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第二話 クリスの日常そしてプレートの謎

目が覚めると、立派な部屋で寝ていた。


「うぅ〜……はっ‼︎」


僕は前世の記憶…そして現世の記憶を思い出した。


前世の僕は日本と言う国の高校二年生だった。記憶力は良い方だと思う。

努力家とは言えないけどいろいろ頑張っていた。


現世の僕は、現在23歳で《エルフの里》の王都ミラーの王族。三男で、名前はクリス。

今までの三年間は、神童や天才と言われ、家族や民衆の期待を背負って生きてきた。


次に、〔エルフ〕についてだ。

〔エルフ〕は長寿で平均寿命300歳だ。まぁ〔人間〕も地球と違い平均寿命はながい。

しかし、冒険者と言う職業のせいで平均寿命が全体を見ると縮んでるのも事実だった。

良し、暗い話はここまでにして、次は僕の日常を教える。


僕の日常は朝の素振りから始まる。素振りを千回単位で行う。早起きすると、素振りの回数も増えている。


素振りを終えると朝食。朝食では王族みんな集まってご飯を食べる。

もちろんご飯を作る料理人や運ぶメイドもいます。

食卓では、最近の心境や成長などの話から始まり、政治関係の愚痴などになる。

政治の話は自分の為になるためしっかり聞いている。


朝食を終えると次は勉強。この勉強が簡単過ぎて、天才や神童と呼ばれてしまっている。


(この話はクラスの知らない話です。


実際、クリスは頭が良く、この世界の勉強では、難題と言われる問題をスラスラ解いたり、戦闘の知識や能力もあります。政治関係も親の愚痴を聞いただけで理解そして更に自分で考え、最適な物に出来る頭脳を持っています。まさに神童。)

