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ソロプレイ中に人外NPCを助けたら、女型ユニークモンスターだけに囲まれるVR女王に就任した件  作者: 麻莉
シーズン4 悪魔は嗤い、被造物は踊る 【2章:【 】】
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スキルを盗む怪盗紳士は師匠を探している その13

サブタイのサブタイ

契約完了

「なによこれ......」


 私の前に現れた画面。



 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


 ※以下のスキルは使用不可となりました。


 《【海女神(テティス)】:使用不可》

 《【勝利翔(ニケ)】:使用不可》

 《【信託乙女(シビュッラ)】:使用不可》

 《【星なる領域(スターリースカイ)Lv.10】:使用不可》



 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



 表示されたアナウンス。記されている名称は私が所持しているスキルと同じ名前......



 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


 ・プレイヤー:ユミナの従者NPC、個体名:クラス


 ※以下のスキルは使用不可となりました。


 《【分身する幻影(イリュージョン)】:使用不可》

 《【消える人生(インビジブル)】:使用不可》


 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



「クラスも!?!?」


 前触れなくスキルが使用不可になるとは考えにくい。


 私はファントムを見る。表情は作戦が上手くいった満足そうな顔だった。

 ファントムの手には4枚のトランプカードが広げられていた。内1枚を表にして私に見せてくる。


「君が発動予定のスキルは()()かな?」


 トランプカードの表。上分に【海女神(テティス)】の名前。中央から下部には文字が羅列してある。内容は恐らく【海女神(テティス)】の能力説明だろう。


「双剣専用か......」


 顎に手を置き、考え込むファントム。何かを閃いたのかカードケースから何枚かカードを取り出すファントム。

 右手に握っている【青白い孤月(ペイル・ムーン)】にカードを差し込む。


「コピー系のスキルか」


 左手にも青白い孤月(ペイル・ムーン)が誕生した。ファントムが使用したのは【クローン・コピア】。装備中の武器を複製できるスキル。しかし、発動できるのは1分。発動終了後、コピーした武器は消滅。オリジナルの武器は1時間装備不可のデメリットがある。


「で、先ほど入手した()()を差し込みます、と!!」


海女神(テティス)】が入ったことで二本の青白い孤月(ペイル・ムーン)に蒼いエフェクトが現れる。

海女神(テティス)】の斬撃を弾くが装備していた婥約水月剣(プルウィア・カリバー)が手から離れる。


「......ちっ!」


 別の武器を装備する時間はない。手首に装備している腕輪型アクセサリー:星王の創造(ステラ)を叩き。腕と足に液体金属を付与。形状変化して鋭い刃を出現させ、向かってくる斬撃を退けた。


「僕を殴ったヤツね。欲しかったけど......アクセサリーだから無理か」


「怪盗が欲しい物を諦めて良いのかしら」



 二振りの青白い孤月(ペイル・ムーン)を下ろし、戦闘解除していた。


「生憎今日は店じまいさ〜」


 私たちの後ろから、ファントムの後ろから足音が鳴り響く。私たちの戦闘に感付いたプレイヤーたちだと思う。

 流石のファントムもかなりの人数を一人で対処するのは難しい。そういう意味で戦闘を中断したのだろう。



 ファントムがクラスを見詰めた。


「ずっと探していた師匠(せんせい)に漸く出会えた。幸運にも師匠(せんせい)のスキルも手に入る事が出来た。十分な成果だね! 師匠(せんせい)......貴女の力は僕のモノだ」


 1枚のカードをクラスに向けて投げた。


「返して欲しければ......明日、記されている場所に来てください」


「......みすみす逃すとでも?」


「僕は師匠(せんせい)の弟子ですよ! 人体消失マジックで幕を閉じましょう!」


「【脱出王(フーディーニ)】 バイバイ〜」


 クラスが攻撃するが不発。ファントムが今まで立っていた場所に鎖と錠前が落ちていた。ファントムは忽然と姿を消え、場には私とクラスだけが残ってしまった。


 もう直ぐ多くのプレイヤーと初合わせてしてしまう。


「ハァ〜 私たちも一度、帰るよ」


「............了解しました」



 ――――――――――――――――――――――


 6.ヴァレフォール→→交渉中→依頼達成→→契約済:半天使(ハーフエンジェル):奇術師:ファントム(デュオ)


