第九話 憤怒のサタンそして異例のランクアップ
書くのをiPadに変えたので表記が少し変わります。
プレートの破格の性能とニーナの
可愛さを改めて理解させられた翌日……
ニーナは隣で寝ている。
「最近ニーナの喋り方がおねェ化して来た気がする……」
「そんなことないわ」
「⁈」
いきなりニーナが喋り掛けて来て心臓が止まりかけた。
「ニ…ニーナお…おはよう」
「おはよう兄さん
っとそろそろ来るわよ‼」
何が来るんだ?と聞こうとした瞬間
僕たちの部屋のドアがノックされた。
「おはようございます。
使徒様、ニーナ様
領主様がお呼びですので
ご同行願います。」
僕はこういう事には無垢だが
一つ言いたかった。
警察か‼と
メイドさんの後ろを歩き
お馴染み(三回目)の仕事部屋に着いた。
「領主様 使徒様及びニーナ様が
御出でになりました。」
それだけ伝えメイドさんは
「それでは」とだけ言い
去っていった。
「どうぞ入ってください」
メイドさんの対応の凄さにボケッとしてしまった。
ククリの声にハッとし部屋に入った。
「ククリ殿今日の用事は?」
「はい。今日お呼びした理由は
王都へ行く用意が整ったので
その報告と日時のお知らせにと……」
「そうですか
有難うございます。」
僕は日時を聞き部屋を出た。
「それにしても明後日とは随分報告が早いな。」
「それは当たり前です。
もし出発前日に報告何かして来たら
私が少し教育しちゃいますよ‼」
その声は例えMの奴らでも
遠慮するような乾いた声だった。
「うむ。なぁニーナ」
「はい?」
「明日は暇なんだし
この町でデートするか?」
「はい‼」
という訳で次の日……
「よーしニーナ行くぞ‼」
「はい‼」
と言ってもどこ行けば良いか分からないな……
「ニーナ一先ず冒険者組合に行って見るか?」
「はい。どこでも付いて行きます」
はい冒険者組合付きました。
目の前のテンプレの塊がいます。
まだ手も出してきてないし
いちゃもん付けてきてるだけなので
こちらも何もしてない。
「おい聞いてんのか?
邪魔なんだよ
お前が道塞いでるせいで依頼受けれないんだよ‼
これは仕事の妨害だな
冒険者はなぁ他の奴の依頼を邪魔したらいけない決りなんだよ‼
だから……」
そう言うと目の前のこいつは
にやりと下種な笑みを浮かべ……
「後ろの別嬪さんを貸してもブヘッ」
こいつは禁句を言った。許せん
流石にこの発言は寛大には済ませられない。
最後まで言わせず殺す。
「こいつ……おいお前らこのクズ男を殺せ」
殴られた男が後ろの
取り巻きに言った。
すると……
「兄さんを殺せ?って言った?
この男コロス」
僕たち二人は真っ黒の靄を背中に浮かべ
殺しにかかろうとすると
僕たち二人の靄が纏まり
悪魔の形を取り始めた。
数秒後黒い靄が喋りだした。
「フフフこんな怒り
久しぶりじゃしかも二人分フフ」
〈七つの大罪:憤怒のサタン出現しました〉
〈サタンの使役に成功〉
〈称号:憤怒 獲得しました〉
サタン?
