とあるスピードファイターのお話13
遅くなりました。
夏休み中はこのペースのまんまかもしれぬ。
今話は、PvP大会導入編part.1です。
短いです。
街のあちこちに浮かび上がる画面。
そこにはいつぞやのロリ妖精GMと知らない人が映っている。
「さぁ始まります!PvP大会第1回!運営側実況は私、癒しのロリ妖精ことGMです!」
「誰も癒しとは思ってないから。あ、プレイヤーサイドからは僕、くすぃが実況として参加します。よろしくお願いします」
「彼は大多数の応募の中から無作為に選ばれたプレイヤーサイド実況さんです!」
「今大会の参加者は約7000人。思ったより数が多くて運営さんは割と困惑したようですね」
「いって5000かと思ってたからねー。Lv10にも達してない人もちらほら参加してるし」
「ちなみに僕は11です。ほんとに10から上がりづらくなりましたからね、あまり高くないです」
「必要経験値量を倍近く引き上げたからねー、Lv10以上は」
「さて、世間話もここら辺にしといてそろそろ概要などを喋っていきましょうか。今大会は、先程も述べましたが約7000人の参加者がおります。ので、予選ロワイヤルと本線トーナメント、二つで計4日のイベントとなります」
「そうなってもいいように連休にイベント開催したからー、皆この4日は世界樹漬けだぁぁぁぁあああ!運営陣に休みはねーぜ!」
いぇぇぇぇええええい!
と街のあちこちから歓声があがる。
「お仕事お疲れ様です。予選ロワイヤルの参加者は1度に50人。その中から本線トーナメントに行けるのはたった1人」
「試合時間は長くても1時間!1度に7試合を同時進行させるから、今日行う試合は7×10で70試合!」
「試合会場は別空間に用意されているそうです。試合時間五分前になると参加者は強制的に試合会場に転送されるそうなので、準備はお早めに、とのことです」
「そろそろ私喋り疲れてきたんだけど」
「はいはい、あとは僕が全部言いますよ。大会の細かい日程、参加者はHPに書いてありますので参加者の皆さんは必ず確認をお願いします。試合は今映し出されている画面で見られます。どの画面にどの試合が映るのかもHPに書いてあるので是非ご確認ください」
「なんか悪いねー、全部喋らせちゃって」
「悪いと思うなら自分で言ってくださいよ。ほら原稿です」
「やーだー」
「…………。賞品について、かなりの問い合わせがあったみたいで多少なら公開しようとの結論に至ったそうなので書いてある分だけ発表したいと思います」
うぉぉぉおおおお!
…暑苦しいな。
「えーっと。まず参加賞として研磨剤が五つ、全員に与えられるそうです。研磨剤とは、壊れた武器防具、道具を完璧に直してしまうもの、だそう。なにこれ僕も欲しいんだけど」
「貴方には実況者報酬が別にあるから楽しみにしてなさい」
「やったね。では次、予選ロワイヤルでの賞品です。こちらは最多数撃破賞品が、上位3名に与えられるそうです。細かい査定基準は非公開とのことです」
「ま、たくさん倒せばいいってだけだよね。たくさん倒せば本線に行ける確率も上がる、そして賞品も貰えるかも。って感じ」
「次は本戦での賞品ですね。こちらはまず、本戦出場で賞品があります。そして1.2.3位に豪華賞品、4.5.6位にプチ豪華賞品があるそうです」
「何が貰えるかはお楽しみ!」
「最後に、MVP賞があるそうです。こちらは本線に出てないプレイヤーにも与えられるチャンスがあるらしいので、ぜひ狙ってみてください」
「なにがどうMVPに影響するかは、私達のみぞ知る!」
「明かせるのはここまでだそうです。先ほども言いましたが、賞品は貰えるまでのお楽しみです。運営曰く、『今後の活動に大きく貢献できるアイテム群を揃えました!第1回なので少し奮発気味です!』だそうなので、是非是非優勝ねらって戦ってください」
「それじゃ、予選ロワイヤル第一試合~第七試合は、世界樹時間で一時間後に開催されるから参加者のみんなは準備よろしく!熱い戦いを待ってるよー!」
いぇぇぇぇえええええい!
なんでこの人たちはこんなにテンション高いんだ。




