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おつまみ探しと邪龍?と配信?? その17

サブタイのサブタイ

世界よッ! これが【百合姫ちゃん】だァアア!!!

 

「......ねぇ、杢蔵。一個聞いてもいい?」


 私は杢蔵を指差した。正確に言えば杢蔵の後ろに浮いている物体に指を指した。初めて出会った時から戦闘中もずっと杢蔵の後ろに浮いていた球体。初めは呪いの類か杢蔵の武器かも、と考えていた。しかし状態異常攻撃でもない。杢蔵が謎の球体を武器として活用している様子はなかった。



 疑問と好奇心が爆発中だ!


「その丸い物体は何?」


 私の言葉に反応する杢蔵。怯えと後悔。あとは......恐怖かな?


「......あのぉ〜 ユミナに謝らないといけないことがありまして」


「”謝る”?」


「まず、こちらの球体は撮影用アイテムです。最新アップデートで追加された新要素です」


「あースクショだけじゃなくて映像でも残せるんだ」


 知らなかった。今度私もやってみよう。【従者の日常】というタイトルで。


「実はこの撮影用アイテムは現実の動画サイトと連結することで......()()ができるようになります」


「そうだったんだ......うん?」


 私は球体を覗き込む。一拍おいて杢蔵に質問した。


「そういえば杢蔵はどうして一人でこんな森の奥にいたの?」


「......【大工】になるために必要な木を切っていました。規定数の500本が貯まったらムートンで製材にする予定でした」


「へぇ〜 500本をソロで。作業ゲーだね。黙々と一人で?」


 杢蔵からあふれる冷や汗。


「いえ......()()()()に来てくれたリスナーの方々とお喋りしながら......やっていました。おしゃべりと言っても私がリスナーのコメントを拾って会話を広げるだけでしたが」


「なるほど......なるほど。いつから配信やってた?」


「彼此......6時間以上経過しています」


「その”6時間”は............現在進行形?」


 杢蔵の首は重く。ゆっくり頷く。


「見せて......」


 私の命令を拒否しない杢蔵。慣れた手つきで配信画面を表示。私と一緒に見える状態にしてくれた。



 ・おぉ! やっと気がついた

 ・遂にバレたかー

 ・百合姫の異名は伊達ではなかったぜ!

 ・上質な百合をありがとう!!!!

 ・涙が止まりません!!!!!!!!

 ・ありがとう!!!!!!!!

 ・ありがとう!!!!!!!!

 ・ありがとう!

 ・ありがとう!!!!!!!!

 ・生きててよかた

 ・人生最良の日

 ・モクちゃんの配信切り忘れ

 ・切り忘れ〜

 ・モクちゃんが事故せず、百合姫ちゃんが被害に遭う。

 ・完全な被害者、ユミナ様

 ・100対0じゃね

 ・強く生きろよ、百合姫ちゃ〜ん

 ・もう十分強いだろ。戦闘とか

 ・あの拳武器欲しい

 ・オレは腕輪がいい

 ・ヤベー女が爆誕した

 ・キモい動きをしながら敵に果敢に攻める。蛮族?

 ・中々な見応えのある戦闘

 ・なるほど。NPCはああやって口説くのか

 ・濃密な百合

 ・ドラゴンのタフさは異常。

 ・クリアさせる気ゼロ

 ・従者の妖精はもっと異常。

 ・レオ姐がカッコいい!!

 ・モクちゃんがレオ姐様と呼ぶ理由わかる

 ・神秘!

 ・本当の顔は主以外に見せない。徹底してるな

 ・忠義半端ね〜

 ・百合姫ちゃんの生態が少しわかったわ

 ・生態って......

 ・ナチュラルに女性を喜ばす言葉を言うよね

 ・ここか。濃密な百合が見せる戦場は〜

 ・モクさん。百合姫様にまた一つ借りができたね

 ・一生の人生で返済できるかな〜



 私が観ているためなのか分からない。今尚増え続けている視聴者の数。ahaha、10万人......

 コメントも一つ一つ見たかった。でも次々と流れてくるコメントの嵐。目で追えなくなった。



「頭痛い......」


「すみません」


「何やってるの〜」


 アクエリアスとフェーネが近づいてきた。


「変な球体ね」


「突っついても反応しないよ〜 壊れてる?」



 ・きゃあああ!!!!!! アクエリアス様ぁああああ!!!!!!!

 ・きゃあああ!!!!!! アクエリアス様ぁああああ!!!!!!!