勉強を終えると、もう夕方。少し、城の書庫から本を出し、読みます。


みんな夜は忙しいので各自でご飯を食べます。メイドがご飯を運んで来て、食べ終えると、メイドが片付けてくれる。


ご飯も食べ、部屋へ帰ると、夜更かしせずに就寝。


この繰り返しである。

正直、娯楽が無くてつまらない。

しかし自分自信成長している感じがあるので嬉しいし、楽しい。


この生活を23年間続けていた。


ある日素振りをしていると長男のクシスが話しかけて来た。


「おはようクリス。 毎朝素振りしているのかい⁉︎」


「あぁ兄上おはようございます。僕は素振りしていると成長を実感出来るので毎日行なっています。」


クシスはそれを聞き、驚きつつも喜んでいるようだった。


素振りを終え、クシスといっしょに朝食を食べに食堂に行きました。


食堂に着くと、一番豪華なイスに父親で王のエルフ4世がいた。

エルフ4世の座り方には威厳を感じる。

エルフ4世は〔エルフ〕だ。しかしエルフなのに意外に強い。〔人間〕で言う【騎士団長】並の能力があると聞く。きっと物凄く努力したのだろう。


エルフ4世の本名は無いらしい‼︎ 理由はこの国の王族が王になる時、名前をエルフ○○世に帰るからだ。


4世と言えどこの国の歴史は長い。エルフは長寿なので4世でもだいたい1000年の歴史がある。


そんな事を考えているとみんなが入って来る。


まず来たのは、僕の母親である第二夫人のセガ‼︎種族は〔エルフ〕


「あら皆さんお速い事で‼︎ 御機嫌ようエルフ4世様」


エルフ4世は「うむ」とだけ返して、また喋らなくなった。

とても威厳を感じるのだが、僕は、裏で第一、第二夫人達の尻に敷かれているのを知っている。


次に来たのは、第一夫人のセナ種族〔エルフ〕と長女のセイ種族〔エルフ〕である。

二人とも4世に挨拶をし席に着く。


それから、次男のクミス〔エルフ〕が来て、次女のセフィ〔エルフ〕が来た。


本当は後一人妹がいるのだけど……妹の名前はニーナ種族は〔ダークエルフ〕だから成人までは地下の暗い部屋で隔離。

成人後は王都ミラー及び、《エルフの里》から追放されるらしい。

僕は一番歳の近いニーナと仲良くしたくて毎日とまでは行かなくとも3日に一回は逢いに行っていた。

別にみんなニーナが嫌いなのでは無く掟なので仕方なくだそうだ。おっといかんいかん‼︎ 今は朝食に集中しないと……


そしてみんなが席に着くとご飯を食べ始めた。


「今日さ、朝起きたらクリスが素振りをしていたんだ‼︎ 驚いたよ……綺麗な素振りだった。」


「あらぁ本当⁉︎ 今度是非見たいわ‼︎」


「心配するな……クリスはもうすぐ25歳だ‼︎ 25歳になってプレートを〔神〕から貰ったら、今までの努力が分かるであろう。」


「そうでしたわ成人したらプレートですか⁉︎ ウフフ楽しみ……ついでに職業は何かしらね?」


「職業ですか? 僕は素振りをしていますが魔法も使えるので、今からもうワクワクです‼︎」


そんな他愛の無い話をしながらも食べる手は止まらず、みんな朝食を食べ終えた。


今日はこの後勉強を……そうだ‼︎ 先生が流石に手が追えないって4世に言い訳しながら、教師辞める宣言してたっけ……


まぁ良いや……じゃあ今日は魔法をやろうっと……って先生が魔法の才能があるとは言って居たけど魔法を使えるのは成人してプレート貰ってからって言ってたや‼︎


でも先生プレートって何か教えてくれなかったな〜……⁉︎ そうだ‼︎ 今日はプレートについて調べようっと

確か前に書庫でプレートのことが書いてある本見かけた気がする。


書庫に久しぶりに来たけどやっぱり本多いな〜……分からん……あっ‼︎確かここに司書さんいたはず聞いてみよう。


「プレートについての本ですか?」


「あぁそうなんだ…前に見かけた気がしたんだが場所が分からなくてね! 教えてくれ‼︎」


「はい‼︎お任せ下さい。 えーとあっ…あそこにありますね‼︎ではごゆっくり」


そう言ってお礼を言う前に何処かへ行ってしまった。


「仕方ない…お礼は今度にして今はプレート プレートっと‼︎」


それから夕方、司書さんが呼びに来るまで読み耽っていた。

ご飯を食べた後も読みまくり、次の日の午後完読した。


「ふぅ疲れた…でもためになる知識だったなぁ」


プレートについてまとめると

-----------------------

名前: 年齢: 性別:

種族:

レベル:

職業:

体力

魔力

筋力

魔法行使力

俊敏

物防力

魔防力

称号:

スキル:

固有スキル:

職業専用スキル:

-----------------------

こんな感じの半透明な板が目に前に現れて、自分や任意で周りに見せる事が出来るらしい。


名前、年齢、性別、種族の説明は飛ばして、

職業は、成人し、プレートを貰った時に〔神〕から貰う物である。

職業によって今後の人生が変わる。又職業にもレベルがあり、レベルが上がると職業専用スキルの効果が上がり、数も増える。


体力は自分がダメージを食らった時に減る物である。又、走る時に体力の数値が高いと息が切れにくい。

走り過ぎて息が切れてもプレート内の体力の数値は変動しないが、ダメージを受けると減る。

例 145/150


魔力は自分が魔法などを発動した時、に減る物である。例外はあるが基本 魔法を使う時は、プレート内の魔力の数値が減る。

例145/150


筋力は殴った時のダメージ力の増加。剣などの攻撃でも筋力が高いと、ダメージ量も上がる。

又、重たい物を持つ時や武器、防具を着ける時、筋力が無いと歩くのに一苦労したり、持てなかったりする。


魔法行使力は純粋に魔法のダメージ量が上がる。


俊敏は移動速度が上がる物である。数値が高いと戦闘時、敵の動きが遅く見えたりする。しかしそれは相手も同じである。相手の俊敏の数値が高ければ同じ速度で見える。あくまでまわりの遅さは俊敏の数値に依存する。


物防力は相手の物理攻撃によるダメージ量減少の効果がある。しかしここはゲームと違い、プレートの数値は体の作りを数値化した物となっており、物防力が高いと皮膚が硬くなったり厚くなったりする。又、物理での毒や麻痺毒などの状態以上の耐性も上がる。しかし魔法での状態異常には耐性はつかない。


魔防力は相手の魔法攻撃によるダメージ減少の効果がある。その他にも魔法での魅了や混乱など状態異常にも耐性が着く。しかし物理での状態以上の耐性はつかない。


称号とは自分が成し遂げた功績で増えたり、特定の条件で増えたりする。簡単に貰える称号から、全然貰えない称号、偉業の称号から、外道の称号までたくさんある。貰えない称号の方が称号の追加効果は高く、簡単に貰える称号は追加効果は弱い。追加効果の無い称号もある。又、固有称号など世界で一つしか無い称号もある。


スキルとは基本的に全員が貰える物である。努力をして手に入れたり、伝授して貰ったり、様々である。

又、耐性系のスキルもあるが体には影響しない。少し特別だったり、入手困難なスキルもある。レベルが上がると効果も上がる。


固有スキルとは産まれ持ったスキルで例外無く強い。しかし一人しか持っていない訳では無い。固有スキルは産まれ持ったスキルであるだけだ。固有スキルより強いスキルは有るが基本的には固有スキルの方が強い。

固有スキルにはレベルが無い。


職業専用スキルとは職業に着くといくつか貰える。一個だけだったり沢山あったり、しかしレベルが上がれば数も増える。レベルが上がれば効果も上がる。


レベルとは自分の体のランク付けみたいな物である。レベルが上がれば全能力が上がる。スキルのレベルも上がる。しかし、スキル、固有スキル、職業専用スキルは獲得出来ない。


こんな所か…じゃあ明日からまた頑張ろう‼︎

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