【なんでも】穏やかに質問答える。答えたい【答えます?】
「ん…配信する…」
:なんか元気ねぇな。
:どうしたの?話聞かせて?お面取って♡
:さては質問コーナー嫌がってるな?
「……そう。でもやる。なので今日はひばりが丘ダンジョンの中層ぶらぶら。」
:あくまでダンジョン配信なのかw
:ブレないねぇそういうところも好きだぜw
今日は木曜日である。前回の配信から2日経った。なぜか友人Aが質問コーナーするぞ!とか言うのでしゃーなしで付き合う。ちなみに俺は身バレに繋がる情報は答えない。友人Aに話が違うと言われたら呪う準備はできている。まぁ、今日テンションが低い理由は嫌な予感がするから。こういう勘は当たる。
「歩きながら募集した質問に答える。ちなみに質問の募集も選定も友人A任せ。画面表示も任せた。まず初めは?」
@友人A:ほいよ。
『家族構成を教えて。妹さんと二人暮らしなの?』
:おー、良いこと聞くなぁ
:確かに気になる。配信でも親の話題出ないもんな
家族構成ね。これなら明言しなければ身バレしないだろ。(ちゃんとわっちも入れるのじゃぞ~)
「両親もちゃんといるし実家暮らし。両親は海外を仕事で飛び回ってるから家にあんまいない。生活資金は毎月結構な額を振り込んでくれてる。今でもね。だから実質二人暮らし。あ、あとご先祖も。」
:あー、ね。海外飛び回ってるなら話題出ないのもおかしくないか…?
:逆に白狐さんの両親は探索者やってるの知ってるの?
「知ってる。死ぬか犯罪侵さない限りは何やってもいいから後悔すんなと言われてる。」
:良い両親やん
:子供のやりたいことに理解がある感じか。ええね。
:ご先祖ついでじゃんw
(むっき~。もう怒ったのじゃ!わっちはどーせ幽霊じゃもんな~!ぶ~ぶ~!)
「やべ。ご先祖ついでみたいに言ったら拗ねられた。」
:草
:ご先祖可愛いw
:ワイらにもご先祖見えればいいのにな
「まぁご先祖が拗ねてるのもただのポーズなので次。」
@友人A:ほいさ。
『探索者ランクいくつ?歴も教えて』
「C。歴は3年。」
:随分あっさり教えるな。身バレ情報じゃね?
:Cなの!?深層潜ってるのに!?
:3年…?15から探索者⁉
:え、いつCに上がったの…?
ランク上げ試験なんて最近受けてないから覚えてないな…
一応探索者は探協で試験を受けないと登録は出来ないし、ランクアップも出来ない。そしてランクアップしないと危険な下層とか深層には潜れない。EスタートでDで中層行ける。Cで一応下層には潜れる。深層はそも到達件数が少なすぎて制限がない。なので最低限Cに上がっていればその時点で俺は深層に潜る権利も得ている。
んで俺は登録してからダンジョン潜ってばっかだったし…本当にいつだっけ?
(確か2か月じゃなかったかや?当時最速記録とか協会の人間が騒いでおった気がするのじゃ)
そうだっけ。そんな気もする。
「Cに上がったのは3年前。俺は忘れたけどご先祖曰く登録して2か月らしい。」
:2か月⁉はっや⁉
:天音ちゃんがどんくらいだっけ?
:確か半年だな。
:え、どんだけダンジョン潜ってたの?
「んー…割と毎日?ずっとソロだからその分貢献度が高かった。」
:これを真似しちゃいかんからな!
:注 この人は頭おかしいだけです。参考にしてはいけません。
それは本当にそう。俺を参考にしてはいけないと思う。…同じ九尾の半妖ならワンチャン…?
上層からぶらぶら歩いてるうちに上層5層に辿り着いた。のでさくっとボスを倒す。
:えぇ…上層とはいえボスなんですけど……軽いパンチで消し飛んだが?
:ひばりが丘ダンジョンは難易度低いので…下層行けるならこれくらい出来るな…
:まだ配信開始して10分経ってないすよ
「3件目行こう。」
@友人A:ほいさっさ
『白狐さんの好きなタイプとか教えてほしい』
:わーお!ぶっこんできたな!
@受付お姉さん:私、気になります!
(そういえばわっちも聞いたことなかったのぅ。真白はどんなおなごが好きなんじゃ?)
「……好きな…タイプ……?」
:首傾げちゃった!
:すんごい純粋な目してる⁉
:ほ、ほら!髪型とかさ!好きなしぐさとか!
:性癖でもいいのよ?ほらほら
別に恋愛興味なかったしなぁ。好きなタイプ…?とりあえず考えてみようか。こういうのは一番最初に浮かんだ異性がタイプだろうと思う。んー……浮かんだのは…
「んー……黒髪ロング?肩甲骨くらいの」
:!!
:良い情報ね!お姉さん黒髪ロングよ!
:もしや白狐さん……女っ気があるのか…?