 ・きゃあああ!!!!!! アクエリアス様ぁああああ!!!!!!!

 ・先日のライブ最高でしたー!!!!

 ・直近で見れて死にそう

 ・直視できない

 ・目がぁあああ!!!!!!!!!

 ・目がぁあああ!!!

 ・神々しい人魚

 ・ゲリラハープ演奏最高でした!!

 ・生で聞けてもう思い残すことはない

 ・無意識に涙が出るとは思わなかった〜

 ・未だに魔法学園の入学クエストが長蛇の列な理由。

 ・アクエリアス様のライブは魔法学園のみで開催されているからな〜

 ・魔法学園でアイドルライブ???

 ・おかげで鬼調整されたクエスト。

 ・生徒になっても授業が難しいレベル

 ・優しかった魔法学園はもうない

 ・生き残れるのは修羅のみ

 ・下手な高難易度クエストよりも難易度高くなったよな

 ・入学できず浪人

 ・予備校どこ?

 ・何人浪人すればいいんだぁあああ

 ・歌上手くてで美女人魚は反則

 ・アイドルで人魚姫はズルい

 ・えぇ!!? アクエリアス様、人魚姫なん???

 ・2回くらい前のライブで本人が言ってた

 ・大好きです!!!!!!!!!

 ・大好きです!!!!!!!!!

 ・大好きです!!!!!!!!!

 ・愛しています!!!!!!!!!!!

 ・戦闘民族百合姫ちゃんが襲来するぞ

 ・アイドルをも魅了する百合姫さん

 ・アイドルを従者って、ヤバいな

 ・なるほど.....『オニキス・オンライン』ね。把握

 ・興味湧いたからゲーム買ってくるわ

 ・ギャァアアア!!!!!!! フェーネ様だぁああああ!!!!!!!!

 ・ギャァアアア!!!!!!!!

 ・ギャァアアア!!!!!

 ・ヤベぇー フェーネ様だ

 ・オレらの人生終わった

 ・いい人生だったぜ(バタンッ)

 ・死んだフリすれば生き残れるはずだぁ!!

 ・フェーネ様は熊じゃない

 ・熊が優しいレベル

 ・稲妻はご勘弁を...

 ・妖精だった初めて確認されているのに

 ・あんな凶悪な電撃魔法を持ってるとか

 ・一つ一つの魔法が致命傷レベル

 ・小さい体の何処にあれほどの稲妻が

 ・やめろ!!? それ以上言えば殺されるぞ

 ・フェーネ様、マジ、フェーネ様

 ・いくら払えば命助かりますか

 ・女性が怒るとこうなるのか

 ・ゲームでもリアルでも一緒か

 ・キレて稲妻無限発射はキツい

 ・殺意マシマシ

 ・百合姫ちゃんが手綱を握っていないと

 ・オレだって妖精とイチャイチャしてぇ〜よ





「あ、登録者300万人いったー」


「よかったね。じゃあ私はこれで失礼するぞ。いや消える」


「達者で。盟友ユミナ......」


「頑張って。盟友杢蔵......」



 脱力しながらレオにライドオン!


「レオ......渡した『ただの黒焦げたゴミ』全部頂戴」


「一応聞くが......用途は」


「全部食べれば記憶が消えるかも」


「......却下。行くぞ!」


 レオは走り出す。アクエリアスは人魚のまま空を移動する。フェーネは私の服に入った。


『ただの黒焦げたゴミ』は要は毒アイテムだ。

 体に毒を無理やり注入する。体が拒否反応を示す可能性はある。初期症状で嘔吐するかもしれない。最終的いはあまりの不味さに死ぬだろう。だが今はどうでもいい。



 ”6時間”の記憶が抹消する為なら私は神にだって徒手空拳で勝つ!



 こうしてレオのお酒に合うおつまみ探しは邪龍のお肉とお礼に大量のチーズと燻製料理を貰って幕を閉じた。





 私の行動が全世界に垂れ流された事実は存在しない。

ブックマーク、ページ下の星評価などで応援していただけると嬉しいです!! 是非、ご協力よろしくお願いします!


前話でお伝えした通り、この話でシーズン3が終了します!

シーズン4から今まで通り各章をやっていく予定です!

暫くお休みします!

準備ができ次第投稿再会します!


と、思いましたが書かなくちゃいけない内容があるので【シーズン3.5】を書いて本当のシーズン3は終わります! 現実のお話を1~2話ほど書く予定です!


最後になりますが、今度とも私の作品をよろしくお願い致します!!

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