確か七つの大罪の‼
まぁ勤勉あるし居ると思ってたんだよなぁ
今は何故か落ち着ている。
ニーナを見るとまだ怒っている様子だが
さっきまでの張り詰める様な感じは無い。
きっと後ろに居るサタンが僕たちの怒りを吸い取ったんだ
「当たりじゃ
ワシは昔から怒りを基準に
凄い憤怒を持つ者を待って居った。
お主の前は大分昔になるかの?」
「そうか……それで来た理由は?」
この質問は当たり前だが今一番重要な事だ。
「そうじゃの……
今までで一番凄い憤怒を持つ者が現れたから
来てみたのじゃ……そしたら歴代一位二位を争う
憤怒が揃っておって気にいったから使役された」
これは今までの経緯を説明してくれてありがとさん
心の中でお礼と悪態をついてさっきの
男共の方を振り返った。
「サタン後でじっくり話すとして
今は用事があるんだ。少し待ってろ‼」
サタンの了解を待たずにニーナに話しかける。
「ニーナお前は僕を嫌、”俺”を傷つけようとした
後ろの連中を任せる。本当は俺を殺せと命じた
目の前の男をやりたいんだろうが我慢してくれ
こいつはニーナを妹を”妻”を犯すと言ったんだ
だからこいつは俺が殺す」
ニーナは、いと一言呟き走り出した。
「そんじゃお前の相手は俺だな!」
男は震えながら
「すまん俺が悪かった。
少し腹がたっただけなんだ
頼む許して下さい」
その言葉を聞き終え首を落と
「待って下さい」
すのを止め声が聞こえた方を向いた
ニーナも首を切り落とす寸前で止めた。
見るとメガネをかけた細い青年が居た。
「すみません。今回は僕たち冒険者組合の失態です。
彼らは昨日居なくてあなた様方の地位を理解してなかったんです。」
「分かった……でお前用事は?」
流石に殺せたのにその寸前で止められたんだ。
とても敬語じゃ喋れない。
「すみませんここでは何ですので奥の個室で……」
キレた
「こっちは今殺せそうだったんだ
止めといて俺の質問に答えないだと
流石にこいつを殺しそうだ!」
するとさっきの青年はメガネを外し
殺気を放ってきた。
「いいから奥で話すんだよ!
俺がお前ら潰すぞ‼」
いきなり態度が変わった
殺気も強い。一回進化したニーナが怯えている。
ん⁇
ニーナが怯えている?
誰が?
あいつの殺気が‼
俺はメガネの前に瞬時に移動し
首に得物を当て殺気を放ち
「おいくそメガネ殺気を消せ!
ニーナが怯えてんだろ!
この建物に居る命を一つ残らず消すぞ!」
流石に俺の殺気を真に受け立ってられないらしい
しかも自分の殺気を耐えられ更に
接近まで許した自分に驚いていた。
「すみません。僕も気が高ぶってました
改めまして昨日ぶりですね使徒様
用事と言うか今回の失態の件の謝罪と謝礼の相談
貴方の近くに居るそれの始末の相談
追加で僕を殺せる実力それでランクアップの相談ですね」
はっとした
そうだ昨日の登録の時に居た青年だ
「こちらこそすみません。
”僕”たちはやり過ぎたとは
思いませんが迷惑を掛けた事は謝罪します。」
「そうですか……
では行きましょう。
そこの君はそこに寝ている男達を捕縛して待機してください」
そこに居た受付嬢は命令通り迅速に捕縛していた。
鮮やかな手口だなぁ
と某超能力者のダメな父の一言が出てしまった。
奥へ行く時後ろから冒険者達の話声が聞こえた。
「あの人『人類最強』と言われたアカシさんの
殺気を真に受けケロッとしてたし殺せるまで行ってたな!」
とか
「アカシさん殺気あの人に一点に向けてたのに
あの人全体に放った殺気でアカシさんの殺気を
押し返してた……アカシさんより何倍も強い」
とか聞こえてきた。
あの人人類最強なんだ
なんて考えながら奥に向かった。
その後奥の個室へ行った僕とニーナは
とても豪華そうなソファに腰かけた。
数分後アカシが入ってきた。
「何度も言いますが今回の件はこちらの失態です。
すみません。たった今今回の謝礼と処置
ランクアップをどこまでかを決めてました。」
「そうですか……」
今は落ち着いて話が出来た。
ニーナはまだ怒ってるが話を遮らない様に聞いている。
「まずは謝礼とあの者達の処置です。
謝礼は最高額のミスリル金貨を300枚です。
処置は王族への暴言と暴力未遂で
死刑です。執行日は来週ですが王都の行かれるのですよね?
正直見て欲しかったです。残念
それとランクアップですが僕を倒せる実力なので
Zランクにしようとしたのですが……
正直僕では話に為らなかったので
特別ランク《ZZZ》になりました。
カードの発行は王都で
ニーナ様はSSSランクです。」
まぁ当然と言うかやり過ぎだがまぁいっか
ニーナも嬉しそうだし……
「分かりました。ではそろそろ帰ります。」
僕とニーナは一礼して部屋を出た。
今回からここにはこの一話での物語のまとめを書きます。
テンプレに絡まれる。
サタン登場。
ランクアップ