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12/30

とあるスピードファイターのお話10

遅くなりました。

そして今回短いです。


流石に更新しないってのはまずいなと思いまして、取りあえず書いたものを上げます。


※8/8 書き足ししました。

あ゛ー、疲れた。

一夜漬け狩りやばい。

どうやばいってさ。

敵が厄介なのばっかり。

西エリア、昼間にいる敵はリトルスパイダーとかいう0.4m程の蜘蛛と、デミホーンラビットようはホーンラビットの亜種がいるんだ。

蜘蛛が糸を吐いてくるのと、デミホーンの角に毒があるぐらいでそこまで厄介じゃないんだよね。


しかし!

夜になると出てくる敵が変わってた。

ドラ〇エ方式だ。

何が出てきたかというと。


フィールドバット

コウモリ。

超音波を主武器としており、混乱や聴覚阻害など五感に異常をきたす攻撃をしてくる。


ダークラット

黒いネズミ。

体力が低い代わりに闇夜に紛れる固有スキルを所持する。


この2種が多かった。

まぁウザイのなんの。

ダークラットとか狙い定めて走り込んだらそこにいないんだもん。

いや、いるんだろうけど紛れて見えないの。

で、えっ?ってなった瞬間に背後から噛まれかけましたよ、はい。

動物的第六感でよけれたけど。


フィールドバットは、そもそも飛んでるからウザイ。

まぁ二段ジャンプ持ってるし脅威でもないかと思ったら大きな間違い。

超音波の範囲が大きくて避けづらい。

つーか判定範囲分かんねぇ。

目に見えないからね。

で超音波喰らうと、混乱が2回に1回ほど(体感)ではいる。

混乱状態だと、視界が歪んで体幹が死ぬ。

二段ジャンプなんて出来ないから大人しく適当に走って逃げる。


どうよ。

厄介だろ。

そのせいもあってかレベルは9。

目標いかなかった!


今?

今は門が開くまで待機してる。

もう疲れた、肉体よりも精神疲労がやばい。

さっさと宿で寝たい。

メニューを開いて時間確認。

リアルの方は……うむ、12時過ぎ。

ちょうどいいや、宿落ちしよ。





大学って楽でもあり面倒でもある。

単位落としたくないから講義ちゃんと出てるけど、最低限出たらもう行きたくないね。

サークルとか入ってないし。

なんて思いながら講義室へ。

「賀凪さーんっ」

ちと早かったか、あんま人いない。

「おーいっ」

さぁ座ろ、一番後ろの席に。

「賀凪さんっ!」

今日の世界樹何しようかなー。

「むー…」

とりあえずレベルは10にするでしょ。

「とう!」

「痛っ!」

こいつ…脇腹殴ってきやがった…

「痛いじゃねーか!」

「賀凪さんが無視するのが悪いんですよーだっ」

もうお察しであろう。

俺の幼馴染みのカノンもとい香野。

朝でもこのテンションである。

「はぁ…、で何か用?」

「何ですかそのため息はっ!?」

「……」

「なんでそんな冷たい目で見るんですかぁ…」

「…何用?」

「あっ、そうですよ。忘れてた☆」

数秒で忘れるか。

これだから香野の相手は疲れるのだ。




はい、ただいま。

今日はバイトない!

今から夜までずっと出来る!

早めの飯食って、風呂入って。

そこからVRだな。

明日は、嬉しきかな、講義がない。

やばいね、テンション上がる。




ろーぐいん!

4度目となる宿屋の天井を見て、さっさとチェックアウト。

一応宝石商の方にも顔出しとくか。


「ちわっす」

ギルドホームの扉を開けると、そこには小麦よりも少し黒い肌…褐色肌と言えばいいか…で金髪碧眼、ツインテールでつり目気味の超絶ドストライクな娘がいた。

胸はなさそうに見えるが、またそこがいい。


「…」


「……」


「……ま?」


「……ら様?」


「どちら様?」


はっ!

やば、リアルに見惚れてた。

じーっと見つめられてたせいか、怪訝な顔をしている。

「あっ、ごめんなさい。見惚れてました」

「お?」

キョトンとされた。

って何を言ってるんだ俺は!

「いやっ、あの、えっと…」


アワアワしてると、クスッと笑われた。

すげぇ可愛いなんだこれ。

「嬉しいこと言ってくれるね、ありがとう」

ニコッと。


あ、鼻血出てきた。

「って大丈夫?」

「あ、あぁ、大丈夫です。鼻血には慣れていますので」

まぁ、見惚れて出たのは初めてだけど。

取り敢えず鼻をつまんで止血を試みる。

ってかこれゲームだぞ、鼻血まで出るってどゆことよ。

しかも感情に左右されるやつ。

ゲームの作りに感嘆してしまう。

「それで、君は一体?」

「えっと、妃翠って言います。王妃の妃にみどりの翠で妃翠です」

「私は翡翠石。似てるわね、名前」

あ、この人が翡翠石さんか。

生産職という。

「みすりるさんから名前だけは聞いてました。よろしくお願いします」

ペコリ、と。

「あぁ、君が新しく入る予定の」

「そうです、まぁまだ入るとは決めてないんですけどね」

「みすりるのことだ、引きずって連れてこられたでしょう?」

「ご名答です」

「みすりるは可愛いものに目がないから。しっかし、妃翠は本当に男なのか疑うレベルだね」

「ちゃんと男ですよ。何なら見ます?」

おどけつつ軽く下に目線を向ける。

「ならお願いしようかな?」

ふふっと笑う翡翠石さん。

「って冗談だけどね」

パチっとウィンクを決める。


俺今ここで死んでいいわ。

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