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第113話:イメージが崩れそうだ……

更新が遅くなりました……。

「俺のこの手が真っ赤に燃える!」


違う違う!


調子に乗って間違えてイースの頭部をヒートエンドしてしまうとこだった……。


「お、俺のフレイムソードを素手で!」

「だから言っただろうが、世界は広いことを教えてやると……」


空いている右手でイースの胸ぐらを燃やさない様に掴み、剣を握っている左手を握り込む。


「フンッ!」


バリン!


まるで硝子が割れる様な音と共にイースの剣が折れる。


「そっ! そんな!」


驚愕の表情で折れた剣を見るイース。


当たり前だ。付与魔法を使用したイースのフレイムソードは反則級の破壊力を持っていたのに、俺が素手で握り潰したんだ。


「マジかよ……」

「フレイムソードを素手でか……」

「オレ……、アイツのコトをルーキーって呼ばねぇ……」

「チャットさんの言った事がわかったかも……」

「レイライン様、ヨシタカの強さをどう思いますか?」

「何を言わせたいのかしら?」

「いえ……、ヨシタカが桁違いの強さなのは解ってはいましたが、あれ程の魔法を使えるとは思ってもみなかったものですので……」

「まるでアンドリューの様ね……」

「帝国のアンドリューですか……」


アンドリュー? 誰だそれ?


まあいい、今はイースだ。


俺に折られた剣を呆然と見ているイースに声をかける。


「イース、オマエは俺じゃない。これからもまだまだ強くなれる。オマエには心配してくれる仲間がいるんだ、これからもっと強くなれ」


火装炎武を解いて左手に聖魔法を待機させる。

いつでも発動出来る様に待機させておく事で、左手が光輝く。(何これ?! カッコ良いんだけど!)


「イース、今はユックリ休め。シャイニングフィンg……もとい、メンタルヒール!」


左手でイースの頭を掴み、聖魔法を発動させる。


今回、俺が使う魔法の名前はメンタルヒール。


名前の通り精神的、心理的な心の部分を癒す為の回復魔法だ。


(思った通りだ。イースのヤツ、だいぶストレスを溜め込んでやがる。それに脳内物質に偏りがある。心が病んでたんだな……)


「何をする! 離せ!」


(離すかバカが。もう少しで終わるんだじっとしてろ)


俺の左手を掴んでイースがもがくがびくともしない。


当然である。イースと俺のステータスの差は圧倒的なまでにかけ離れていたのだから。

ステータス・剣技・付与魔法、どれを見ても最初からイースに勝ち目は無いのだ。


「お、俺に何を……した……」


メンタルヒールが効いてきた様だな。


「言っただろうが、今は休めと……」


イースの心やストレスを癒し、ついでにリラックス効果のある脳内物質を大量に、それこそシコタマ生成してやった。

α波やナンチャラ物質の効果でイースの威勢は削がれ、瞼が重そうだ。


端からイースの状態を見れば、居眠りを堪えている感じだろうか……。


「これで……勝っ、たと……思うなょ……」


バタッ


「呆気ない闘いで悪かったな」


それにしても、何だよ最後のセリフ……。


「イース!」×3


イースが倒れると同時に、ヤツの仲間が駆け寄って来た。


「安心しろ、イースは眠っているだけだ」


見れば分かるが、イースは寝息をたてて眠っている。


「ヨシタカ、聞きたいことは沢山あるけど、イースに何をしたの?」

「本当に寝ているだけなのか?」


レイラインにレグか。


「見ての通り、イースは眠っているだけだ」

「実際には何をしたのかしら?」

「聖魔法でイースを癒しただけさ」

「イースは怪我でもしてたのか?」

「心の病みたいなモンだ」

「不思議な事をするのね……。まあいいわ、それよりも食事にしましょう」


切り替えが早いなぁ……。


「レイライン様……」

「いいじゃない。食事をしながら訊けばいいのよ。イースは怪我もなく、眠っているだけなんでしょう?」

「そうですが……」

「昼間はロクな物を食べてないのよ。ヨシタカのお酒もあるんだから早く食事にしなさい」

「分かりました……」


歴戦の元Bランカーのレグでも、レイラインの扱いは難しいみたいだな。(歳が100も違えば当然か)


「イースはユックリ休ませてやれ! 他の連中は食事を取って明日に備えろ!」


『はい‼』


「ヨシタカ」


レイラインが俺に小声で話しかける。


「レグを酔い潰しなさい」

「はあ? 何言ってんだ?」

「レグは昨日だってまともに寝てないのよ? 今日は貴方のお酒を沢山飲ませて潰すのよ。朝まで眠ってもらうわ」


おー。そーゆー事か。どうせレグの事だから、明日の準備だとか言って今晩も遅くまで色々と何かしらに時間を取られそうだから、レイラインと俺で無理矢理飲ませて潰してしまうのか。


「任せろ、キツいヤツを飲ませてやるゼ!」

「あら~、楽しみだわ~。貴方を使って正解ね~」


あっ! このババア、レグを使って自分が酒を飲むつもりだったのか!


「まあいいさ。レグには明日も頑張ってもらいたいからな」

「そういう事よ。勿論、貴方にも頑張ってもらわないといけないんだから、シッカリ休むのよ?」

「そっちこそ頼りにしてるぞ」

「それは貴方が飲ませてくれるお酒次第ね」


このババア、ドンだけ酒好き何だよ。


今回の討伐戦のメンバーの中で、他にもエルフやハーフエルフがいたが、俺のエルフに対するイメージが崩れそうだ……。

20年以上前のアニメのネタを入れたりしていますが、解ってもらえてますよね?!

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