プロローグ:もしかして死んだかも…
初投稿の処女作です。
宜しくお願い致します。
「気持ち悪ぃ…」
こう呟いたのは俺こと藤原義孝、27才独身。絶賛彼女募集中。
時刻は午後11時9分。深夜と言うにはまだ早い時間帯だろう。朝晩も肌寒くなり、しっかりと秋を感じる10月のとある金曜日の夜。
なぜ冒頭の台詞なのかというと、今日は会社でお世話になった先輩の送別会があって、ハシャギ過ぎたからだ…。
俺自身、新入社員の頃からお世話になった先輩ということで、明るく送り出したいという思いから、居酒屋での乾杯から二次会のカラオケに至るまで、学生の飲み会のように騒いで呑みまくって先輩を送り出した。
しかし……
「飲み過ぎた……、ウップッ……」
いくら今日が週末の金曜日で、明日明後日が休みといっても流石に飲み過ぎた様だ……。
ビール・酎ハイ・ハイボール・日本酒・芋焼酎等々、アルコールメニューを片っ端から飲めば当然か。
酒豪とまではいかないまでも、昔から酒には強い方で、学生時代から呑みの席では活躍していた。……いろんな意味で。
「もうすぐ家か……」
腕時計を見れば11時17分。
時間を忘れてはしゃいだものの、上司も同僚も電車の時間を気にしていた為に、電車で帰れる時間にお開きとなったのである。
「早く寝たい……。ウップッ……」
いつもの通いなれた道。あと2つ曲がり角を曲がれば学生時代から住むアパートだ。
アパートの1階にはオーナーさんがやっているコンビニがあるので、ポ○リとアイスでも買おうかと思い、道を曲がった瞬間、視界が光に覆われ全身を強い衝撃が襲った!
「っ、え?!」
その瞬間、黒いワンボックスカーと運転席にはヤっちゃった! 的な顔をした金髪のオッサンが見えた……。気がした。
(もしかして死んだかも……)