「曽孫もいるくせにモンとかゆーな!」

「ユインは関係ないでしょ〜。ね〜もう1本出して〜お願いよ〜」

「うるせぇ!ババァもさっさと寝ろ!」

「お金なら払うから〜 。何なら身体で払うから〜」

「だから曽孫の居る所でそんな事言うんじゃねェって言ってんだろうがよ!」

「何でもするから〜」


(めんどくせぇな!)


「これでも食らえ! シャイニングフィンg…じゃねぇ、強制睡眠!」


レイラインの頭部を掴んでイース同様に、α波やナンチャラ物質を生成。深い眠りに誘う。


ガタッ!


「これでよし、と」


事切れた酒好きババァを机に突っ伏す形で寝かせると、このテント内に4人が同じ姿勢で眠っている姿を視界に収める。

内2名は完全に酔いつぶれており、内1名は酒の力で爆睡しており、最後の1名は…知らん!


グゥ〜


「本格的に腹が減ってきたな。ガッツリ食いたい…」


夜食といえばカップ麺だが、ちょっと違うんだよなー。

カップ麺と一言で言ってもうどん、そば、ラーメン。ラーメンならバリエーション豊富だが、今の俺の気分ではない。


(いや、待てよ…)


「エリアスは腹減ってるか?」


ぴょん!ぴょん!ぴょん!


ごめん、聞いたオレがバカだった…。

エリアスって俺と同じだけの量を食うし、下手したら俺より食うんじゃないか?

俺が腹を空かしているならエリアスが食えない訳がないよねー。


ぴょん!ぴょん!ぴょん!


わかったから頭の上で飛び跳ねないでくれるかな?

将来ハゲたらどうしよう?

頭頂部が地味に蒸れているのは気のせいだと思いたい…。


地味に魔力が全回復しそうなので出し惜しみせずに夜食を出す。


昔から食べ慣れたあの形をイメージ…。

多めに出しておこう。腐るもんじゃないからな。


よし! 成功!


あとはお湯を準備して、と…。




3分経ったな。


テントの外に出て湯切りを……っと。

この湯切りって、キッチンのシンクでやたっらボコって音がするんだよなぁ。


ソースをよく混ぜて、ふりかけはまだだ。麺を片側に寄せて白ご飯を投入!

最後にふりかけをサッサとかければ完成!


カップ麺焼そばwithライス!


チョイスしたカップ焼そばはU.◯.O。

焼そばだけならペ◯ングでもいいが、白ご飯と食べるなら味がしっかりしているU.◯.Oが良い。


(あ〜、ソースの香りがたまらん!)


「さてと、食べようかエリアス」


ビョン!ビョン!ビョン!


「飲み物は〜」


時間は21時過ぎ。

ビールとワインは飲んだが、そんなに量は飲んでないが……。


「飲み物はお茶にしとこうな」


ぴょん


サン◯リーの烏龍茶を出して、グラスと木皿に注ぐ。


「じゃあ食うか」


ビョン!シュルシュル!


1跳ねするや、触手を丸いカップに巻きつけて取り込み出すエリアス。

身体全体が小刻みに波打っているところを見るに、気に入った様だ。


(俺も…)


ズズッズズッ


(美味ぇ、麺がモチモチで濃いめのソースがよく合ってる)


麺とソースが口に残っている間に白ご飯を…。


バクッ! ハフッハフッ!


(たまんねぇ! 深夜というには早いが、この禁断の組み合わせがたまらん!)


ズズッズズッ、バクッ


勿論、カップ麺焼きそばだけ食べても十分美味い事は知っているが、いつからだろう、白ご飯と一緒に食べるようになったのは?

ご飯の甘みとソースの濃さと酸味が合う事に気付いたのは?


お好み焼き定食や焼きそば定食が関西特有の食文化とは知っているが、まだお好み焼き定食にチャレンジした事はないが、焼きそばと白ご飯の組み合わせは大好きだ。


ラーメンと白ご飯も好きだが、焼きそばと白ご飯も甲乙つけがたい。


このキャベツと豚肉がなかなか良い仕事をしてるんだよなぁ。


ゴクッゴクッゴクッ


烏龍茶が美味い。口の中をサッパリさせてくれるよ。


ラストスパートの前にマヨをちょっとだけ、ちょっとだけっと。


ツンツン


「うん? どうした、エリアス?」


トン


3分の1程、焼きそばとご飯が残った容器を俺の近くに置くエリアス。

タイミング的には…、マヨか?


「エリアスもマヨいるのか?」


ぴょん! ぴょんぴょんぴょん!


「わかったわかった、ちょんっと。ほら、お食べ〜」


シュルシュルシュル!


俺も食うか。マヨを絡めて…。


ズズッ!


「ウマー」


余計にご飯が進む。

なら最初からマヨをかければいいかと言われればそうではない。

マヨはあくまでも最後にちょっと登場するだけで良い。でないとクドくなってしまう。


ズズッ、パクッパクッ




ゴクッゴクッゴクッ!


「はぁー、食った食った」


ぴょん


「エリアスも満足したか?」


ぴょん!


「そうかそうか。ちょっと休憩したら俺は出掛けるつもりだけど、エリアスも一緒に来るか?」


ぴょん!


「じゃあ一緒に来て手伝ってくれ」

34話の人◯ゲームについての説明と登場人物紹介その1を若干ではありますが追記変更しております。


宜しければご覧ください。

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