【おーっす!】病院?元気だし遠慮する【未来のチャンピオン】
えー、最終回になります。二か月……四捨五入するとほぼ三か月か?それくらいの期間お付き合いいただきありがとうございました。なろうに小説上げ始めてそろそろ3年になりますが……やっと1作完結することができまして。やっぱ、小説書くの楽しいっすね。それでは(^^)/~
「ん、カメラよし……配信するぞ。雑談」
:ん?なんで配信やってるの白狐さん?嬉しいけどね?
:確かkaitter垢で療養のために1週間配信自粛というお知らせがあったはずだが?
:まだあの魔神教団の事件から3日なんですけど??
:まだ病院に入院中じゃないのかよ~?
魔神教団による葵誘拐事件から早3日。すっかり元気になった俺は、今日もダンジョンで配信を――していなかった。幼馴染二人に同僚、社長に挙句の果てに妹にまでまだダンジョンに行くな!と厳命されてしまっているのだ。
……俺はもう完全に元気だと。いくらでもダンジョン潜れるとそう主張しているのに家で大人しくしてろ!だってさ。ちなみに社長からは「配信をやるなら雑談にしたまえ」とまで言われた。
「ダンジョン行けないしなんか質問ある?」
:なんかスレ民みたいなこと言い出したなw
:じゃあなんで配信してんすか!入院中でしょあんた!
:マジでここどこよ?
@受付お姉さん:あの後どうなったのかしら?白狐さんが倒れた後は配信切れたから何も分からないのよ
@狐のヒロイン:お面取って♡
「なんで配信してるか?元気だから。お面は取らない」
「いやお前マジであれでなんでもう全快してんだよ?瀕死の重傷だったんだぞ?」
:いやそうだろうけどw
:簡潔スギィ!
:友人Aニキ⁉今回はリアル出演の方か~
俺が意識を失った後、戻ってきた友人Aによってダンジョンの外まで担がれたらしい。そんですぐさま雪城財閥の病院行きの迎えの車来る。そのまま検査入院の流れだったらしい。
「最新技術を備えている雪城財閥傘下の病院で診察してもお前全治1か月だったんだぞ?なんだっけ?内臓損傷に腕だけとはいえ筋繊維断裂だろ?ほんで肋骨も何本か折れてたみたいだし体内の魔力回路も焼き切れる寸前じゃなかったか?即日退院で先生方死ぬほどビビってただろうが⁉」
「いや俺診察結果聞いてないから知らん。治ったもんは治った」
:人間やめすぎじゃない?
:それ普通に全治6か月とかかかるだろwそれを1か月に短縮できる時点でその病院も大概なんだよなぁ……
「そういえばお前に聞きたいことある。俺の顔映った?」
「映ってねぇ素顔映る前に配信が終了したから」
な~る。一応用心してお面付けてきて正解だったな。多分すぐ治ったのは…ご先祖憑依を解除する間もなく倒れたからだろうな。なんか魔力還元状態だったみたいだし、それでものすごい速度で肉体修復発生したんでしょ(適当)
「んじゃ次。ここどこか?俺んち」
:ふぁ!?
:まさかの住居公開⁉
:いやどっかのスタジオかな~と思ってたんですが(;´・ω・)
「俺は今療養という名の自宅謹慎中。外になんぞ出れない。こいつらガード硬すぎ」
「あたりめェやろがい!推定病人やぞお前はァ!病院からも激しい運動は控えてくださいって言われたダルォ⁉」
「?記憶ない。お前の妄言」
「そんなに外出たいのかお前…(困惑)」
:う~ん残念でもないし当然w
:お外出たくてたまらない白狐さんも素敵ね♡
@狐のヒロイン:分かる
「お・に・ぃ~♡ご飯できちゃった感じだったりしちゃったよ~ん♡はい前しっつれ~い♡」
「あ~…その…黒狐ちゃん?俺の分は~……」
「あっちにあるんで食べてくださ~い☆おにぃには私が食べさせるね♡」
「うっす…」
:画面外へ追いやられる友人Aニキに悲しき現在w
:兄妹の時間を邪魔するのは何人たりとも許されん!(過激派)
「はい、おにぃ。あ~ん♡」
「ん……うまい」
「まだまだあるよん♪」
:俺たちは何を見せられてるんだ(血涙)
:こんな事普段からしてるんスか⁉
何言ってるんだこいつら。こんなバカップルみたいなこと普段からやってるわけないだろう。バカが。しかし今は俺が退院したばかりということで葵が世話焼いてくれてるのだ。
(ふぁ~~……よく寝たのじゃ!葵~、わっちの分はあるかえ~?)