@友人A:お前…!一生童貞仲間だと思ってたのに…!桃園の誓い立てたじゃねぇかよ!俺たち生まれし時は違えども童貞捨てる時は一緒だって…!あの誓いはうそだったのか!
:なんつー誓いだw
「?そんな誓いしてない。でも俺は童貞。理由はお前なら分かるはず。」
:シスコンだからか!
@友人A:あ?ああ…(察し)お前…女心とか無縁そうだもんな…俺と同じで…へへ。
:ヤメロォ!俺にも効くゥ!
:お、俺にもだ…ぐはっ(^o^)
:涙拭けよ…(ノД`)・゜・。
視聴者が阿鼻叫喚の地獄絵図になった。(おー、可哀そうじゃのー。)
ちなみに友人Aは見当違いをしていると思う。あいつは普段の言動的に無理だと判断したんだろう。それもないとは言わない。でも下手に女子と関わるとなぜか友情ブレイクするからだぞ。女子ってなんか血みどろの争いしてるからな。そういう手合いは顔目当てだから端からうまくいくわけがないけど。※あくまで白狐さんの主観です。
あと多分幼馴染にも狙われてる気がする。…この話題はやめた方が良い気がする。彼女は今日は大学のはずだけども。……友人Aがなぜ平然と俺の配信見てるのかは知らない。あいつ成績大丈夫なのか?
中層3層に着く。ん、先客がいる。あーあ。…俺のイヤな予感が当たったようだ。
「……カメラ上向けて」
:お?何か見つけた?
:知り合いに会ったとかかしら?
「すぐに分かる」
:焦らすねぇ…
:wktk
なんとひばりが丘ダンジョンの中層にて風繰天音さんと我が妹君が一緒にダンジョンに潜っていたようだ。2人ともダンジョン科生徒だからな…居てもおかしくはないが……なぜ、ピンポイントで居る?
「ん~…?あっ!おにぃだ~!お・に・ぃ~~!わっほーい!」
妹こと狐崎葵が俺の元に突撃だいぶしてきた。割といつものことなのでなんなく受け止めるが。…葵は高校の授業でダンジョンに潜る時はともかくプライベートで潜る時は俺と同じくご先祖お手製の黒い狐の面をつけている。なので今本名を呼ぶわけにはいかない。ちなみにご先祖…知ってた?
(いんや。今日ダンジョンに風繰天音を連れて入るのは知っておったがの。行き先は知らんぞ~。お主も伝えてないじゃろ?)
うん。
「急だね、妹よ。それと、風繰さんも。こんなところで会うとは思わなかった。」
「ふっふ~ん!私は今日ここに来ればおにぃに会える気がしたんだよね~♪だから天音ちゃんも連れてきちゃったぜ☆あと!ダンジョン内では黒狐ちゃんだよ!」
「こ、こんにちは白狐さん。私もまさか黒狐ちゃんと一緒にダンジョンに潜ったら白狐さんに会えるなんて思いませんでした…!」
:何ィ⁉妹君に天音ちゃんだとォ⁉
:まさかまさかの遭遇で笑うw
:アレ?今日天音ちゃん配信してたっけ?
:そういやしてたなw高校サイドから依頼されたんだっけ
:白狐さんがひばりが丘ダンジョンって言った時点で薄々察してた俺は二窓してたぜ!
:そりゃあカメラを上に向けるわな~
妹は黒狐面で顔を隠しているが当然俺と同じ色違いなので表情は分かる。二ヒヒっ!いたずらせいこ~!って感じでこっちを見ている。知ってたな。…困ったな。今日は俺の分しか昼を用意してない。しかし妹を誘わずに昼を食べる選択肢は存在しないし……調達するか?
「とりあえず、カメラ戻す。」
「はろはろー!リスナーさん達!私は黒狐ちゃん!おにぃこと白狐さんの実妹だよ!」
:おっ映った。
:ほーほー、この子が白狐さんの妹君でござるか。
:お 面 兄 妹
:そして心なしか顔が赤い天音ちゃん
「昼飯ここで食べる予定だった。二人はどうする?」
「ふふーん準備済みだぜぃ!一緒にど?天音ちゃんも良いよねー?」
「ひゃ、ひゃい!大丈夫。むしろお邪魔じゃなければぜひご一緒させてほしいなと…」
:両手に花じゃないかこのこのー
@受付お姉さん:私も!混ぜて!
:分かるわ。私も混ざって前後左右に花にしたいわ
:前後左右に花ってなんだよ
「そ?お昼、調達しようと思ったけど…いらない?」
「いる!天音ちゃんもおにぃの料理食べよ食べよ!だーいじょうぶ!私たちの分もおにぃとシェアすればいいんだよ!」
「え…っとじゃあ……私も……欲しぃ……です。ひゃー白狐さんの手料理…⁉ま、まだ早くないかな⁉」
……最後の方の小声、スルーした方が良いよね。多分葵も聞こえてたけどにんまりこっち見るだけだし…
(うむ!賢明な判断じゃぞ!…おなごに恥かかせる男は去勢されても文句は言えん!)




