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ソロプレイ中に人外NPCを助けたら、女型ユニークモンスターだけに囲まれるVR女王に就任した件  作者: 麻莉
シーズン4 悪魔は嗤い、被造物は踊る 【1章:アグネス女学園の乙女生活】
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フィギュアに脱衣機能付けるなぁああ!!!

 

 私とグラシャラボラスは契約関係ではない。が、交渉中の関係。条件次第ではいつでも契約できるし、契約しないの選択が可能か......


 で、もう一つの指輪どうだ?




 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


 ・悪魔の蒐集棚(コレクション・ケース)


 悪魔との契約状況を知れる大型のガラスケース。普段は指輪に収納されている。

 悪魔の証を取り出す時、ガラス型の悪魔の蒐集棚(コレクション・ケース)が出現する。


 ※悪魔の蒐集棚(コレクション・ケース)は譲渡不可

 ※悪魔の蒐集棚(コレクション・ケース)は奪われない

 ※悪魔の蒐集棚(コレクション・ケース)は他プレイヤーと交換不可

 ※悪魔の蒐集棚(コレクション・ケース)は破壊不可


 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



 悪魔の蒐集棚(コレクション・ケース)を中指に装備した。


 え〜っと、ナニナニ……中指に装備状態で手のひらを下に向けたまま前に出す。


「うわぁ!!? 出た!?!?!」


 私の前に大型のガラスケースが登場した。自動でケースが開く。

 恐る恐るグラシャラボラスの悪魔の欲板(イーヴィルスタンド)を飾った。


 ほぉ〜 意外と良い。コレクションアイテムを飾る習慣がなかったけど、見栄えがいい。


 この悪魔の蒐集棚(コレクション・ケース)。棚が何段もあるから自分の推しキャラを一番上にするのも可能か。


 いいねぇ〜 今度いろんな悪魔を接触すれば、ガラスケースの中身が充実する。フレンド見せ合いっこもできる。テキストに記載されているが奪われないから安心できる。


 と、悪魔の蒐集棚(コレクション・ケース)を見ているとある事に気づいた。


「ねぇ〜 ヴァルゴさん」


「はい。なんでしょうか、お嬢様」


 私は自分の悪魔の蒐集棚(コレクション・ケース)を指差す。


「どうしてヴァルゴのフィギュアが収納済みなのよ」


「私とお嬢様の愛の結晶です♡」


 全く回答になっていないが......

 高級感のある台座に立っているヴァルゴの1/7スケールのフィギュア。服装は乙女の星騎鎧。武器は彼岸の星剣(ノヴァ・ブラッド)赫岸の星劍(デモニック・ステラ)。躍動感あるポーズ。細部まで細かく造られてあり、精巧に立体化されていた。




 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


 ・悪魔の彫像(イーヴィルフィギュア)


 契約状態:契約済


 悪魔と王候補が契約した証。悪魔が見定めた王は貴方だ。


 契約者候補、無制限で対応する悪魔の彫像(イーヴィルフィギュア)から悪魔を召喚できます。

 召喚時間、行動時間は召喚した悪魔との好感度によって変動します。

 好感度が低いと悪魔に殺されます。


 悪魔が役目を終える、もしくは倒された場合、悪魔の彫像(イーヴィルフィギュア)に戻る。

 但し、1分以内に悪魔の蒐集棚(コレクション・ケース)に収納しないと消滅します。


 ※悪魔の彫像(イーヴィルフィギュア)は譲渡不可

 ※悪魔の彫像(イーヴィルフィギュア)は奪われない

 ※悪魔の彫像(イーヴィルフィギュア)は他プレイヤーと交換不可

 ※悪魔の彫像(イーヴィルフィギュア)は破壊不可


 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜




 なるほどね。悪魔と契約済になるとフィギュアをプレゼントされるのか。にしても忠実にヴァルゴを再現してあるフィギュアだ。詳しくないけど、ここまでの出来栄えのフィギュアならかなりの値段がするかもしれない。


「あっ。脱げた!!?」


 普通に触っただけなのに、ヴァルゴフィギュアの衣服がキャストオフしてしまった。残ったのはかなりアダルトな下着姿のヴァルゴ。


「きゃあっ! お嬢様、ここではダメですよ♡」


 照れているヴァルゴ。可愛いけど、わざとらしいな〜


「......エロい姿だけど、本人で見慣れているからな〜」


 わざわざフィギュアの脱衣仕様を活用するくらいなら、本人で。

 それにしてもフィギュアか。キャンサーに頼んで皆のフィギュア化を提案しようかな......!!