「お、ご先祖おはよ~♪ご飯はあっちあるから食べちゃってね~」
ご先祖は2日前退院してから眠りこけていた。ま、そんだけ力を使っただろうし俺も葵も寝かせておいたが。
:ご先祖も無事だったんか!誰一人欠けることなく終わって良かった~
:そういや魔神教団の事件って結局どうなったん?探協は対応中つってその後の声明出てないけど
「少なくとも探協に潜り込んでた鼠は駆除したらしい。あとは魔神教団の拠点がさ入れして残党とかも捕縛したし魔神教団関連はひとまず終結ってことらしいぞ」
「ま、しばらくは経過観察必要らしいし色々聞き取りだのもあるみたいだけどね~。はいあ~ん」
「ん」
:お~、動き出した探協有能やん
:なんで知ってんですかね…?
「ぬらり会長が見舞いついでに昨日教えてくれた」
:わざわざ白狐さん宅まで来たってコトか
:まめなヒトだなぁ
さて。昼飯も食べたし、悪あがきしてみっか~
「トイレ」
「いってら~」
:配信主消えるw
:マジかw
「どこへ行こうと言うのかしら?」
「トイレ」
「ふふ。こっちは玄関よ?トイレなら逆方向でしょう?どこぞの少年名探偵のようなことを言うわねダーリン」
:なんか聞こえるなw
:トイレは口実だったか!騙されたァ!
:先生トイレ~
:先生はトイレじゃありません。定期
「あはは。おにぃ、雪姉に止められてて草~。ま、知ってたけどね」
:黒狐ちゃんが止めなかったのはそういうことかw
:マジで全力で外出阻止してんじゃんw
「ダメじゃない。勝手に外に出ようとしてはしばらくは我慢して私達にお世話されていなさいな」
「ぶ~ぶ~。閉じ込め虐待」
「あら、雪城財閥謹製の私たちの愛の巣の方が良かったかしら?では婚姻届にサインしてもらえるかしら?」
「冗談。ただの悪あがき。」
:白狐さんも止められるの分かってたんかい!w
:まぁ出ようと思えば出れるだろうしな…そうしない辺り白狐さんも納得してんじゃね?
@狐のヒロイン:私も白狐さんのお世話したい
「ただいま」
「おかえり~雪姉も買い物乙~」
ま、偶には完全引きこもりと化すのも良いかもしれない。それに大概心配かけたみたいだし。なので俺は大人しく雑談配信を続ける。ん、久しぶりに未攻略のダンジョン探すのもアリかも
「……んじゃ謹慎明けたら未攻略ダンジョン行こう。4人で」
「あら、良いわよ。ダーリンのためならいつでも時間を空けるわ」
「俺も今は暇だしな。もちろんいいぜ」
「おにぃの雄姿を記録に残さなきゃいけないから行く以外の選択肢ないよん♪」
:フッ。その時は俺達も当然、見に行くぜ☆
:当たり前だよなぁ?
:なんたって俺達白狐さんの御使いだしな!
じゃ決まりだな。さて、どんなダンジョンが良いかね。
― 彼らの日常はこれからも続いていく。たとえオカルト宗教の野望を潰そうとも。たとえこの先面倒事が舞い降りることがあったとしても―