 ――――――――――――――――――――――







 ◇◆◇◆◇◆


「へぇ~ 怪盗のトランプに掠っただけでもスキルが奪われるとはなぁ〜」


「関心している場合......タウロス」


「結構面白い武器だなって」


「タウロス、ファントムと同じ物作ってよ」


「無理な相談だ」


 ま、原理が分からない物を作れるとは思っていない。


「スキルを盗むトランプカードは作れないけど」


 タウロスがテーブルに出したのは3つのアイテム。


「一つ目はクイーン依頼の装飾品」


「【透明水晶(クリア・カメレオン)】。イヤリングか」


 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


 ・透明水晶(クリア・カメレオン)


 効果:15分間、全身を透明化して姿を消す


 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



 クイーンが手に入れたのは丸型のエメラルドが嵌め込まれたイヤリング。宝石で構成されたカメレオン型のモンスターからドロップしたアイテムで製作された装飾品。


「再使用条件はMPを消費するだけ」


「ありがとう。大切に使わせてもらうよ」


 これでクイーンも【サングリエ】を歩ける。


「そして、依頼されていた武器の修理も完璧」


破王双藍(セウカ)金始刀(コーナ)【閃】が二度と使えなくなるかと思ったよ」


「似たような武器をメンテナンスしているから修理は難しくなかったよ。また耐久値が減ってたらココに来な」


「ありがとう、タウロス......」


「で、お嬢は2品渡す」


 ガントレットと脛当て......?


「【怒龍の籠手(レイジング・ブースト)】と【転輪の翠蹴(ラテラルアーク)】。臥怒れ邪悪龍(ニーズホッグ)の素材で製作した武器」



 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


 ・怒龍の籠手(レイジング・ブースト)


 怒りの翠炎は他者の生命力を奪い、己の仲間を助ける。


 武器種:両腕兼用拳


 攻撃成功時、相手に【憤怒(レイジ)】の状態異常が付着。

憤怒(レイジ)】付着者は10秒毎にHPが1割ずつ消滅するスリップダメージが発生。


憤怒(レイジ)】:10秒毎に威力が2倍倍加。【憤怒(レイジ)】付着者一人につき威力が倍率upされる。

(一人なら2倍、二人なら4倍)


憤激(エグザスペレイション)】:50秒経過で発動。パーティーメンバー以外の半径1kmに存在する有機物に【憤怒(レイジ)】を感染させる。


烈臥状態(オーバーフロー)】:100秒経過で発動。付着された【憤怒(レイジ)】が解除。付着人数に応じて、パーティーメンバーのステータスが上昇(100人=1000倍)。全身に翠炎を纏う。拡張大盾:【黒緑(コクリョク)】が解放される。



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 ・転輪の翠蹴(ラテラルアーク)


 怒りを撃鉄に、翠炎を纏いし神脚は悪き者の穢れを蹴散らす


 防具:足装備


 攻撃成功時、相手に【憤怒(レイジ)】の状態異常が付着。【憤怒(レイジ)】付着者は10秒毎にHPが1割ずつ消滅するスリップダメージが発生。


憤怒(レイジ)】:10秒毎にダメージ量が2倍減少。【憤怒(レイジ)】付着者一人につき減少の倍率upされる。

(一人なら2倍、二人なら4倍)


憤激(エグザスペレイション)】:50秒経過で発動。パーティーメンバー以外の半径1kmに存在する有機物に【憤怒(レイジ)】を感染させる。


烈臥状態(オーバーフロー)】:100秒経過で発動。付着された【憤怒(レイジ)】のスリップダメージが5割に変化する。付着人数に応じて、使用者のステータスが上昇(100人=1000倍)。全身に翠炎を纏う。拡張武装:【不死領域(アカーシャ)】が解放される。


 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

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