 悪魔の蒐集棚(コレクション・ケース)を仕舞う時は手のひらを上に向けて握る、と......


「瞬時に消えるのか〜」


「ほぉ〜」


 グラシャラボラスが私を興味深そうに見る。


「ユミナよ。お前、面白い物を所持しているなぁ」


 ”面白い物”??


 メッセージが表示された。



 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


 ・魔導書:『グリモワール』が使用可能になりました


 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜




『グリモワール』って確かガイコツのソロモン王を討伐した時の報酬。報酬を受け取った後、中を覗こうとしたけど、1ページも開けず断念したっけ。


 飛び出した魔導書を開く......あれ?


「白紙だらけ」


 めくってもめくっても文字が記載されていない白紙。


 めくり続けると、5ページ分だけ文字が載っていた。しかも文字が記載されている箇所を過ぎるとまた白紙の戻っていた。


「文字が載っている箇所が2箇所か」


 読めない文字が記載されていた箇所は中盤で5ページと終盤で10ページの計15ページ。



 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


 ・魔導書:『グリモワール』


 ソロモン王に託された魔導書。合計720ページ。

 悪魔と出会い、契約状態で魔導書に文字が浮かび上がる。


 ①悪魔の護謨(イーヴィルラバー):1ページ

 ②悪魔の欲板(イーヴィルスタンド):5ページ

 ③悪魔の彫像(イーヴィルフィギュア):10ページ


 獲得したページ数に応じて悪魔の兵士が召喚されます。

 ※1ページ×100体


 悪魔の兵士は魔導書:『グリモワール』所持者のMP消費で召喚されます。

 倒された悪魔の兵士は再度MP消費で再召喚可能になります。

 悪魔の兵士は魔導書:『グリモワール』所持者に絶対的忠誠を誓っています。

 命令には忠実に従います。


 ※魔導書:『グリモワール』は譲渡不可

 ※魔導書:『グリモワール』は奪われない


 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



 いきなり1500体の兵士を手に入れちゃいました......!?



























 悪魔の兵士は追々活用方法を決めるとして今はこのイベントを終わらせよう。



「クイーンよ。悪いがお前とは悪魔の欲板(イーヴィル・スタンド)までになるかもしれん」


「何故?」


「禁止事項に触れてしまうので詳しくは話せん。だが、これだけは言える。お前は我々ソロモン王に仕えていた悪魔よりも強大な存在と契約する」


「ふ〜ん。それじゃあ気長に待つわ」



 クイーンとグラシャラボラスの謎の会話も終わる。




「それにしても、変わりましたね」


 不思議そうな顔を浮かべるヴァルゴ。


「何が?」


「私の悪魔時代も契約状況に応じて証明の品々をプレゼントしていました。ですが、ここまでの玩具はありませんでした。巻き物だったり、ガイコツとか色々ありました」


 ヴァルゴの発言で一番、驚いたのはグラシャラボラスだった。


「オイ。お前、本気で言っているのかぁ」


「どういう意味ですか? 私はいつだって本気です」


 ”ありえない”。驚愕な顔を出すグラシャラボラス。

 するとヴァルゴとカプリコーンを見始める。


「お前ら星霊だよねぁ。惑星:オニキスを、世界を護っている組織だよねぁ」


 二人は呆れた表情でため息を吐く。


「ハァ〜 何を当たり前の事を言ってるのですか」


「ヴァルゴと付き合いが長いなら分かっているはずですよね」


 ヒートアップし出すグラシャラボラス。


()()()()()()()()()()()()。」


 言い終えた後、冷静になるグラシャラボラス。


「今のは忘れてくれ......オレの考えすぎかもしれない」


「そうですか、私は気にしませんので」


「左に同じく」



 咳払いをして、口をひらくグラシャラボラス。


「オレにとってはとても有意義な時間であった。では、また会おう」


 紫の悪魔は消え去った。これでやっとアグネス女学園での出来事(イベント)は全て終了した。

ラバスト、アクスタ、フィギュア

どうしてファンタジー世界に現代アイテムがあるのだろう?

現悪魔が棲む場所は表ではない。グラシャラボラスは星霊が石化したことを知らない


クイーンと契約できる存在は、登場済



ユミナちゃん、何気にすげぇ事言うな

フィギュアがキャストオフしても本人で見慣れているって


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