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【夜は】旨い肉を妹に食わせたい【焼肉っしょ!】

前話から時は戻り、主人公視点。でも説明回になっちゃった。まぁ大事だからね。しょうがない。都度説明してたら長くなるもの。

「ん。配信する。今日居るのは池袋東ダンジョン。やることはタイトル通り。」


俺は白狐さん。探索者である。ちなみに本名は狐崎真白。ま、本名はほぼ関係ないので忘れてくれて良い。俺は九尾の狐、玉藻の前の血を継いだ先祖返りの半妖だ。妹も同じく、だけど。半妖ってのは単純に妖怪の血を引いた人間のうち先祖たる妖怪の力を自覚した人間のことを指す。日本人の5人に1人は妖怪の血を引いているらしい。ただしその妖怪の血が目覚めるかどうかはランダムであり、一生気づかない人もいれば、俺や妹みたいに生まれたときから半妖な人も、後から目覚める人もいて千差万別なんだとか。そしてなぜか俺と妹の守護霊としてご先祖こと、玉藻の前(霊体)の姿を見れて会話が出来るのだ。

(ご先祖曰く余程彼女の血を色濃く継いでいるらしい。母はご先祖の声を聞こえはするらしいので血が強まったのでは?と考えている。)


配信に関しては別にやる気はない。義務じゃないし。しかしだ。俺の友人とあと、探協の受付の自称俺の専属受付のお姉さんから熱烈プッシュされたので配信をしている。俺はどーせ誰も見ないと言ったのに。


:おっす白狐さん!今日も一番乗りだぜ!

:くそっ。乗り遅れたか!!二番だ!

:白狐さんの配信待ってたわ~。


「……ゲリラなのにお前らなぜもう居る?」

:ばっかお前、言わせんなよ恥ずかしい///

:白狐さん、仮面取って♡

「やだ。俺なりのネットリテラシー。」

:つれないわね~。でもそんなところもす・て・き♡


こんな風に意外と見に来る物好きが居る。それも10人ほど。さっき言った二人も入れると12人だ。……物好きというよりも色物が集まってるかもしれない。


「今日は俺が食事当番の日。だから食料調達、来た。ここは箱庭式森型ダンジョン。深層7層の【オークディザスター】狙い。じゃあ行く。」

:いつ聞いても深層ソロはあたおかやなw

:しかも攻略じゃなくて食材確保だからなw

:まぁ、白狐さんだからな。

:そりゃあ白狐さんだもの。


ダンジョンにはオープンワールド式と箱庭式がある(現状確認されているのがこの2つ。)。双方の違いはフィールドにダンジョンの壁があるかないか。どっちもかなり一階層が広い。ただし、箱庭式はある一定の範囲でフィールドにそぐわない見た目の無機質な壁が存在する。それがダンジョンの壁。そしてこのダンジョンは全階層で森林フィールドになっている。上層でも深層でも。


ダンジョンの入り口にある石碑に触れることで最終到達階層まで一気に行くことが出来る。如何にもファンタジーだな。帰りは残念なことにダンジョン攻略するかアイテムを使わない限り帰りは徒歩だけど。まぁ帰りはフロアボスも戦わずとも通れるしまだマシだ。そう思いつつこの仕様に不満はないのでありがたく利用させてもらう。おかげで日帰りで深層食材を妹に食べさせることができる。


「ん。着いた。池袋東ダンジョン深層第8層。」

:こんにちは初見です。どこのダンジョンですか?


珍しい初見だ。しかし深層に居ると言えば勝手にブラウザバックするのだからありがたい。


「池袋東ダンジョンの深層8層。7層でオークディザスターを狩る。」

:???

:おう初見か?肩の力抜けよ。

:ここはおそらく日本で唯一深層をソロでいく配信だぞ。しかも攻略目的じゃないからな。

:僕はタイトルでのんびり上層探索なのかと思ったのにぃ

:配信主はのんびりと(深層を)探索してるぞ。


初見さんがいついたらしい。中々の猛者と見た。俺は深層8層の入り口から7層へ逆戻り。階層を上がっても深層だから毒々しい紫の葉を生い茂らせただけの普通の森が広がっている。


さて、スキルのお時間だ。俺の持つスキルは二つ。【眷属召喚】と【眷属憑依】だ。これはユニークスキルだ。残念なことに俺はこの2つ以外のスキルは覚えられない。普通の探索者は他にもいろんなコモンスキルやレアスキルを身に着けることができるらしいが。そして妖力もとい魔力が強いせいか普通の武器も扱えない。だけど困りはしない。なぜなら眷属の子達の力を使えば普通の探索者のスキルの代わりになるからだ。


