おつまみ探しと邪龍?と配信?? その6
サブタイのサブタイ
「次会ったとき私達が葬る」
諸事情で分割改稿しました。
お騒がせして申し訳ございません
臥怒れ邪悪龍。『リリクロス』に存在する龍と巫女の都市、【龍の都】を襲撃した邪龍だ。
そもそも【龍の都】には龍と巫女が住んでいる。一体の龍と一人の巫女は一心同体。肉親よりも固い絆で結ばれている。
私の契約龍でもあるドラン。【龍の都】では異端児でもあったドランは【龍の都】以外にもいるであろう強き者を求めて国を出た。ケンバーに封印され、私と契約を結んだ。
【龍の都】は『リリクロス』の北部にある都市、ユグドラシルよりも最北部に存在する。ユグドラシルの隅っこにはエルフたちが暮らす王国があった。数多くのプレイヤーから逃亡している間に見つけ、紆余曲折あって白エルフと黒エルフの戦争に巻き込まれた。結果的に戦争は終結して和平が結ばれた。
でも、私がエルフの戦争でドランを召喚して。戦場を駆けるドランは意気揚々と龍のオーラを放出したから、【龍の都】ではドランのオーラを観測されちゃってね。ドランの元パートナーで次の長巫女候補、ヒメノが回収に動いたの。
戦争終結後に音もなく回収されたドラン。巫女ヒメノからの顛末を聞いたら【龍の都】に同情しかなかった。
私たちは笑顔でドランを見送ったが、ドランに相応しい契約者なのか判断するために現長巫女さんによって、私たちは【龍の都】に強制連行された。
弱い龍は不要・龍が増えすぎた・破壊するなど、私利私欲に駆られた悪しき龍たちが【龍の都】滅亡させるために真なる邪龍復活を目論むテロリストが登場。
復活は阻止できず私達は不完全な邪龍神:ガイザギュラと戦闘を開始してね。
万全な状態での強化外装、『稀代の女王』と装着して、ドランと一緒に邪龍神:ガイザギュラを葬った。
甚大な被害を出した【龍の都】。国として機能できず、生き残った住人を私の【天空島】にまとめて移住させた。邪龍神:ガイザギュラを葬った。でも、テロリストの幹部。つまり邪龍たち複数体は【龍の都】を撤退。今は『リリクロス』大陸のどこかに潜伏しているとヒメノから伝えられた。
私たちと邪龍には浅からぬ因縁がある。
「少し噴いただけでお前たちが死ぬとは思ってない」
臥怒れ邪悪龍が放った高火力のブレス。直撃した者は跡形もなく焼失する。この攻撃で【龍の都】に住まう住民を葬ってきた。
効かぬ者たちがいた。外界からやってきた女の集団。その長でもある桃色の髪を持つ女は臥怒れ邪悪龍の攻撃を全て防ぎ、消えぬ傷を残した。
屈辱こそあったが、同時に自分に深い爪痕を残す強き者に狂喜した。偶然飛んでいたら下に覚えのある気配を感じ、堪らず強力な一撃を放った。この攻撃を防げない者だったなら、自分の気配感知は拙いと証明されるだろう。
臥怒れ邪悪龍は下に向かってニヤリと笑う。
「一度ならず二度も俺様の攻撃を防ぐか」
「アンタの攻撃なんて......痛くも痒くもないわ」
「嬉しいねぇええ!!! また殺ろうぜ!!」
「逃げた負け犬が調子に乗るなよ」
「あ゛あ゛っ!」
ドスの効いた声。うん? もしかして......!?
「ま、良いか。あとさぁ〜 前に言わなかったっけ」
星刻の錫杖を臥怒れ邪悪龍に向ける。
「次会ったときは......私が葬るって」
『顔がガラ空きだぜ』
上空漂う爆煙から飛び出す者。臥怒れ邪悪龍はレオの攻撃を喰らう。強化されたストレートパンチは臥怒れ邪悪龍の頬に深くめり込む。バランスを崩した臥怒れ邪悪龍は地面へ叩きつけられる。
「あ、ごめん! 私たちだったわ!!」
「オレの楽しみを......」
「怒らないの」
レオがグーパーする。手の不調ではない。
「結構力入れて殴ったつもりだったが、手応えがない」
システムからの警告。臥怒れ邪悪龍への攻撃は全て弱体化されてる。私だけと考えていたが、パーティーメンバーが適応されてる。武器ではなく素手の殴りだったが、強化されたレオの拳でもさほど臥怒れ邪悪龍にダメージが入っていない。
加えて臥怒れ邪悪龍自身の攻撃倍率が10倍付与。星なる領域が無ければ大ダメージを受けていた。
起き上がる臥怒れ邪悪龍。
臥怒れ邪悪龍の周りに淡い緑色の魔力が浮かび上がる。
腐ってもドラゴン。それも【龍の都】で長年暮らした真なる龍種。そこら辺のドラゴンモドキとはレベルが違う。
「ユミナ。一個閃いた」
「突然、何?」
「チーズがダメなら、アイツにする」
今チーズ関連で怒るのはダメでしょう!!?
うん? アイツにする??
「あーなるほど。龍の肉か」
【闇商人の取引所】では見当たらなかったお肉。強面店主に聞いたが、超が何個もつくレア食材。お目にかかるのは一生困難と言われた。そんな大変貴重なレア食材をドロップするかもしれない存在が目の前にいる。しかも臥怒れ邪悪龍は逃走を考えていない。私たちとの戦いを望んでいる。
邪龍のお肉は引っかかるけど、ドラゴンのお肉なんてお目にかかれない代物。
「その案、採用!」
レオに笑みがこぼれる。星希の皇望剣と星未の戦来斧を装備。
「レオは前衛。私はサポートしつつ、要所で特攻を仕掛ける。フェーネは後方で雷攻撃」
二人はうなづく。
「臥怒れ邪悪龍へのダメージは入りにくくなってる。最大火力を常に出す。以上!」
PN:【ユミナ】
職業:①:【星霜の女王】
②:【魔導龍王】
右武器:捕食者の影爪
※左右腕兼用の籠手。片腕しかない籠手は左右の腕どちらも装備可能。
※オプションパーツ。鉤爪【リッキープレイド】は最大三本生やせる。プレイヤーの意思で出せる。
※【リッキープレイド】は太陽のエネルギーで籠手内部に蓄えられる。
左武器:星刻の錫杖Lv.10 (EM:500→100→500)
NPCN:【レオ】
職業:MAIN:【星闘】
SUB:【剣闘士】
【傭兵】
右武器:星希の皇望剣
左武器:星未の戦来斧
NPCN:【フェーネ】
職業:MAIN:【妖精姫】
SUB:【雷光】
右武器:なし
左武器:なし
こう見えてフェーネさん、姫様なんですー(棒読み)




