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とあるスピードファイターのお話20

失踪したわけじゃなく、やる気がないだけ。

ps,優勝賞品は、武具系だけ公式HPに公開されていた…という自己内設定が存在しました。

書いてなくてすみません、そして書き加える気はないです、はい。

はい、優勝しました。

え、サラッとすぎる?

え、戦闘の描写が欲しい?


なら、書いてあげようじゃないか!



――


トーナメント第2回戦。


対戦相手は筋の良さそうな剣士さん。

あらイケメン。

「我、半蔵と申す。いざ尋常によろしく頼む」

ピシッと背筋を決めてスッとお辞儀。

こーゆーロールプレイも楽しそうだなぁ。

「ん、妃翠。よろしく」

ゆるっとお辞儀。まぁこれが俺のスタイルだし?

半蔵が剣、というか刀を上段に構えて俺が篭手をはめる。


パーンッ!



開幕正面ダッシュ。

からのムーンサルト。

「ぬう……せいっ!」

うわ危ねぇ、かすりやがった。

剣速早すぎ、STRぶっぱだな。


まぁ関係ないけど。

背中めがけて走り込み、速さにものを言わせてスライディングし転倒させてグーパン。



って感じ。

うん、接戦だったのみすりるとだけだったんだ。

マジで。


だから、いいよね?




――


「妃翠くん優勝おめでとうー!」

「おめでとー!」

ワイワイ。

「まぁ私は妃翠さんが絶対優勝すると思っていましたけどね!」

「お、それは私に対する挑戦状かい?カノン」

「あっいや、そんなつもりじゃ……!」

「あはは!冗談さ!」

「顔が冗談じゃない!」


「妃翠!流石だねぇー」

「ん、おめ」

スッと腕を出してきたパールとハイタッチ。

「いぇい」

「あ、私も!いぇーい!」

続いてしんじゅとも。

「いぇーい」

「いやぁ、にしても強いねー。なに、チート?」

「……公式チート?」

「公式チートってなんだよ」

「スキル的に?」

「あーそう言われると間違いじゃない気がしなくもないな……」

「であろう?」

「脳処理……よく追いつく……ね?」

「あーそこは多分、あれ。天性だったんだよ」

「何その雑な理由」

「いや自分でも分かんないし?」

「ま、そゆことでいいや。……あ!賞品どうするの?」

「あー、そう言えばまだ決めてなかったな」

「ならアレにしてよ!えっと……なんか……杖!」

「雑か!」

「覚えてないんだもん!」

「そして嫌だ!自分の欲しいものをもらう!」

「ちぇーけちー」

「…………断頭の大刃……」

「はいそこボソッと欲しいものを呟かない」

「戦乙女のレイピア!」

「聖騎士の重装!」

「星降りの杖ー」

「んー……あ、天使の槌なんて良いわね……」

「だー!もう!はいジャンケン!せーの、ジャンケン…」

「「「「「ほい!」」」」」

「あら~、勝っちゃった~」

グーを掲げるガーネットさん。

「勝者はガーネットさんー、ぱちぱちー」

「あーん、賞品欲しかったー」

「え、誰もあげるなんて言ってないけど」

「お?」

「冗談だけどね、3日後ぐらいに渡せるかとー。星降りの杖でいいんでしたっけ?」

「あら、本当にくれるの?ありがと妃翠ちゃん!」

おぉ……珍しくガーネットさんが飛んではしゃいでいらっしゃる……。

「ガーネットがはしゃぐのは珍しいなー」

「割と欲しかったんですねー、あの杖」

「妃翠さーん!そこは幼馴染みの私に無条件で「君のためだよ……!」とか言ってくれるんじゃないですかー!?」

「あ、ちなみにお前が勝ったらあげない予定だった」

「酷い!?」

「そう?」

「ぬぁぁぁぁあああ!」

「フハハハ!遅い遅い!当たらなければどうということは無いのだよ!」

「くっ!全然当たんない!」

「ララ〇、私にも敵が見える!」

速度重視のカノンの怒涛のグーパンチを危なげもなくすいすいと避ける俺。

「……っ!……あははははは!」

「「お?」」

「君たち面白いわ!あははは!」

「妃翠さんのせいで面白い認定されましたよ!どうしてくれるんですか!?」

「え、気づいてなかったの?お前面白おかしいぞ?あれ、もしかして気づけてなかったパティーン?マジで?え?」

「ぐぐぐ……!」

「カバディ!カバディ!」

煽るように高速反復横飛び。

「ぬぁぁぁあ!」

「甘いな!」

右ストレートを紙一重で避けて背負投の要領で床にビターン!

「コロンビア!」

「わー、ぱちぱちー」

「あはははははっ!あー……、笑った笑った」

「ぐぞぉぉぉ」

「この俺様に勝とうなんて167年早いわ!2回分輪廻転生してくるんだな!」

「よっし!次は私の番だ!」

と、立ち上がるみすりるさん。

「かかってこいや!誰でも彼でも返り討ちにしてやるわ!」

「言ったな!覚悟しろ!」

「あー疲れた……」

大乱闘をして、疲れ果てた各人は各々の部屋へ帰ってログアウトしていった。

俺はと言うと、優勝賞品を選ぶため残ったのだ。

できればさっさと決めてしまいたいからね。

「さーて、何があるかなーっと」

運営から届いたメールのリンクから、優勝賞品一覧へ飛ぶ。

この中から3品お選びください……か。

総計76……多くね?