眷属って何か?簡単だ。俺自身の魔力を用いて火、水、風、雷、土、空間の6つ属性を持った子狐たちを生み出せる。まぁ、一度に召喚できるのは3コスト分=3匹までで、魔力を注げば巨大化もできるけどその場合2コストが必要になる。そしてかろうじて1コストオーバーまでは許されるのだ。眷属ちゃん達は中級魔法までは使えるのだ。


憑依はそのまんま。一度に一匹まで憑依してその力を使える。コストは3。憑依と召喚は併用可。眷属ちゃん達は俺の魔力なのに自我がある。基本的に俺の言うことは聞いてくれるので全然いいが。


「【眷属召喚】おいで、ホウ。索敵よろ」「こん。」

:おお~!モフモフ白狐さんキター!

:あっあっあっ、白狐さんのしっぽがホウちゃんに合わせて水色になってる!


視聴者の言う通り、召喚すると普段はしまってる耳としっぽが出る。しっぽは召喚しているコストに合わせて色が対応する色に変わる。まぁ、九本全部の色が変わることも耳の色が変わることもないけど。


「【眷属憑依】フウ。」

:狐男子(黒髪に緑のメッシュ、黄色のモフ耳を持った白い狐面で顔を隠した九尾の狐系男子)

:しっぽのカラー変更が抜けてるぜ!

:うーん、これはあまりにも属性過多。

:これで顔が良かったら求婚していたかもしれないわ…!

:狐面取ってネキ落ち着いてもろて


今度は憑依。そうするとフウに合わせて髪の一部が緑のメッシュに変化する。なので今どの属性を使っているのかが視覚的に分かるのだ。


「こん!」「あっち?ありがとう。」「こん!」


今は風属性のフウを憑依しているから風魔法スキルみたいなことは出来る。足に風を纏わせドローンカメラをわきに抱えて(カメラが俺の速度に追いつかない)ホウの指した方へ向けて大地を蹴る。


:白狐さんの横顔叡智ね。

:分かる

:いや確かに狐面上で表情は分かるけどさぁ!?

:横顔はもはやただのお面つけたあんちゃんなんだよなぁ…


俺の狐面はご先祖が用意した認識阻害付き、仮面の下の表情が仮面に反映される特注の物だ。おかげで重宝している。


「見っけ。【憑依転換】カイ。重拳。」


オークディザスターに気付かれる前に接近しそのままの勢いでディザスターの上空へ飛び即座に憑依をチェンジして空間属性の眷属、カイに切り替える。そしてカイの貼る結界を圧縮して手に纏わせて思いっきりオークディザスターの頭蓋を殴りつける。


一撃で頭蓋眼没。そして死体が消え、その場にドロップ品が落ちる。お、上質な肉ドロップした。やっぱり一撃必殺に限る。魔物はドロップ品はランダムだ。けど、なるべく傷つけずに倒すことで肉のドロップ率が確定になる。そして魔物が落とす魔石も質が良くなる。結局、ファンタジーでも現実でも獲物は傷つけずに倒すべし。


:うわぁ、凄いなこの人!チャンネル登録しました!

:うむ。そうだろうそうだろう!(後方腕組み理解者面)

:地味になるべく傷つけないことで肉のドロップ確定にさせてるの革新だよな。

:うむ!この手法が広まれば、ダンジョン食材の供給はより安定しより安価にできるでござろう!

:まぁ、誰が真似できんのって感じだがw

:うむ!そこが残念でござるな!


この方法でさらにオークディザスターを狩り続けた。ドロップ品はカイの亜空間収納を使えばいくらでも入る。


「こんくらいあれば、しばらく困らない?」

:オフ会せん?俺も喰いてぇなァ


「ダメ。8割は自家消費。2割は探協に卸す。」

:じ、自家消費の中におすそ分けってあるわよね!?ね⁉


「んー……まぁ、今のコメ主にはお世話になってるしちょっとなら」

:や っ た わ !(自称)専属受付嬢の特権ね!

:ずりぃぞちくしょう!

:私にも寄こせー!(クソでかボイス)

:誰も(自称)専属受付嬢に突っ込まないの草。自称って自覚あるんかーい!

:突っ込むのそこだけか?


ダンジョンに入ったのが10時。そして今は14時ごろだ。かれこれ4時間くらいいたことになる。

「じゃ、そろそろ帰る。」

:もちろん最速でな!

:喋るなよ?舌噛むぜェ

スキルは【】表記を使い、そうでなければ(自称ならば)何もつけてません。

しかし前回もそうだけど視聴者のコメントどの程度入れりゃいいんや。

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