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Vanished Kingdom  作者: Vazafila
2章
6/8

第4話 時空の狭間にて

「ふんっ!」

勢いよくアレドルスを振り下ろす。

轟音と共に砂が大きく舞い上がる。


レイト・ヒヤマによるトーラル王国襲撃で母さんと父さんを殺された僕は、そいつに復讐する力を付ける為、ただひたすらに鍛錬をしていた。


ここは【時空の狭間】。

全ての時の狭間に存在する、時が止まった異空間。

辺りは砂で満ちていて、砂時計の様な塔が建っている。

空には所々でどこかの瞬間のいろんな場所が映し出されている。


因みにここでは、どれだけ動いても疲れないし、腹も減らないので、僕は、鍛錬に没頭していた。


立派な髭をこさえた方がアレドルスを振り回していた僕に近づく。

「どれ、レックよ。鍛錬は順調か?」

そう言うこの方は、僕の命の恩人、ターナル・ナーズさんだ。

ターナルさんはこの空間に住んでいて、如何やら勇者アレンよりも前から生きているらしい。

「はい、順調です!」


ターナルさんは、その場にどしっと座った。

「よし、剣の鍛錬は一度ここまでじゃ。今からは魔術の勉強をするぞぃ。」

「お願いします!」

僕も、剣を鞘に収めてその場に座る。

僕は、今まで、剣しか使えなかった。

そこで、かつて金ランク冒険者で魔術師であったターナルさんに魔法=魔術を教えてもらえる事になった。

「では、まずお前さんの力を見るとしよう、『数値鑑定』。」

ぞわぁっとした視線を感じる。

「『転写』。ほれ結果が出来たぞ見てみぃ。」

そう言ってターナルさんは僕の力の鑑定結果を写した紙を僕に手渡した。


[ 個体名:レック・ギード

個体属性:光、闇

個体職;勇者

 性別:男


体力:1860/1860

術力1680/1680

攻撃力:1520  防御力:1180

敏速力:1200  精神力:□□□


所持スキル:『剣の才Ⅶ』、『剛力Ⅵ』、『勇者覇気』、『光纏Ⅵ』、『奇跡Ⅷ』、『剣技Ⅶ』

付与スキル:『神の導き』

称号:『勇者』]


「ほほぅ…お前の個体属性は光、闇か。」

「へぇー…。」

この鑑定結果はいい方なんだろうか…

「あのターナルさん、これって結構高いんですかね?」

気になるので聞いてみた。

「あぁ、高いぞ、非常にな。しかし、よぅ分からんが、精神力の表示が狂っとるな。

あぁそうじゃ!因みに大体の人の平均はこうじゃからな。」

そういってターナルさんは、丁度空に映し出されていた町にいた商人らしき恰好をした男の人を『数値鑑定』して、結果を紙に『転写』した。

そして、男の人の鑑定結果を写した紙を僕に手渡した。


[ 個体名:ブロスン・コッド

個体属性:水

個体職:商人

 性別:男


体力:57/57  術力32/32

攻撃力:27   防御力40

敏速力:16   精神力:37


所持スキル:『商いの才Ⅴ』、『幸運Ⅵ』

 称号:『商人魂』]


「ふむ…如何にも商人らしいが…ちと弱すぎるなぁ。」

「そうなんですか。」

「あぁそうじゃな。お、丁度いい。あの兵を『数値鑑定』するか。」

空には何処かの戦場の様子が映されている。ターナルさんはそこで闘っている兵士の一人を『数値鑑定』して、結果を紙に『転写』した。


[ 個体名:ドモザ・ワッサー

個体属性:地

個体職:ガーヤ王国 二等兵

 性別:男


体力:76/108 術力68/89

攻撃力:60   防御力58

敏速力:43   精神力:42


所持スキル:『剣の才Ⅳ』、『槍の才Ⅲ』、『地魔法Ⅲ』、『根性Ⅴ』

 称号:『王国兵』]


「と…まぁ戦士とかでいうと、こんなもんじゃな。」


「!?ターナルさん!あれ見て下さい!」


僕が言ったのは、先程と同じどこかの戦場で数千人規模の兵隊をたったの一人、たったの一撃で壊滅させた者だった。

ターナルさんは僕が言いたい事を察し『数値鑑定』、結果を紙に『転写』してくれた。

その結果は驚くべきものだった。


[ 個体名:□□□□

個体属性:□、□、□

個体職:魔王

 性別:女


体力:1580000/1580000

術力1267500/1267500

攻撃力:350000 

防御力:213400

敏速力:134600 

精神力:265000


所持スキル:□□□…………□□□

付与スキル:□□□

 称号:『魔王』……□□□]


「魔王…!!!」

所々おかしなことになっている。

力が僕のと桁違いだ。

恐ろしい…!!!!!

ふとターナルさんをみると、ターナルさんも流石に驚いたようで、苦笑いをしていた。

「ほ…ほぅ…恐ろしい程の力じゃ…な。」


魔王は


ブツッ


そこで戦場の様子は消えてしまった。


「そうじゃな、レック、儂の力も見せてやろう。」

唖然としている僕を見て話題を変えようかと考えてくれたのか、自分の力を見せてくれるようだ。


[ 個体名:ターナル・ナーズ

個体属性:光

個体職;魔術師

 性別:男

 冒険者ランク:金


体力:1354600/1354600

術力54300/54300

攻撃力:100    

防御力:2350

敏速力:2467000 

精神力:745300


所持スキル:『魔術の才Ⅷ』、『光魔法Ⅷ』、『数値鑑定』、『転写Ⅵ』、『瞬歩Ⅵ』、『魔術Ⅷ』

付与スキル:『時空操作』

 称号:『冒険者』、『魔術師』、『超越者』]


「ターナルさんも恐ろしい力ですね…。」

これまた桁違いな結果に思わず苦笑い。


「よ…よし、話がとてもずれてしまったが、魔術について勉強するぞ!」

「お…お願いします…。」




そこからは、ターナルさんに魔術の構築方法と、魔術の操作、応用、魔術を使ってターナルさんと実戦を繰り返し行い魔術を覚えた。



「レック、魔術を覚えたお前は力がより強くなってるはずだ。もう一度鑑定するぞ。」

「はい!」

「『数値鑑定』、『転写』。」


[ 個体名:レック・ギード

個体属性:光、闇

個体職;勇者

 性別:男


体力:1860/1860

術力1680/1680

攻撃力:1520  防御力:1180

敏速力:1200  精神力:□□□


所持スキル:『剣の才Ⅶ』、『剛力Ⅵ』、『勇者覇気』、『光纏Ⅵ』、『奇跡Ⅷ』、『剣技Ⅶ』、『光魔法Ⅴ』、『闇魔法Ⅴ』、『魔術Ⅴ』

付与スキル:『神の導き』

称号:『勇者』、『魔法使い』]


「おぉ、確かに魔術系のスキルと称号が増えてますね!」

「魔術は、使えば使うほど上達する。これからも鍛錬あるのみじゃな。」

「はい!」


こうして僕は、光魔法と闇魔法を覚えた。


//////////////////////////////////////////////////////////////////////////////


一方、僕の魂の深層領域にてもう一つの人格が構築されつつあった。


「………殺せ…壊せ…全ては……復讐の為に。」

いつも読んで頂きありがとうございます!

毎度投稿が遅くてすみません!

魔法=魔術については又、別の話で説明します!

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