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第11話:1発ブチカマス‼

「行ってきます」


その言葉を言い終えた俺は、浮遊感と視界の歪みを感じ、目を閉じる。


(神様の使う転送には慣れんな)


と、思いながら目を開けると、木々に囲まれた場所に居た。


先ずは状況確認からだな。


俺が転生した惑星イシュルガーツ、星の大きさは地球とほぼ同じだが、大陸の面積はこちらの方が広い。惑星の表面3分の2が陸地で、海が3分の1しかない。


地球に比べて海が狭い割には、海洋進出の気配があまりない。


これにはちゃんとした理由があって、陸地にも海中にも魔物がいる。

航海中に魔物と戦うのは危険なので、皆が広大な陸地にしか目を向けず、大陸の外にはあまり興味が無いのである。


神の知識で現在地を確認すると、面白い場所に居ることがわかった。


ここはイシュルガーツで最大の陸地面積を誇る、グレーバス大陸の東の端にある、リステリア王国。


更に詳しく確認すると、リステリア王国の最東端のエスタという港町から、馬車で1日くらいの森に居るようだ。


実はこのエスタの港町、漁業や塩田が盛んなのだが、複数の島国との航路を確立しており、とても活気のある町なのだ。

島国のなかには日本からの転生者の影響を受け、日本の文化を取り入れている国もある。


俺の出自もその辺りで誤魔化せばいいだろう。


ついでにステータスの確認をしておこう。


魔力の残量が気になる。




ーーーーーーーーーーーーーーー


名前:ヨシタカ・フジワラ

性別:男

年齢:17才

種族:人族

LV:1

体力:301/301(232)

魔力: 35/231(178)

攻撃力:235(181)

防御力:202(156)

俊敏性:183(141)


<スキル>

[武器]

剣術(上級)


[魔法]

火魔法(中級)・雷魔法(中級)・聖魔法(中級)

アイテムボックス


[技術]

調教


[強化]

身体強化・魔力強化・魔力回復強化・気配感知


<ギフト>

万物創造(劣化版)・イシュルガーツ言語

神の知識(限定版)・神眼


<特記事項>

女神クラウの加護


ーーーーーーーーーーーーーーー




魔力が残り35。クラウちゃんにあげたお菓子で使った魔力の量が、約200ってとこだ。


並の魔法使いだったら、あり得ない魔力の使用量だな。


この壊れかけのステータスの解説をしよう。


クラウちゃん経由でいただいた技術系と強化系のスキルは5つ。調教・身体強化・魔力強化・魔力回復強化・気配感知。


調教は動物を操る事が出来る。モンスターに対しては、相手を屈服させたり、信頼関係を築いたりした上で、対象モンスターとの相性により、テイムする事が出来る。

この相性のハードルが最大のネックになる。(気長にやるさ)


身体強化と魔力強化を得たことで、ステータスの5つの数値が1,3倍にアップする。

魔力の回復は通常、5分毎に1回復する。しかし、魔力回復強化の効果で、3分に1回復することになった。


気配感知は周囲の気配を知る事が出来る能力で、斥候職や狩人には役立つスキルだ。魔物や敵等が近くに居るとわかる便利なスキル。

俺の場合は、神の知識との併用で、頭の中で疑似マップを作成する事が出来るので、更に使い勝手が良い。

なんなら、万物創造で疑似マップを実体化する事も可能。


魔法スキルに関してだが、この世界に住む生き物は皆が魔力を使える。これは魔力の操作が出来るだけで、魔法が使える訳じゃない。

魔力を使うには、それぞれの属性魔法に対し、適性が必要になる。俺は恵まれていたので、3属性とアイテムボックスを使える。


アイテムボックスは元々、空間魔法に属する魔法だが、この世界を統治する主神が、ある事件をきっかけにアイテムボックス以外の空間魔法を封印したらしい。


ちなみに、この世界の住人で魔法適性を持つ割合は、火・水・風・土魔法を1種類持つ割合は100人に1人。2種類で500人に1人。

雷と聖魔法は1000人に1人。両方なら奇跡的な確率。

闇魔法は魔族で10人に1人、人族で2000人に1人。亜人種は適性がない。(混血の場合は希に適性持ちがいる)

神聖魔法ってのもあるが、勇者や聖女等の限られた者が使う魔法。(ぶっちゃけ、神様から付与してもらうしか入手方法が無い特殊な魔法)

アイテムボックスは1000人に1人。総魔力量に応じて収納量が増える。生き物は収納不可。収納物は時間経過の影響を受けない。


転生者はなぜか3種類以上の適正を持っている事が多いらしい。


以上のことから、俺のステータスは壊れかけています。


でも、他の転生者も似たような感じらしい。(出逢いたくはない)


フーッ。


色々と考えて疲れた。


時刻は16時7分。

今日はこの森で野宿だな。


周囲を確認してもスライムかゴブリンしか居ないようだし。その程度なら脅威にはならない。


日没までは時間があるから、休むのに適した場所を探そうか 。少し南に行けば川がある。行ってみよう。



歩くこと数分、少し先に動く気配を感じる。


どうやら数メートル先に複数のゴブリンが居るようだ。


戦闘に備え、外套と貨幣の入った皮袋をアイテムボックスにしまう。


刀を抜き、重心をやや低く保ちながらゆっくり進む。


ギギッ、ギ、ギャ!


何かの声らしき音が聞こえた。


(ゴブリンの声か? 流石にゴブリン語は理解できないな)


ゴブリンまであと6メートル付近、木に隠れて様子を窺えば、3体のゴブリンが円になって、茶色い動物の肉を食べていた。


(食事中か……)


アチラさんは食事に夢中で俺には気付いていない。

チャンスだ! ここは遠距離から魔法の奇襲でいこう。


そうと決まれば、1発ブチカマス‼

次話の戦闘の描写に苦労しています。

自分の表現力の無さが悔やまれますよ……。

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