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小説投稿サイトの仕組みについて

「こんなつまらない作品が、なぜランキング上位にいるの?」

 とか思ったことってありませんか?


 ――その理由は、簡単です。


 どの運営も、ボランティアでサイトを開設している訳ではなく……。

 「宣伝っぽくない宣伝」を行うために、特定の作者をランキング上位に打ち上げてきます。


 そして、この「宣伝っぽくない宣伝」というところがミソで……。

 ランキングを利用することによって、いかにも「実力でランキングに載りました」、という雰囲気を作り出すことができるのです。

 極端な話、作品の中身が面白くなくともよいです。


 たとえ超絶つまらなくても……。

    無知でミーハーな相手を、だませればよいのですから。


 重視されているのは、「面白くなくても、数値で面白いように見せるラベル作り」。

 とりあえずは作品を打ち上げ、「これなら売れるかな? 元は取れるかな?」という判断を下した方が効率的。

 そのために読者や作者を一箇所に集め、ランキングと流行を操作しながら洗脳活動にいそしんでいたりします(あくまで私の妄想です)。


 ――ですが、これらの仕組みが悪いとは個人的には思っていません。


 企業である以上、お金を稼がなければ会社は成り立たない。

 錬金術の方法を編み出し、確立させていかなければならない。

 ユーザーの射幸心をあおりながらラベル作りをさせ、かつ費用の回収と売り上げが見込めるようにあらゆる手を尽くし、ステルスマーケティングを成功させなければなりません。


 それはランキングに限ったことではなく……。


 たとえば小説家になろうの場合だと、検索は「おまかせ順」で初期固定されています。

 小説を読もう!の「小説PickUp!」や「この小説をブックマークしている人はこんな小説も読んでいます!」に関しても、大体いつも同じようなのが出てきたり……宣伝したい作品の深層意識への刷り込み(要はテレビのCMと同じ)が激しかったりします。


 ※ちなみに「おまかせ順」検索は、小説家になろうから検索するか、出版社が主催するコンテストページから検索するかによって、上位に表示される作品群が異なります。

 その理由については……まあ察してあげてください。


 ――そしてデビューしたからといって、必ずしも成功するわけではありません。


 ライターの場合は、原稿料を払えば安く済みます。

 が、そうでない場合はコストが高くなる。

 なので受賞した際の賞金額を低く設定したり、初版の際に著者に自腹購入(よく聞く話だと1000部~)をお願いしたり、印税に関しても種類があり実質1%~3%程度だったり。

 単行本が1000円だとした場合……著者は100万円以上を自腹で、あるいは上位承認欲求を満たすために、自ら望んで切ることになります。

 重版がかからなければ、次に商業出版するチャンスがなくなってしまうからです。


 ……今回は、そんなアリ地獄へと落ちてしまった稚魚のお話です。


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