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第9話:異世界王に俺はなる‼

ステータスオープン!


念じた途端にゲームでよく見るウィンドウが現れた。


後で知ったがこのウィンドウ、神様には見えても他人には見えないらしい。




ーーーーーーーーーーーーーーー


名前:ヨシタカ・フジワラ

性別:男

年齢:17才

種族:人族

LV:1

体力:232

魔力:178

攻撃力:181

防御力:156

俊敏性:141


<スキル>

剣術|(初級)


<ギフト>

万物創造(劣化版)・イシュルガーツ言語

神の知識(限定版)・神眼


<特記事項>

女神クラウの加護


ーーーーーーーーーーーーーーー




こんな感じだった。


名字が後ろに来ているのはこの世界の表記。

ファミリーネームを持つのは、王族や貴族等の限られた者と一部の者のみだ。


ここら辺もファンタジーの王道っぽいな。


余談ではあるが、生まれたての赤ん坊のレベルは当然1だ。ステータスの平均値は約10。

一般人のレベルは3~10、ステータスの平均値は20~50。

兵士のレベルが15~30、ステータスの平均値は70~170。

騎士のレベルが25~45、ステータスの平均値は150~300。

レベルが50を超えれば達人級、70を超えれば人外な感じらしい。


勿論、ステータスの値や平均値には個人差があるし、レベルアップの際の能力の上昇値にも個人差が現れる。

身体を鍛えれば多少は、能力値にプラスもされる。


兵士や騎士に向いている者がいれば、魔法使いに向いている者もいる。

それこそ、頭脳労働タイプや商才を持つ者がいて当然だ。


しかし、この世界では【ステータス】という、明確に数値化された【個人情報】が存在する。


この内容を見る為には、スキルの【鑑定】かギフトの【神眼】、もしくは特殊な【鑑定の魔道具】が必要になる。

これらが無ければ、例え自分のステータスであっても、確認する事が出来ない。


【鑑定の魔道具】は数が少なく、高額過ぎて国家で1つ、多くて3つしか所有していない。

弱小国家に至っては所有すら出来ない程だ。到底、個人で所有するのは不可能。


【神眼】にしてもギフトなので、保有者数は限りなく少ない。


【鑑定】は神眼に比べると能力自体の内容が落ちるものの、1万人に2~3人程の割引で先天的に保有している。

保有者は国や貴族、大商会に引く手あまたとなる。


ぶっちゃけ、【鑑定】持ちは一生安泰と言われる程、恵まれたスキルと言われている。


以上の事から、俺のステータスはレベル1でありながら、平均値は176と下級騎士並みだ。

レベルだってこれから上がっていく事を考慮すれば、どれだけ破格な内容か、考えただけで笑いが止まらんよ♪(過去に実在した勇者のステータスはもっと高かったらしい。そいつマジで人外やな)


何故これ程の詳しい情報を知っているかと言うと【神の知識(限定版)】のおかげ。

知らない世界で生きていく中で、このギフトは便利だ。


あれ? 何故か既に剣術のスキルがあるぞ?

剣術って武器系だから任意のスキルを貰えるハズだよな。


「ねぇ、クラウちゃん。ステータス欄に剣術のスキルが見えるのは気のせいかな?それとも、自分で選ぶ事なく貰っちゃった?」

「本当ですね。う~ん、ちょっと待ってくださいね~」


と、電話帳サイズの分厚い本を取り出した様で、パラパラってな感じにページを捲っていった。


「あったあった、どれどれ……」


何かを発見したようで、その部分を指と視線で追っている。(何が書かれてるんだ?)


あんな分厚いもんに一体どんな内容が詰まっているか気になる。電話帳サイズだぜ?


開いていた本らしき物を閉じてこちらを向いたクラウちゃんは、


「藤原さんは小学生の頃に一時期、剣道を習っておられましたね?」

「2年間だけね」

「その影響で既に、初級とはいえ剣術のスキルを取得しているみたいです。藤原さんの世界の人で、武器系のスキルを持っているって、凄く珍しい事なんですよ!」


ほー。


剣道を2年間といっても、自分から進んで始めた訳ではない。


俺には3つ上の兄貴と4つ下の妹がいる。

兄貴が祖父の薦めで剣道を習いに行っていた時に、俺も半ば強引に習わされただけである。


兄貴は高校の部活まで剣道を続けたが、俺は小4で辞めた。剣道を習う時間を漫画やゲームに充てる為だ。


「剣道の経験が、こっちの世界で役に立つなら、じいちゃんに感謝だな」


「武器系のスキルは剣術でいいですか?」

「ああ、いいよ。剣術ってファンタジーっぽいからね」

「こちらの世界でも、武器の中では剣が一番多く使われていますしね。っと、剣術の熟練度を上級にしておきました」

「うそ! マジで?」

「はい。もともと初めから転生者さんが選ぶ、武術スキルと適性魔法のスキルは中級にする事が、事前に決められていました。ですので、藤原さんの場合は剣術スキルはもう1段階上の上級になるんです」


思わずガッツポーズ‼


一部のスキルには、熟練度という仕組みがあり、下から初級・中級・上級・極級の4等級に分かれる。


熟練度が1つ上がれば、それだけで武器や魔法の威力が上がったり、動きにかかる補正の効果が大きくなる。


魔法に至っては、使える魔法の種類も増える。


剣術が上級って事は、剣の扱いが達人クラスって事だ。

なおかつ、適性のある魔法系スキルも、中級からスタートするんだから、17才の若造としては異常な強さとなる。


異世界無双も夢ではない。



気分的には、異世界王に俺はなる‼

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