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第十話 冒険者の街in図書館そして地獄の一日

まずはおはよう


何故おはようかって?簡単さ!!


”今が朝だからだよ!”


昨日の事を振り返る。

と言っても帰りは何もなくて

ニーナと買い食いしただけさ!


ニーナの食べ方がもうかわい……

話が脱線した。


という訳で明日王都へ行くのでまだ一日暇がある

しかし昨日デートしたから今日は自由行動になった


「ニーナおはよう今日は個人で行動する事になったけど

ニーナは何するんだ?」


「あっ!兄さんおはよう

……今日は特にやることは無いわね!

外出てナンパされたら兄さん嫉妬しちゃうし……

家で魔法の練習してるわ」


「そ、そうか(確かに殺しそう……)」


その後軽く会話しながらククリに今日の予定を伝え

領主館を出た。


「さてと今日は〔人間〕の歴史を知りたいし

図書館にでも行くかな?」


という訳で来ました!!in冒険者の街の図書館


中に入ると司書さんぽい洋服を着た青年が居た


「おや?こんな街の図書館に来る人なんて

変わった人ですね?」


「こんにちは図書館って普通人来ないんですか?」


「そうですね!

僕が昔居た王都の図書館でも人は少なかったですね

しかもここは冒険者の街ですから尚更来ませんよ!」


なるほどやっぱり冒険者ってあんまり来ないのか……


「そうですか!っと今日、ここに来た理由忘れてましたよ!」


「そうでしたね!今日はどんな御用で?」


ここは典型的な感じだな~


「〔人間〕の昔からの歴史を見に来ました」


「〔人間〕あなたは人間じゃないんですか?」


何言っちゃってるのこの人……は!もしかして……


「あの失礼かと思いますが……

目が見えないのですか?」


「えぇ私も昔は冒険者に憧れてて

色々無茶しましたよ!

でも冒険者として活動してた時にドラゴンに襲われて

僕以外殺されて僕も目を奪われちゃいました」


奪われちゃいましたって……


「それは災難で……」


何か湿っぽくなったな……


「それより歴史でしたね!

こちらです」


ありがたいこのタイミングで言い出しにくかった……


「ここです……ではごゆっくり」


どうもとだけ伝え本に目を向ける。


よく分かるなぁ本当は眼が見えてたり……なんてな


えーとあったあったいくつか用意したなぁまずは


『王都の誕生の秘密』


次に


『初代勇者の軌跡』


んで


『光の勇者vs銀髪の魔王』


最後に


『最悪の一日(精神に影響します。読む場合は自己責任でお願いします。)』


最後のは逆に気になりました。


じゃ早速『王都誕生の秘密』見ますか


「この作品の物語は王都ナーミリアの誕生までにあった

奇跡と困難な道のりが描かれています。」


はいという訳で読みました。

内容はただの荒れ地を初代勇者が頑張って国にし

王となり統治しましたって話。


正直どうでも良い


(それにしても最近前世に口調や態度が似て来たな

もしかしたらこれもサタンの影響かもしれない)


はーい二つ目は……


『初代勇者の軌跡』


うーん結局『初代勇者vs銀髪の魔王』の二つ見たけど

人間の歴史は分かんなかった。


ていうか何か物語に違和感があった

多分美化して書いたな!どんだけ初代勇者好きなんだよ!


はぁ何かもう最後に賭けるしか無い


面白くなかったら時間の無駄使いやんけ!

では早速……


___________



この作品は人間が絶滅まじかまで追い込まれた

ある惨劇を書き残したもの

それと同時に人間がどれだけ愚かなのかも分かるかも知れない……

そんな作品。


×月○日


今日はとても快晴でいい天気だ!


外では子供たちの笑い声が絶えない……

こんなに素晴らしい日々を送れるなら

騎士団長を辞めたかいがあったかも知れない


×月〇日


ここ最近雲行きが怪しい

子供たちは家に帰りそとを出歩く者は居ない


×月〇日


雲が当たり一面真っ赤だ!

こんな雲は見た事が無い

何か悪い予感がする。


×月〇日


外は久しぶりの快晴”だった”

いきなり日の光が消えた

空を見ると龍が数百匹飛んでいた

これは厄災の前兆か?