あ、スキルとかも選べるのかなるほど。

これは……プレゼント企画しなきゃ良かったかもしれない……

まぁ後悔してもしようがない、ガーネットさん喜んでたし、良しとしよう。

えっと、星降りの杖……と、これか。

能力は……

『星降りの杖 INT+10

特殊効果:降星魔法会得(初回限定)、星詠、未解放、未解放、未解放

とある伝説の魔法使いが使っていたという杖を模倣して、オリジナルの改造を加えたもの。素の火力はさほどでもないが、より扱いに熟練していけばいくほどそれに応え火力が上がっていく代物。黒と白の2色で塗られており、所持者の魔力が高いほど装飾の干しがより輝くようになっている。』

ほう、面白そうじゃんこれ。

『星詠:詠唱時間を10%短縮する』

ファ!?

なにこれこわい。

『降星魔法会得(初回限定):降星魔法を獲得可能。』

『降星魔法:無属性魔法。天空から星を降り注がせる。込める魔力量によって降る星の数が変わる。使用者の魔力に威力が左右される。』

ふむ……

これ、ガーネットさんに渡していい代物じゃねぇな……過剰戦力になる……

まぁギルドとして助かるしいいか。

チェック、と。

そしてこれか。

天使の鎚。

『天使の鎚

特殊効果:加治熟練、加工速度上昇、加工レアリティ+2追加、亜神の加工品、未解放、未解放

創造の亜神、カルウィンが作ったとされる亜神器。例外を除いて絶対的に壊れることがない。この鎚で作り出された武具道具には、亜神の加護が付与されるとされている。』


神器!?なにこれ!

いやぁ……運営何してんねんや……。

チェック。


さぁて、最後の一つは自分用。

ネタに走るべきか……否か……。

いや、どうせ既にステがネタみたいなもんだ。

ネタに走ろう。

武器防具は、黒百合一式があるし……残るはスキルだけど……魔法使えないし……えっと……


絞れた。

その間わずか5分。早いね。

『妖精の羽』、『特化』、『滞空』、『魔王の化身』、『天王の化身』、『Jack the ripper』。

後半三つ明らかにネタだよねこれ。


『Jack the ripper:切断系武器の攻撃力40%上昇

移動系切断スキルの攻撃力100%上昇

停止系切断スキルの攻撃力100%減少

切断系武器以外の武器の攻撃力100%減少

攻撃行動時の全防御力100%減少』


……俺がナイフとか剣とか使ってたら絶対これ取ってた。

火力向上力がおかしい。

運営頭おかしい。

GJ。


『魔王の化身:昼間全てのステータスが50%減少

夜間全てのステータスが70%上昇

ごく稀に魔物が行動を共にする

人族相手の戦闘では最終与ダメージが30%上昇』


スラ〇ムが仲間になりたそうにこちらを見ている!

ってか?

どこのジョーカーズだよ。


『天王の化身:昼間全てのステータスが70%上昇

夜間全てのステータスが50%減少

魔物相手の戦闘では最終与ダメージが30%上昇』


おぉ……普通に見える……

前者2つ絶対おかしいから。

特に一つ目。

あれ使う人が使えばインフレどころじゃねぇぞ?

さて、残りのスキルはどんなのかなぁ?

「……楽しそうね」

「かなりねー。いろんなスキルがあって、しかもそれがほとんどぶっ飛んでるから見てて楽しい」

ん?誰?

「……ふぁ!?翡翠石!残ってたの?」

「誰もログアウトするなんて言ってないわよ?」

「いやぁ、みんなログアウトするって言ってたからてっきり。…………いつからいました……?」

「んー、十分前ぐらいかしら?」

笑顔で答える翡翠石。

……ほとんど見られてるって事か、うん。

「大丈夫よ?独り言呟きながらニヤニヤ何かを眺めてる妃翠なんて見てないし聞いてないし覚えてないから」

「がっつり覚えてるじゃないですかー」

「あら、何故か画面キャプチャーが動いてるわ。切っておかないと……」

「そのデータ消して!」

「何のことかしらー?」

へへ……諦めよう……


『妖精の羽:背中装備 SPD+5

全防御力30%減少

攻撃力と魔力30%減少

飛行、滑空、滞空が可能』

はい決定。

即時チェックして運営にメールを飛ばす。

「おーわりぃ」

「意外と早かったわね」

「俺の場合選択する幅が激狭なのでね……」

「だからプレゼント企画を?」

「いやー、そゆ理由じゃないんだけどね。お陰で選択枠一つになっちゃったし」

「ん?三つ選べるんじゃ?」

「一つは既に決めてたってか決まったってか。まぁそんな感じ」

隠す必要は無いけど、なんとなく話さなかった。

「ところで……着替えてないけど結構お気に入りだったり?」

足元を指さされて……あ!

即刻普段着用の上下ジャージみたいな服にチェンジする。

「気に入ってるわけじゃない、と思いたい。うん」

だって気づかなかったわけですし……

「なーんだ。女装に目覚めたのかと思った」

何でそんな楽しそうな目で見るんです?

「目覚めてないし目覚めたくない……」

「あら残念」

Twitterにて催促してもらえれば更新速度は間違いなくあがる。

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