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閑話 サタンの代償そしてアカシの地獄の一日

初!閑話

今僕たちは領主館に帰る途中だ。


「なぁサタン何かサタンが出てきて

僕、”俺”って言ってたんだけど

これってサタンのせい?」


聞くと

背中から黒い靄が出てきた。

ブリブリっと……

って効果音汚ね!


「うーむそうじゃなそうだと言えばそうじゃし

違うと言えば違うの!」


どういうことだろう?



「何言ってるの?」


隣に居たニーナもはてな顔だ。


「うむ……ワシが出て来たときの代償で

憤怒を奪われたじゃろあの時」


確かにそうだな!


「それでじゃ!代償はそれだけじゃ無くて

『心の中にある本当の自分』を強制的に

憑依させるのじゃ!まぁ他の七つの大罪の奴らの

代償と比べたら軽いもんじゃ!」


なるほどそれは分からなかった。




----------------

朝の冒険者組合

アカシの一日は朝の出勤から始まる。


「おはよう」


「おはようございます」


出勤してくる受付嬢への挨拶も仕事の一つだ!


昼まで奥で資料の整理など行っていた。


休憩する為に酒場に向かおうとしたら

使徒様方とBランク冒険者パーティ[怪力トライアングル]

物理で話し終え決着というか始末しようとしていた。


近くに居た受付嬢が事情を話そうとしたが

一目瞭然少し見れば事情を察せる。


「待って下さい」


一瞬言うのを躊躇ってしまった。

あの人たちの後ろに黒い靄が悪魔の形をし

僕を睨んでいたから……


「すみません。今回は僕たち冒険者組合の失態です。

彼らは昨日居なくてあなた様方の地位を理解してなかったんです。」


手を止め聞いてくれた!

黒い悪魔はニヤ付いていた。こえーーーー


「分かった。……でお前用事は?」


えっ‼考えてなかった。どうしよう

ここは話を誤魔化しながら考える時間も貰える

あの言葉を……


「すみませんここでは何ですので奥の個室で……」


「こっちは今殺せそうだったんだ

止めといて”俺”の質問に答えないだと

流石にこいつを殺しそうだ!」


何か権力を振りかざす貴族みたいでムカつく

しかも今殺せそうだったと言ったか?


”俺”の嫌いな権力を振りかざす行為

躊躇わず人を殺せるその精神を許せなかった。


「いいから奥で話すんだよ!

俺がお前ら潰すぞ‼」


殺気を放った。

これでも人類最強と言われてるんだ!

立てないはず。今はクリス様に殺気を放ってるがニーナ様は既に

動けそうもない。


クリス様を見ると何か独り言を言ってる

顔がどんどん険しくなる。流石に殺気がきついか!

その時……


クリス様が消えた。そして目の前に現れた。

見えなかった。

俺の殺気が消えてる!


首にクリス様の剣が……


「おいくそメガネ殺気を消せ!

ニーナが怯えてんだろ!

この建物に居る命を一つ残らず消すぞ!」


その言葉にはできる確信があった。

てか殺気は消えてるんだよ!

あんたが出してる殺気が僕の殺気を消したんだよ!


「すみません。僕も気が高ぶってました

改めまして昨日ぶりですね使徒様

用事と言うか今回の失態の件の謝罪と謝礼の相談

貴方の近くに居るそれの始末の相談

追加で僕を殺せる実力それでランクアップの相談ですね」


クリス様の殺気で目が覚めた

いつもそうだ

気持ちが昂ると自分じゃ居られない。


「こちらこそすみません。

”僕”たちはやり過ぎたとは

思いませんが迷惑を掛けた事は謝罪します。」


向こうも冷静になれたようだ。


今なら……


「そうですか……

では行きましょう。

そこの君はそこに寝ている男達を捕縛して待機してください」


その後お二人方には待機してもらい

僕たち職員は今回の件について会議した。


その後クリス様方の居る部屋に行き

今回の謝罪と謝礼。措置とランクアップの件を伝えた。


それからは話は上手く進み穏便に解決した。


今日は本当に疲れた。


こんなに疲れたのはあの”地獄の日”以来だ!

いや今日も新たな地獄の日だな……

サタンの代償を知った。


アカシの一日の辛さを知った。

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