ん?あっち(龍が飛んで行った方向)は王都じゃないか!

何かしたのかあの愚かな駄王が……


×月〇日


龍王が現れた。大変ご立腹のようだ

何か言っている

「愚かな人間よ我の大事な同志だけでなく

息子まで殺しおって……しまいには産まれたばかりの

可愛い娘を誘拐し殺戮ショーで公開処刑。

助けに行った妻を殺し武器にするなど……

許せんぞぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ」


これは龍王の言葉だ。流石に酷過ぎる……


「我はこれから報復を行う。


見せしめに王都を滅ぼした。


駄王は屈辱を受けながら死んでいった。


しかし足りないよって人類を消す!」


×月〇日


龍降臨から三日が経過した。


龍王はその後帰っていった。しかし復讐はこれで終る訳が無いと

みんな震えあっがている。


×月〇日


遂に来た。


街に大量のゴブリンとオークが雪崩れ込み

この街だけでなく人類全ての場所に送り込まれた。


男は殺され女犯される。


龍王はそれをはるか上空から見下ろしていた。


たまに降りて来てはまだ生きてる夫婦の前に姿を現し

人化し目の前で犯していた。


妻は泣き叫び気絶しゴブリンに渡され


夫は涙し絶叫した。すぐに殺されていたが


実際女性の裸を見たいを思う自分が居るが

今起きているのは人間だと思っていない。

ただの増殖の為の行為。


流石に残酷としか思えなかった。


街には男の叫びと女の悲しい喘ぎ声がコダマしていた。


しまいに男は俺一人

そろそろ書いてる余裕が無くなってきた。


女は広場に集められ犯されている。


全員拘束され犯される。

よく見ると龍王もいる。


そのうち女性たちは吐血しだし、


自殺する者。犯され過ぎて死んだ者。

見せしめに殺された者。耐えられずに腹が死んだ者。


とにかくむごかった。


×月〇日


これはもう死ぬ間際に書き残した物だ。


あの後あの街の人間は一人残らず死んだ。


最後まで生きてた女性は生きてる方が辛かったはずだ。


あの後僕は龍王に見つかって腹を引き裂かれた。


いまそのしゅんかんにかいてる。

このほんをみつけたらナームルにむかえ

あそこにいきのっこたじんるいがあらたなまちを

おこしたらしい。このほんをたのん……


×月〇日


僕は逃げる途中にこの本を見つけた。


この本に書いてあったナームルを目指した。

たどり着くと歓迎された。

辛かった。苦しかった。僕は幼馴染を殺した龍王を許さない。

目の前で大好きな幼馴染を犯した龍王を……

でもその原因を作った駄王をもっと許さない。


結局龍王は人類を滅亡に追いやったとして

神様が降臨し裁きの鉄槌を下していた。

周りのみんなは涙を流し喜んだ。


龍王の死体は全て燃やした。怨念が残っているかも知れないし

あの悲劇の大本の素材は誰も欲しがらなかった。


と同時にもう一つの悲劇の大本の駄王が居ない。

周りの人たちは一体誰におの恨みをぶつければ良いのか分からない

結局何も思いつかずに終わった。あの惨劇はもう嫌だ。


だから……


この本に駄王の事を書いた。

未来に残してほしい。

これが僕に出来るたった一つの”復讐”だから

_________


これは確かに見てて気分の良いものじゃない。


最後の騎士団長さんは血で書いてあった。


僕は司書さんに挨拶をし帰った。


物凄くブルーだ……領主館に着くとニーナが出迎えてくれた。


「兄さんお帰り……

元気が無いわね……

兄さん私は元気なクリスが好きよ!」


ニーナは耳打ちし僕に微笑んだ。


「そうだな!よしニーナ部屋へ行こう」


途中「兄さんは単純ね!でもそこが好きだわ」

とニーナに言われた。不意打ちはずるいぞと返しておいた。


部屋に着くとすぐにニーナが体を預けてきた。


「今日は一日中兄さんが居なくて寂しかったわ」


「僕もだよニーナ」





これはいずれ人間たちに認められ

最強、英雄と謳われる様になるエルフの兄妹の

物語の序章に過ぎない一つのストーリー



To be continued

一章終了です。

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